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「SF 封印された楽園」
赤星直也:作
おことわり
この作品は全て空想で書かれています。実在の人名、団体とは一切関係があ
りません。また、この作品の著作権は赤星直也が所有してます。作品の無断
転用もかたくお断りします。違反した場合「著作権法」によって「刑事罰」
と「民事罰(損害賠償)」が与えられますので、ご承知下さい。
登場人物
岸川哲治:南西航空パイロット マヤ:島の女帝、主流派
猪瀬五郎:未来を体験 カミ:マヤの侍従
ユミ: 同上
マミ:マヤと対立する部族の女王
第1話 神の子
西暦2△△△年、日本近海を飛ぶ軽飛行機があった。
時折、エンジンの音が異常に低くなったりしている。
「管制官、こちらTR511。エンジンにトラブル発生、それに計器異常発生、方向が
わからず。誘導を願います」せっぱ詰まったのか、かん高い声が、空域を管理している
自衛隊のシステムに届いた。
「こちら自衛隊、小笠原管制塔。これより、小笠原に誘導する!」
「了解!」軽飛行機にはパイロットの岸川が1人乗っており「高度を上げるんだ。落ち
て行くぞ」管制官がどなった。
(分かってるよ)岸川は操縦桿を引いたが「だめだ、出力が落ちていく!」岸川が返
事すると「引け、引くんだ。操縦桿を引け!」管制官がまた、怒鳴るように言う。
それを聞いて「スクランブル、スクランブル発進!」別な管制官が事態を察知して、救
助用機を発進させた。
岸川は必死に操縦桿を引いたが、一度落ちたエンジンの出力が高まることは無く、目
の前に真っ青な海が飛び込んできた。
「だめだ。落ちる~!」
「あきらめるな、水平飛行に入れ。救援機が向かっている。あきらめるな!」管制官が
必死に叫んでいる。
しかし、その、水平飛行にも入れずに、軽飛行機は一気に落下を始めた。
「落ちる~!」岸川は意識が薄れていき、その間も管制官が必死に呼びかけている。
そして、管制官のレーダーからも岸川の機影が消えた。
「消えた。レーダーから消えた!」管制官は自衛隊の救助機と連絡を取った。
「こちらのレーダーからも消えました。場所は予想できますが、確認できるかどうかは
わかりません」
「それでも急いで見つけろ。ブイも投下できたら、落とせ!」管制官と救助機のパイロ
ットが話していた。
だが「確認できません。捜索はしますが…」消えた起点を中心に旋回しているが見あ
たらない。
「管制塔、捜索不能です!」
「わかった。もう少し消えた付近を捜索して下さい」
「了解!」救助機は暫く旋回したが「空からの捜索不能、ブイを投下する!」救助機か
ら、下の海に目掛けて、ブイが投下され、救援機は戻っていく。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
その一方、墜落した軽飛行機は偶然にも、島の上に落ち、幸いにも椰子の木の密林に
落ちて、激突だけは免れた。
だが、そこは、この世界とは違う世界だった。
「マヤ様、危険です。女王様がそんな事する必要ありません!」下から女性が声を掛
けた。
「危険だからこそ、私がするのです」マヤと呼ばれた女性と、侍従らしい1人の女性が、
椰子の木に吊り下がった飛行機にロープをかけ、数人の女性達がゆっくり降ろしていく。
不思議なことに、女性達は皆が、一糸まとわぬ生まれたままの姿で、乳房を揺らせ、
恥丘には絨毛が生えて無くピンクの淫裂が丸出しだ。
ただ1人、女王様と呼ばれたマヤだけが、真っ黒な絨毛がビッシリと股間を覆っている。
数人掛かりで引かれた飛行機がやっと地面に降ろされた。
「誰かいる!」マヤはとっさに構えたが、意識が無いと分かると、操縦席のガラスが吹
っ飛んだ窓から中に入っていく。
右足を操縦席に乗せると、絨毛に覆われたピンクの淫裂が見え(女王様のアソコは綺麗
だわ…)部下は感心して淫裂を見ていた。
「神様がいる。助けないと!」マヤは気を失った岸川を引きずり出した。
「皆で運ぶのよ。マミに奪われないように、警護兵を呼びなさい」
「はい」伝令が走っていく。
しばらくして、乳房を円を描くように揺らせ、走ってくる50人の女性が現れた。
股間の絨毛を綺麗に剃っている者と、手入れせず、自然に任せたままと二種類だ。
剃られている女性の淫裂はピンク色して、まだ経験が少ないことを意味している。
「神様だから、大事にするのよ」
