『恭子さん』

                          二次元世界の調教師:作
 
第26話 浣腸の快楽で極めてしまう恭子さん

 「さ、奥さん。縛ったる前に、貞操帯を外して中がどうなっとるか見せるんや」
「ああ……恥ずかしいわ……」
俺が解錠してやると、立ち姿の恭子さんは大柄な体を折りたたむようにして、黒革のT
字帯に手を掛ける。

 そして未だに初々しい羞じらいを見せながら、唯一体に残っていた貞操帯を脱いでい
ったのだが、最後におぞましいペニス型バイブレータを自分の手でズルズルと前後ホー
ルから引き抜いて見せねばならない。

「ああっっ!!」

 一般に女の部分に男性器を挿入するより抜き取る時の方が、女性はより一層感じてし
まうものである。
麻里の存在でいつも以上に被虐の快感を覚えてしまうであろう恭子さんは、守男の形の
バイブレータを引きずりだしながら、つい悩ましい鼻声を洩らしてしまう。

 するとすかさず麻里が辱めた。
「何気分出してやがるんだ、このスベタッ! その嫌らしいまんこで、うちの亭主をた
ぶらかしたのかい? くそ、忌々しい……」
「さ、奥さん。後ろの方も抜かんと、脱がれへんで」

 「はい。あっ!……ああ、ああ、ううんっっ!! た、たまりません……」
「ずいぶんとソッチも感じるようになったな、奥さん。どうや、オマンコとおケツと、
どっちの方が気持ちええんや、正直に言うてみい」
「……オシリです。ああ、嫌だ、恥ずかしい……」

 アナルの方がより感じてしまうと真っ赤になって告白する恭子さんの色っぽさに、俺
はズキンと高揚するものを覚えた。
何しろ前部は守男だが、後穴を犯して歓ばせているのは、俺自身のペニス型なのだから。

 「ではもう一つ質問や。旦那のチンチンと、バイブとどっちが気持ちええんや? 嘘
付いたらアカンで」
「ああ、イジワルう……そんな事、言えません」

 裏地に取り付けられていた2本のバイブレータを何とか引き抜き、長い脚からオズオ
ズと貞操帯を脱ぎ捨てながら、俺の不躾な質問に答をためらう姿が、恭子さんの本心を
物語っていた。

 愛する夫を救うため羞恥と屈辱に耐えてAVに出演しながら、顔を隠し男性器の挿入
を拒んで撮影に臨んでいる貞淑な人妻なのに、いつの間にか夫に抱かれるより卑猥なバ
イブレータで貫かれた方が良くなってしまったのだろう。

 もちろん恭子さんは初めてこの「守男」を象ったバイブレータを挿入された時、夫の
モノでなくしかも血の通わぬ器具などにおかしな気分を出してはいけないと、しっかり
身を固めて耐えようとしていた。

 だが、嫌がる女性の体をほぐし性的快楽で籠絡するのは、長年鍛えた俺の調教師とし
てのテクニックが最も発揮される所だ。
それに騙されているのに俺に恩義を感じて頭を下げてしまう恭子さんの性格の良さも災
いする。

 本当に毛嫌いしている女性を堕とすのは大変だが、そんな弱みを見せている恭子さん
では、俺や仲の良い職場の上司である久美の愛撫に易々と体を開かれ、守男の男根型バ
イブレータをアッサリ受け入れると、すぐさま弱点を見破った俺に集中攻撃されてはし
たなく潮を吹き上げ極めさせられてしまった。

 そしてほぼ同時に並行して行われたアナル調教では、穴の拡張にやや時間が掛かった
ものの、程なく俺のペニス型バイブが恭子さんに背徳の快感を教える事になる。

 こうして数日おきの撮影の度に、俺と久美に操られてコッテリと恭子さんに性の歓び
を教え込んだ2本のペニス型バイブレータは、その淫靡な女泣かせの機能も生身の比で
はない。