「はい、女王様」気を失った岸川はこの女性達によって担架みたいな物に乗せられ島の
奧に運ばれていく。
その両脇を、厳重に警護されながらマヤ達が住んでいる部落に向かっていく。
歩き始めてから15分ほど経った。
「よかった、マミに見つからずにすんだし…」一行の正面に部落が見えてきた。
だが、その作りは簡単な物で、丸太を組み合わせて、屋根に草を乗せただけで、原始時
代のままで、進化が止まった生活をしていた。
その中に、一つの館屋だけが違った作りで、平屋だが、かなり広い。
岸川はその館屋に連れて行かれた。
「女王様、傷を治さないと!」
「分かってます」マヤは震えながら岸川の着ている服を脱がせていく。
ズボン、パンツも脱がせると「いやーん!」だらしない肉竿に、真っ黒な絨毛を生や
している兵士達は、歓声を上げている。
「あれが、神様のエキスを出す場所なのよ」兵士達は岸川の股間を見ながら話し合って
いく。
「静かにしなさい!」マヤは注意すると、流れ出た血を拭いていく。
(これが、私の体に入るんだ!)鼓動を高めながら、血が付いた肉竿を木の皮を、叩き
伸ばした繊維で拭き、それを、侍従や兵士が見守っている。
マヤは岸川の汚れを拭き、傷口に薬草を押し当ててから、繊維で包んでいく。
やがて、「う、うー!」岸川の意識が戻ってきた。
「マヤ様、神様がお目覚めのようです」
「そのようね」皆が全裸の岸川を見つめていると「ここは…」目が開いた。
そして「素っ裸じゃないか!」思わず、叫ぶと「素っ裸って、何なの?」マヤは岸川
の胸を撫でていく。
「裸ってわからないのか。これを見られて、恥ずかしくはないのかい?」マヤの乳房と
股間を撫でた。
「生まれた時からこのままよ。だって、皆がそうしているし…」
「そんな、馬鹿な!」
「本当です、それよりも神様、私として下さい」そう言うと、岸川の萎縮している肉竿
を掴んで口に含んだ。
「う、うー!」岸川は呻き声を上げ、それと同時に、肉竿が堅くなっていく。
「マヤ様、それを、入れるのです」
「こうするのね」侍従に言われながら、馬乗りになり、勃起した肉竿を掴んで淫裂に導
いた。
(まさか、ホントにオ○ンコするのかな?)黙ったまま、させるがままにしている。
(入った、オ○ンコに入った!)淫裂に肉竿が入り込んでいく。
「マヤ様。そこで、体を沈めて下さい!」侍従が指導し「うっ、痛い。裂けそうよ、痛
い!」マヤは淫裂の入口にある肉竿に、裂かれる痛みを覚えた。
「痛くても、しないと。それが女王様の仕事です!」
「分かっているわよ!」マヤは岸川の両肩に手を掛けて、全身を沈めた。
「うー!」裂かれる痛みを堪えているマヤの淫裂に、肉竿が吸い込まれていく。
(痛い。膜に当たっている!)力を込めて沈めていくと「ヒー!」マヤの処女膜が破
れ、真っ赤な鮮血が垂れている。
「女王様も割礼をされた!」侍従や兵士が歓声を上げ、それでも、マヤは体を沈めて、
肉竿の根本までが体内に入り込んだ。
マヤは額から油汗を流しながら、ゆっくりと腰の上下運動を始めていく。
「そうです。女王様、お手伝いします」侍従の2人が脇から揺れ動く乳房を掴んでいる。
「優しくよ。乱暴はきらいなの」
「はい、女王様!」侍従の2人は乳房をゆっくり撫でるように揉んでいく。
「いいわ、上手よ。オッパイが気持ちいいわよ!」マヤは乳房を揉まれながら、腰の上
下運動を始めていく。
マヤの淫裂も、初めは堅かったが、柔らかくなっており「う、うー!」岸川も快感を
覚えている。
(気持ちいい。こんなオ○ンコも、いいな)岸川は肉竿が登りつめて爆発寸前になると、
両手でマヤの腰を押さえた。
「神様、下さい。一杯下さい!」
「わかった、出すからね」岸川は下半身に力を入れた。
「うー!」「熱いわ。体の中が熱い!」マヤの体内に岸川の精液が送り込まれ、淫裂
からも白い液体がこぼれだした。
「神様!」マヤは淫裂に萎縮している肉竿を入れたまま抱きついて、首に両腕を絡めて
いる。
(綺麗なオッッパイだ!)岸川は両手でマヤの乳房を揉みだすと「あん、あん、あん!」
声を上げた。
「オッパイを吸わせてくれ!」
「は、はい!」マヤは素直に体を上げて「あ、あっ、あー!」乳房を揉みながら乳首を
吸っていくと(気持ちいいわ。これが神様の技ね)マヤは岸川の股間が再び堅くなって
いるのが分かった。
「神様、お願いですから、もう1回して下さい」