 隣家くらいなら十分に操作が可能な強力なリモコンで動く男根型は、ジーッと激しく
振動しながらランダムに首を振り、グリグリと体内を擦り上げるのである。

 さらに貞操帯内部でバイブレータが振動するとそれが伝わって共振するように設置さ
れた柔らかい卵型突起が股間の前部に突き出ており、これも撮影毎に繰り返された局所
責めですっかり敏感で剥け易くなったピンクの尖塔にピトリと密着して離れず、恭子さ
んを悩ませている。

 撮影も進むと、貞操帯だけで立たせた恭子さんの股間に仕込まれた二穴バイブを交互
に動かし、長身美女にダイナミックな尻振りダンスを踊らせながら気をやらせる、など
と言うフェティッシュなプレイも取り入れた。

 そして今では一日中装着を強要されている貞操帯の中で、前後の淫穴を抉るバイブレ
ータは常に微振動するよう設定されて、寝ても覚めても恭子さんの官能をチロチロと炙
っている。

 その上俺と久美が所持しているリモコンが気まぐれに振動レベルを上げてやっている
のだから、夫の前や仕事中でも密かに気をやってしまっている事だろう。
生身の女体が愛する夫よりこの仕込みバイブに馴染んでしまい、背徳の快楽から逃れら
れなくなってしまっても仕方のない事で、誰も恭子さんを責められまい。

 さて答をためらった恭子さんの態度で俺は十分彼女の窮状を察して満足したが、そん
な事は知らない鈍感な麻里は口ごもった恭子さんを罵った。
「何気取ってんだよ、この浮気女っ! お前のマンコは亭主より他の男や器械のチンポ
が好きなんだろうがっ!」

 いちいち取り合うのも面倒なので、俺は麻里を無視して恭子さんに話し掛ける。
実害のある時だけ、コイツの相手をしてやれば良いだろう。
が、現実には麻里の存在が恭子さんへの責めをより過酷で耐え難いものにしてしまうの
は避けられないのだった。

 「さ、奥さん。大好きな浣腸したるな。今日はお客さんが来とるけど、遠慮せんでい
つものようにビチグソをまき散らせばええねんで」
「ああ、そんな……嫌です、許して下さい」

 「恭子さん、いいのよ。私が綺麗に後始末してあげるんだから、ね?」
「で、でも!」
「どないした? えらい聞き分けの悪い奥さんやな。貞操帯しとったらウンチが出来へ
んから、出せる時に出しとかな、体に悪いんやで」

 久美もなだめようとするが、恭子さんはもう慣れっこになってしまった俺や久美だけ
でなく、麻里に排泄を見られる事に強い抵抗があるらしい。
するとさすが鈍感な麻里もそれに気付いてズカズカとやって来ると、俺が静止する間も
なく強烈な往復ビンタを恭子さんの両頬に炸裂させた。

 「クソをひり出す所をアタシには見せられねえってのか! ナマイキだね。だいたい
奴隷の分際でご主人様に逆らおうってのが間違ってんだよっ!」
「まあまあ。気持ちはわかりまんがな、手荒なマネは避けてえな」

 俺は一瞬麻里の狼藉を取り押さえて怒鳴りつけてやろうかと思ったが、撮影中だった
と思い直して努めて穏やかにたしなめた。
だが、麻里のビンタを喰らった恭子さんは、涙声でこんな口上を述べてしまう。

 目隠しの下から何か液体が光った気がするが、初めて受ける乱暴な扱いに相当うろた
えているのかも知れない。
それは俺が教えてやった事すらないのに、自然と出て来た完璧な奴隷言葉であった。