「いいよ、僕もあんたとしたくなったし…」岸川はマヤを開脚させ、自分の肉竿を一気
に淫裂に挿入した。
「あん、あん、あん!」悶え声をあげるマヤだ。
岸川はマヤの太股を自分太股に乗せ、腰を引き寄せてピストンを始める。
「クシュ、クシュ!」と淫裂が音を出し、侍従達はそれをしっかりと見ている。
「女王様のアソコに、シッカリと入っている!」肉竿のピストンに食い入るように見て
いる。
それは侍従だけでなく兵士もしっかり見ており、目が虚ろになっている。
「カミ、欲しい!」「ユミ、私も欲しい!」2人の侍従は乳房を揉み合い、やがて、乳
首を吸い合う。
そして、指でお互いの無毛の淫裂を撫で合った。
「あ、あん!」侍従ばかりでなく、声の兵士達も乳房を揉み合い、淫裂に指を入れ合っ
て悶え声をあげている。
岸川はピストンのピッチを上げると、マヤ乳房が円を描きながら揺れ動き(綺麗な女
だな。何回オ○ンコしても飽きないな…)マヤの淫裂に密着させながら腰を振っていく
と「いいわ、いいいわ!」マヤの全身がエビのように反っている。
やがて「でる、でる!」「いいわ、来て、中に来て!」再び射精を始めた。
「うー!」唸り音と共に、白い液体がマヤの淫裂から流れ出て「良かったわ」マヤは射
精を終えた岸川に抱きついている。
第2話 添い寝
マヤは仰向けになったまま動かない。
股間は鮮血と岸川の放出した精液で汚れている。
「マヤ様、儀式を始めます」侍従のカミとユミの2人が股間を拭いていくと、マヤは両
足を開き、乳房を岸川に揉ませている。
「俺は岸川哲治と言う者だ。あんたの名前は何と言うんだ?」岸川が名乗ると「私は
マヤ。この島の女王なの」マヤが応える。
「女王…。この島は何ていう島だ?」
「ホンジャマカというの。400人が住んでいるのよ」
「ホンジャマカ…。聞いた事無いな、そんな島は…」岸川は聞いたことのない名前だ。
「この近くに大きな陸地はないのか?」
「ないわ。周囲はすべて海で囲まれ、陸地はおろか島すらないの」
「そんな馬鹿な!」岸川には信じられなかった。
「だったら調べてみる。そこから外に出て調べて!」マヤに言われ、外にでると確かに
島になっている。
(もしや、魔のトライアングル?)岸川はとっさに思い出した。
(そうだ、きっとそうだ。墜落するときに、次元が歪んで吸い込まれたんだ!)気を
取り直し「食料は豊富なのか?」と尋ねた。
「生活には困らないわ。野菜も栽培してるし」
「水はどうしてる?」
「井戸水で生活してるわよ」岸川は一通り質問した。
「ところで、あんた。初めてだったね」その言葉にマヤの顔が真っ赤になり「いや、
そんなこと言わないで!」恥ずかしそうに顔を隠した。
同時に「女王様をからかっては失礼です。それは私達に対する侮辱です!」兵士が岸川
のクビに尖った木製の槍を押し当てた。
「やめなさい、この方は神の子ですよ。乱暴はいけません!」
「失礼しました」兵士が下がると「女王様、準備はできました」侍従が言うと「初めて
いいわよ!」マヤは両足を開き、直立した。
すると、侍従のカミがマヤの股間の絨毛に泡の付いた液体で濡らし、鋭利な石が押し
当てられ「うっ!」乱暴にも絨毛が剃られていく。
(断髪式か!)岸川は黙って見ている。
マヤの絨毛が少しずつ消え、変わって、ピンクの淫裂が見えてきた。
(綺麗なオ○ンコだ!)マヤの淫裂からはピンクの肉襞がはみ出している。
仕上げにユミが剃り残しがないのを確認しながら剃って行く。
「これで女王様も仲間入りです」
「そうよね。もう、大人よね」処女を失ったマヤは恥ずかしげに言う。
「気になっていたんだが、服は着ないのか?」
「服…。そんなの必要ないわ。ここでは、神様もこのままよ」
「わかった。裸は平気だけど、ここをどうして剃るんだ?」
「割礼したら、剃って良いの。生えているのは割礼してない子供なの」岸川は唖然と
した。
(割礼って、処女喪失だろう。なぜそんな事をするんだ?)反対に疑問が生まれていく。
「割礼はどうやってするんだ?」
「あなたみたいな、神様の子がしてくれます」
(神の子…今まで何人迷い込んだんだろう?)岸川は疑問に感じて「今まで 、神の子
は何人いた?」聞いた。
「私にはわからなから、長老を呼んでくる」マヤは侍従に長老を呼ばせた。
(これが長老…。まだ45才程度だ。しかもオ○ンコがピンクじゃないか!)岸川は長
老と言われても、信じられなかった。
「すまないが、あんたの年はいくつだ?」
「年…それってなんですか?」長老と呼ばれた女性はキョトンとしている。
(年の意味が分からないのか…)「あんたは、どれくらい生きている?」
「ずーっと昔からです」
(それはわかっている。そうだ、聞いて見よう)「何人神の子を知っている?」
「5人です。神の子5人と、割礼しました」誇らしげに言う。
「5人か!」岸川は信じられなかった。
「神の子が2人いたことがあるか?」
「それはありません。神の子が居なくならないと、新しい神の子が来ませんから」
(と、言う事は最低120才だ!)驚きの顔の岸川だった。
「割礼すると子供が産まれるのか?」
「はい。女王様も間もなく、子供を産みます」その言葉に顔を赤らめるマヤだ。
「生まれたのは、皆が女か?」
岸川の質問に「女?それって何ですか?」長老が聞き返した。
「あんた見たく、割れ目のある子供しか生まれないのか?」
「そうです。割れ目を持った子供しか生まれません」長老が答えると「とにかく、明日
この島を案内します。今夜はお休み下さい」マヤが岸川を寝室に案内していく。
「今夜は私が添い寝をします」
「分かりました」カミとユミは、マヤと岸川を残して出ていった。
「一緒に、休んで下さい」マヤはベッドらしい寝台に横になっていく。
「わかった」岸川もマヤの隣に横に寝ると、マヤの手が岸川の股間を撫でている。
「誰も見てない所で、したかったのか?」その言葉に黙って頷き、顔を赤らめて自ら
岸川の唇を吸う。
(可愛い子だな。まだ18才かな?)岸川はマヤの両乳房を掴んで優しく揉んでいくと
「あ、あ、あー!」甘い溜息がマヤの口から漏れている。
岸川は勃起しているピンクの乳首を軽く摘むと「そ、そこはだめー!」体を反らせな
がら悶えている。
岸川は摘んでいる乳首を口に含んで吸い「あ、あん、あんー!」マヤは、岸川の頭を両
手で押さえ、髪の毛を掻きむしりはじめた。
(この子、敏感なんだな。アソコも感じるかな?)岸川は乳首を吸っていた唇を下げ、
無毛の淫裂上部にある突起の包皮を指で捲り、舌でなめた。
「だめ、変になるからダメ!」マヤは腰を左右に動かしている。
しかし、岸川は舌を3ミリの小粒から決して離れなかった。
「だめ、ダメよ!」悶えながら、マヤが叫び、淫裂からはネバネバした蜜が流れ出てき
た。
「欲しいか、入れて欲しいか?」意地悪く岸川は舌に変わって指で撫でていく。
「入れて。神の子に入れて欲しい!」
「入れるぞ」岸川の肉竿が、ゆっくりマヤの淫裂に入っていくと「気持ちいいわ…」
マヤは岸川の胸に乳房を押しつけ足を絡めてきた。
(さっきまでは処女だったのに…。ひょっとして、順応が早いのでは?)ピストンをし
ながら想像する岸川だ。
マヤの淫裂からは、淫汁がドンドン溢れ出てきた。
「お願い、四つん這いでして欲しいの…」
「四つん這い…あれは女王様のする体位じゃないよ」
「見たことあるけど、気持ちよさそうだったわ。お願いして!」
「わかった」岸川は一旦、肉竿を抜きマヤはお尻を突きだし、四つん這いになってい
。
「いくよ」「はい、入れて下さい」マヤの腰を両手で押さえながら、淫裂に肉竿を押し
込むと「あん、あん、あん!」マヤは髪の毛を振り乱していく。
(俺も、気持ちよくなってきた…)岸川はピストンを早め、マヤの垂れ下がった乳房が
前後に揺れている。
「いいわ、いいわ。奧を突かれて気持ちいい…」悶え声をあげるマヤに、岸川も登り
つめて(だめだ、限界だ)マヤの腰を両手で押さえ、動きを止めた。
「暖かいわ。お腹の中が暖かい!」それと同時に淫裂から白いネバネバした精液が流れ
出ている。
「気持ちよかった…」マヤは態勢をかえ「ハア、ハア!」と荒い息づかいの岸川に抱
きついてきた。
「もう、休もうよ」
「このままで、いいでしょう?」「いいよ」マヤは岸川に抱かれながら眠り、岸川も意
識がなくなっていった。
第3話 マミの割礼
翌朝、2人は侍従のカミによって起こされた。
「起きて下さい。朝ですよ」カミが、2人を覆っている布を退けて「女王さま。昨夜は
楽しかったですか?」尋ねる。
「凄く良かったの。カミもあんな感じだったの?」
「私も割れ目から、蜜を流してしまいましたよ」笑顔で答えるカミに「カミもそうだっ
たんだ」安心したマヤは立ち上がった。
「女王様、洗わないといけません」
「え、どこを?」
「割れ目です。真っ白な粉がお尻まで付いてます。これだと配下の者も神様の子を欲し
がります」
「そんなに、白くなってるの?」