 「ご、ご主人様。嫌らしい恭子のお尻に、お、お浣腸して下さいませ」 
「とっととケツを突き出すんだよ!」

 ーーどうもやりにくうて敵わんな。ちったあ黙っとらんかい、このアホ……

 「さ、奥さん、オテテは背中やで」
ギャーギャーとヒステリックにわめく麻里だが、撮影中と言うタテマエもあり、黙って
おけと叱りつけるわけにもいかない。
俺は少々閉口しながら、この毒婦は無視していつも通り事を進めようとまず恭子さんの
両手を背中に回して縄緊縛する。

 そして長身を前屈みにして大人しく突き出された恭子さんの蠱惑的な巨尻の狭間に、
用意していたプラスチック製注射器のノズルを当てがった。
すると麻里がいるせいか緊張した様子の恭子さんが辛そうに呻く。

 「ううっ!」
「体の力を抜くんやで、奥さん。そないに固うなっとったら、痛いだけや」
「そうよ、恭子さん。私が手伝ってあげるわね」

 冷たい注射針がアナルのすぼまりに当たっただけでビクッとして声を上げる恭子さん
に、久美が横から手を伸ばして胸と股間をまさぐり緊張を解きに掛かる。
まあいつもの事だ。

 「あら? イケない子ね、もうこんなになってるじゃない、ウフフ……」
「お前、どつかれて感じたんだな」
「ち、違い……ああっっ!!」

 久美は優しくソッと恭子さんの快感ポイントである乳首とクリトリスを摘んでやった
のだが、これがスムーズに浣腸を施すテクニックで、急所を女の細指で弄られるとその
心地良さがアナルの緊張を弛緩させるのである。

 そしてどうやら麻里にまでからかわれた通りで、強烈な平手打ちを喰らった恭子さん
は興奮して恥ずかしい尖りをすっかり固くしてしまっていたらしい。
巨乳の先端の蕾、そして股間のポッチリまでアッサリ探り当ててしまった久美も、驚い
た口調で恭子さんの発情ぶりを指摘する。

 いうになく狼狽した恭子さんは、そんな反応を示してしまう自分のマゾっぷりを否定
しようとするが、久美が指を動かし始めたのに合わせて俺が軽くプラスチック針をズブ
リと挿入しただけで、あられもない嬌声が迸り出る。
ここまで激しく反応してしまうのは、麻里の存在とこの毒婦に痛め付けられたのが原因
としか考えられない。

 ーーこら、アカン。奥さんはもうイジめられて歓ぶどMに調教されちまったんや。も
う観念して、思う存分イキまくりなはれ

 麻里の乱入でどうなる事かと思ったが、すっかり被虐体質に染まっていた恭子さんに
は心配無用だったようで、癪に障るがいつもよりド派手に乱れて恥ずかしい痴態をカメ
ラの前で晒してくれそうだ。
俺がままよと、注射針をズッ、ズッ、と打ち沈めていくと、その度に感極まったような
悲鳴が上がる。

 そして、チュルッチュルッと痒みを誘発する刺激薬入り特製浣腸液の注入を始めると、
その悩ましい感触に恭子さんはじっとしていなければならない桃尻をブルッブルッとお
ののかせて完全なよがり声を発し、窮状を訴えた。
今や触れられただけで目がかすむ程感じてしまう、久美の指による急所の豆弄りもひど
く応えているようだ。

 「だ、ダメですう~っっ!! い、イッチャイそお~っっ!!」
「浣腸されて気をやるのかよ。呆れたメスブタだな、アハハ……」
「い、いきます! いくうううっっっ!!!」
「コイツ、ションベンまで洩らしてやんの、きったねえ~」
「いいのよ、恭子さん。後始末は全部私がやってあげるから」

 驚くべき事に浣腸液の注入だけで淫情に破れてしまった恭子さんは、激しく気をやり
ながらジョーッと失禁して久美の手を汚していた。
あり得ない程敏感過ぎる反応に、身も世もあらず悶絶して恥じらう恭子さんを麻里はな
じり、久美は優しくなだめ、俺は浣腸器を置いて全身にソフト縄を掛けていく。


               
    この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。