「はい。昨夜は女王様は乱れましたね?」
「カミの意地悪!」マヤの顔が真っ赤になっていく。
そこに「神様、準備が整いました」ユミが洗面用具を持ってきて「ありがとう、ユミ」
マヤは顔を洗い、岸川も倣って顔を洗っている。
「女王様、手入れをします」マヤは開脚し、無毛の股間をユミがカミソリみたいな石
で剃りだし「ほう、毎日手入れをするのか?」岸川が尋ねた。
「そうです。割礼をしたら剃らなければいけません。生きている限り…」マヤが説明を
し、その後、岸川は用意された朝食をマヤと一緒に摂った。
食事を済ますと「女王様、準備が整いました」木製の槍を持った兵士が現れると「ご
案内します」マヤは岸川を連れて建物から出ていく。
マヤの住む屋敷からは直ぐに密林となって、かすかに、人が通った後が残されている。
「しっ、誰か来る!」兵士が緊張し、槍を構えて何時でも戦えるように、中腰の姿勢を
取っていく。
すると「マヤ、話がしたい!」密林から大きな声がした。
「返事をしてはいけません!」小さな声でユミが言い、暫く沈黙が続き「臆病のマヤ。
話がしたい!」二度目の大きな声の挑発にマヤが乗った。
「何の用なのよ!」マヤが立ち上がって叫ぶと「ほう。臆病でも勇気があるんだ!」
密林から20歳代の女性が現れた。
(ほう、いいオッパイだ。それに腰のくびれが何とも言えないな。それに、処女だ…)
現れた女性の股間は真っ黒な絨毛で覆われている。
「マヤ、掟を破って勝手に剃ったわね!」
「いいえ。マヤ様は昨日、神の子によって割礼を行いました。証人は大勢います」ユミ
が言い「そうなのよ。私はマミと違ってもう、大人の仲間入りよ」マミと呼ばれた女が
唇を噛んで悔しがった。
「マヤ、私にも割礼させてよ」
「女王様に向かってその言い方はないでしょう?」カミがマミに言い放つと、カミの言
葉に、マミが連れていた兵士が一斉に襲いかかろうとする。
「やめなさい。その通りだわ。マヤ様、私にも割礼の機会を与えて下さい…」マミが
正座して額を地面に付けていると「マミ様!」思わぬ態度に侍従が声を上げた。
「わかったわ。マミにそこまでされたら、女王としても、なんとかしないと。でも、
神の子に任せるしかないわね…」
「ありがとう、礼は返すわ」そう言って、マミは岸川に抱き付いてきた。
そして、岸川の肉竿を撫でていく。
(いい気持ちだ。この子ともやりたくなった…)岸川はマミを抱きしめ、口付けをして
乳房を揉みだす。
すると「マミ様!」侍従と兵士が歓声を上げていく。
「マミ、今度はあんたも割礼ね。おめでとう」マヤがさらに「割礼には、私も立ち合
うからね」言う。
「どうぞ、ご自由に」笑顔のマミは、岸川の勃起した肉竿を撫でている。
マミは、マヤや岸川達と一緒に自分の部族の集落に戻ってきたが「マミ様!」思わぬ
訪問者に皆が緊張している。
「マヤ。私は卑怯者じゃないわ。どんな事があっても、あなたの命を守るからね」
「ありがとう。安心したわ」マヤが言い放ち、一行はマミの館に入っていく。
館に入るなり「マミ様。これは一体どういうつもりで?」長老と呼ばれた女性が尋ね
た。
「割礼するのよ。マミ様の割礼よ」侍従の言葉にマミは顔を赤らめると「それは、おめ
でとうございます」長老は下がっていく。
そして「マミ様。準備が整いました!」侍従は割礼の準備ができたのをマミに知らせ
に来た。
「いくわよ。マヤ様!」マミは敬語を使ってマヤと岸川を案内し、両方の兵士も付き添
い、広い部屋には大勢の女性が並んでいる。
「マミ様。始めて下さい」侍従が割礼を催促している。
「わかったわよ」しかし、初めての体験に体が小刻みに震えている。
マミは仰向けの岸川の肉竿を掴んで、自分の淫裂に押し当てた。
(こ、恐いわ。でも、マヤには負けたくない…)マミはゆっくり腰を下げて行き「あ、
あー!」淫裂を裂かれる痛みがマミを襲う。
見抜いた侍従が「マミ様、一気に!」と言う。
しかし、マミは一旦、肉竿を抜いて、ためらっていた。
「マミには、まだ割礼は早かった見たいね。もう少し待った方がいいわね」マヤが冷や
かすとヤマの声が耳に入ったのか(行くしかない。行かなかったら、一生笑い者になる
し…)「えーい!」掛け声を掛けて、一気に腰をさげた。
(い、痛い~。裂ける~!)処女を失った印の鮮血が、マミの淫裂から流れ出て「ハ
ア、ハア」荒い息づかいをしながら、マミは腰の上下運動を始めた。
(気持ちいいな。マミのオ○ンコは締め付けが強いぞ。名器だな…)岸川もマミの乳房
を両手で揉みながら感じていく。
(これが割礼なのね。でも、気持ちいいわ)処女を失ったマミだが、淫裂の奧から痛
みとは違った快感が襲い、腰を動かしていく。
「だめだ。でる!」岸川はマミの腰を押さえたが「?」マミは意味が分からない。
(熱いわ。お腹の中が熱い!)それと同時に、マミの淫裂から白い液体がこぼれ出た。
「マミ様、おめでとうございます」侍従は、お祝いを言って、流れ出た鮮血と精液を拭
いていく。
そして、マミの股間の絨毛が剃られてしまった。
「マヤ様、今夜は神の子と添い寝をさせて下さい。お願いです!」頭を下げた。
「わかったわ。明日は、私の館まで必ず届けてよ」
「はい、責任を持ってお送りします」
こうして、岸川はマミの館で一夜を送ることになった。
マミは岸川を丁寧に扱っている。
「神様、こちらへ!」マミに案内され館に入ると「神様、もっと欲しい。一杯下さい!」
入るなり、岸川の股間に顔を埋め肉竿を口に含む。
それには(気持ちいい!)萎縮していた肉竿が一気に膨らんでいく。
「お願いです、神様がやって下さい。抱っこしてやって下さい」
(抱っこ…。もしかして駅弁かな…)「わかった、やろうな」岸川はマミに肉竿を押し
込むと、太股を抱えて体を起こしていく。
「いいわ。これが、したかったの…。奥まで入って気持ちいい…」両手で岸川の首を
押さえていく。
岸川は太股を前後に振り「あん、あん、あん!」悶え声を上げているマミだ。
2人は夜遅くまで悶え声を上げていた。
第4話 強制割礼
翌朝、岸川はマミ達によって、マヤの部落へと歩いていくが、その一行を密林から鋭
い目が狙っていた。
「う!」一行の上から網が投げかけられた。
「逃げなさい。マヤに助を求めに行くのよ!」マミは網から逃げようとするが無理だ
った。
「逃がすものか、それ!」密林から飛び出した全裸の女性達が一斉に襲いかかって、侍
従の一人がやっと逃げた。
「逃がしたか。急いで戻りましょう」現れた女性達の股間は、真っ黒な絨毛で覆われて
いる。
マミや岸川は、密林を連れ回され、粗末な建物の中に連れ込まれた。
「はぐれ者ね、あんた達!」マミが言うと「そうよ、部落から追放された、はぐれ者よ」
そう答える。
「何のようなのよ、この私に?」
「あんたには、用はないわ。殺しはしないから安心して」
「か、神様と割礼をする気ね。掟違反よ、立会人がいないし!」
「立会人は要らないわ、私達がお互いに立会人だから」リーダーらしい女性が言う。
「掟を破ったら、どうなっても知らないわよ」
「構わないわよ。どうせ、はぐれ者だから」女性達は岸川を取り囲んで触っていく。
(オ○ンコがしたのか。俺は構わないが13人は無理だよ、体が持たないよ~!)怯
える岸川だが「神様、私ともして、お願いですから」肉竿が口でなめられて「膨らんで
いる。これでいいのね?」岸川は仰向けにされ、女性が馬乗りになった。
そして、淫裂に導いていくが「ひー。痛い!」悲鳴を上げた。
「無理ね。そんな事じゃ、割礼なんて無理よ。まだ早いわよ」眺めているマミが笑いな
がら言う。
「そんな事ないわよ、見てて!」強がりを言い、一気に腰を沈めていく。
(痛い、裂けそうだ!)顔を歪め腰を動かしていくが、まだ出血がない。
(いい締め付けだ。バージンが相手ではいつやってもいいもんだな)岸川も相手の腰を
押さえ、迎え入れていく。
「あ、あ、あー!」女性は、入り口の痛みで喘ぎ、奥まで入れるのをためらっている。
「まだ早いって言ったでしょう。あんたは無理よ!」
「無理じゃないわ、神様、後からして下さい。そしてお腹の中にタップリ下さい」馬乗
りをやめ、四つん這いになった。
「ダメ、そんなのダメ。神様にお尻を向けるなんて失礼よ」
「いいよ、やってあげるよ」腰を押さえて、腰を動かしていくと「あ、あ、あー!」垂
れ下がった乳房が揺れ動いている。
(気持ちいいな、こんな生活は夢みたいだ)肉竿を一気に奥まで押し込んだ。
すかさず「ギャー!」悲鳴を上げ、それと同時に、赤い鮮血が流れ出た。
(いいな、バージンとやり放題なんて…)汚れたまま、腰の動きを一気に早めて「出す
ぞ。出してもだしても、いいんだな?」登り切った。
「はい、私も割礼をしたいんです…」喘ぎながら言い「そうか、それなら出すぞ」岸
川は放出を始めた。
「暖かい、体の中がとろけそう」興奮しながら淫裂から精液を流していく。
「ほら、できたわよ。私だってできたんだから」得意げに真っ赤な血と精液で汚れた
淫裂をマミに見せて、絨毛を自らの手で剃っていく。
だが「わ、私はいいわ。次の機会にするから…」喪失時の痛みに怯えたのか、最初の
勢いが消えている。
「意気地なしね。だから、はぐれ者になるのよ」
「何よ、あなたは配下がいるから、強がっているだけでしょう、部下がいなかったら何
にもできないくせに!」
「弱いくせに、そんな事言えるの。悔しかったら、かかってきなさいよ」
「言ったわね、バカにしないで!」一人がマミに襲いかかり「だめ、そこはだめ!」真
っ先に淫裂に指が入れられ動けない。
「ほら、ここもよ」新たに加わった女性が、後ろから抱きかかえるように乳房を掴ん
で「あ、あー!」されるがままのマミだ。
(ダメ、そんな事をされるから、変な感じになってしまった…)淫裂に入った指が動き、
乳房もゆっくりと揉まれていく。
「やめなさい。卑怯よ、3人掛かりだなんて…」
「そんな事関係ないわよ。ほら、ほら!」淫裂の中を指が動き回り、乳房を揉まれてい
く。
「ここを吸って欲しいでしょう。言いなさいよ、吸って下さいと!」マミは乳首を摘ま
れ「そ、それくらいで言えないわよ。あんた達と違って、臆病じゃないからね!」目を
閉じて言う。
その時、「痛い!」石が投げ込まれた。
「おとなしく出てきなさい。出てこないなら、こっちからいくわよ」それはマヤの声だ。
「囲まれているわ、あいつらに。神様を人質にして逃げよう!」
「どこへ逃げるの、行き当てはないでしょう?」マミが言うが、その通りだった。
「マミ様、お願い助けてください。私達だって割礼がしたいんです。ですから、お助け
下さい」さっきの態度とは大違いで「マミ様、マヤ様の間に入ってお助け下さい」泣き
出しながら言う。
「仕方ないわね。その代わり、私の言う事は聞きなさいよ」
「はい、何でも聞きますから、追放だけはお許し下さい」その言葉に、マミはマヤの方
に向かった。
「神様は無事よ、割礼がしたかったんだって!」
「割礼…。それなら堂々とすればいいはずよ」
「そんな勇気がないから、コソコソやろうとしたのよ、許してあげて」
「ダメよ、バツは受けて貰わないと、示しがつかないわ」
「わかった。それだったら、神様に強制割礼をして貰いましょうよ、皆の前で」
「おもしろいわね、強制割礼は暫くなかったし…」マミとマヤの話がまとまって、それ
は、はぐれ者達にも告げられたが「こ、怖いわ。強制割礼だなんて」体が震えている。
「割礼したかったんでしょう、やりなさいよ。私がやっとまとめたんだから」
「やってみるわ、追放されるよりはましだし…」こうして話がまとまり、はぐれ者達は、
マヤの部下に縛り上げられ部落に連れて行かれた。
「マヤ、私、見た事ないの。強制割礼なんて興奮するわ」
「おもしろいわよ、マミも見たら。でも、神様がその気になるかしらね、それが心配よ
ね」
「私に、いい考えがあるわ、任せて」マミの指示で、はぐれ者達は次々と引き出され、
十字架に縛れ上げられ「いや、いや。許して!」足が開かれたまま固定されていく。
こうして、12人の女性が淫裂を晒して「神様、この人達にやって下さい。割礼をし
てあげて下さい」頼み込む。
(12人のバージンを破っていいのかよ。これは最高にいいぜ!)笑顔の岸川だ。
だが、岸川の肉竿が思うように勃起しない。
それを見たマミが「マヤ、行くわよ」マミはマヤを押し倒し覆い被さった。
「だめ、やめなさいマミ!」マヤは乳房を掴まれ、乳首が吸われて「ダメ、マミ…」後
は声にならない。
(レズじゃないか、おもしろい。もっとやれ!)岸川の肉竿がゆっくりと膨らんでい
く。
マヤの淫裂にマミの舌が入って「あ、あ、あー!」マヤはマミの頭を押さえ、腰を浮か
せているが(いいぞ、俺もオ○ンコしたくなったしな…)岸川の肉竿が使用可能となっ
てる。
「怖いわ、痛そうだし…」大きく膨らんだ肉竿が、はぐれ者の淫裂に押し込まれてい
く。
「イヤ、割礼はイヤー!」淫裂の裂かれる痛みに悲鳴が上がった。
「だらしないわね、そんな事だから、はぐれ者になるのよ」処女を喪失したばかりのマ
ミは得意げに言う。
「そうよ、割礼を怖がるから、はぐれ者になったんだでしょう」
「や、やるわよ。やって、一気にやって!」
「よし、行くからな」岸川は相手の腰を押さえ、腰を突き刺した。
「ひー!」悲鳴と共に鮮血が流れ出ていく。
(最高にいいや。バージン破りが楽しめるなんて…)腰を掴んだ手で、今度は両乳房を
掴んで腰を振っていく。
「ダメです。神様、エキスを出してはダメです。強制割礼ですから」注意された。
(射精はだめか、バージンを奪うだけかよ…)岸川は血で汚れた肉竿を抜いて、隣の女
性の前に立った。
「一気にやって、痛くないようにやって!」体が震えている。
「わかっているよ。一気にやるからな!」乳房を撫でながら言う。
「そこは触らないで、早くやってよ!」
「わかったよ」(いいオッパイだな、形も大きさもいいぞ)今度は、腰を押さえて、淫
裂に肉竿を押し当てた。
「やっぱりイヤ。怖いわよ!」痛みに叫んでいる。
「意気地なし。だから、はぐれ者になるのよ。神様、一気にやって下さい」岸川は腰に
力を入れて「ひー!」悲鳴をあげていく。
(いいもんだな、バージン破りも!)岸川は次々と両手、両足を縛られた、はぐれ者達
の処女膜を破っていった。
第5話 封印された聖地
「神様、お拭きします」岸川の肉竿は12人の鮮血で汚れていた。
「ああ、ありがとう」下半身に水が掛けられ、綺麗にされていくが(堅いわ。それに暖
かい!)まだ割礼をしてないマ
ヤの侍従達が丁寧に拭いていく。
(そんな事をされたら、またやりたくなってしまうよ)さらに股間が膨らんで「神様。
後はこちらでお休み下さい」マヤが岸川の気持ちを悟ったのか言う。
「私も休ませて。一緒にね」マミも岸川の後を付いていく。
「勝手にしなさい。後は頼んだからね」マヤを先頭に、岸川とマミが館の中に入ってい
く。
残されたはぐれ者達は「強制割礼だけど、掟は掟だからしてあげる」股間の鮮血も綺
麗に拭かれ、絨毛が剃られていく。
「割礼したから、もう自由よ。好きにしていいわ」
「私はこのまま暮らします。指図されるのはイヤだし…」
「私もよ。自由な方がいいわ」はぐれ者達は、仲間になるのが許されたが拒んでいる。
「それは、かまわないわよ」股間の絨毛が剃り上げられ、両手、両足の自由も戻される
と「行くからね」はぐれ者達は部落から出て行く。
一方の岸川達は館の中でマヤに抱きつかれている。
「私だって、したいのよ。やらせて!」マミも加わり2人で肉竿を触っていく。
「だったら、2人で交代でしようよ」
「そうね、その方がいいかもね」マヤとマミは肉竿を交互に口に含んだ。
「ダメだよ、12人とやったんだ。今日は休ませてくれよ」
「そうよね、神様もお疲れだし…」
「だったら、こうしようよ」マミはマヤの乳房に顔を埋め、揉みだすと「いいわ、マミ。
気持ちいい…」マヤはマミの頭を押さえながら喘ぎ声を上げていく。
「交代よ。今度はマヤがするのよ」
「わかったわ、私もするわよ」今度はマヤがマミの乳房に顔を埋め、マミとマヤは明け
方まで抱き合った。
翌日「神様、ここには封印された神聖な場所がありまして…」何か、言いたそうだ。
「マヤ、ダメよ。あそこは初代の神様の言い伝えがあるし…」
「でも、神様には知って貰った方がいいし…」
「そうよね、そうかもね。いいわ、行きましょう。私達だけで」
「そうね、それならいいかもね」
「面白いな。そんな神聖な場所があるなんて!」
「だったら行きましょう、気づかれない内に」3人はこっそり館を抜け出し、島の奥へ
と向かった。
狭い島だが、小高い丘があり、そこからは、もうもうと湯気が上がっている。
「温泉じゃないか!」
「温泉…。それよりも奥よ」更に行くと、小さな洞窟があった。
「ここか?」
「そうよ、足下に注意して」狭い洞窟の中は光ゴケが生い茂り足下を照らしている。
それに、硫黄の臭いがし「地底火山だ!」真っ赤なマグマが不気味に輝いている。
「落ちたら死ぬわよ」マヤは慣れた様子で、松明をマグマにつけて火を灯した。
すると、周りが明るくなって「わかっている…」岸川は足を震わせ、マミとマヤの後を
追った。
洞窟はなおも下へと続いていた。
「ここよ、ここが神聖な場所なの。私達は入れないからここで待つわ」
「わかった。直ぐに終わるから待ってて」松明を持ち中に入る岸川だ。
中はコンクリートらしい壁で囲まれている。
「な、何だ。ここは?」岸川は、ファイルらしい物を見つけて、体が震えだした。
「ま、まさか。この時代に、ファイルだなんて…」信じられないと言った様子で手に取
った。
そして「そんな、馬鹿な!」ファイルを開くなり声を上げた。
岸川は熱いにもかかわらず、体が震え「ここは、未来の日本だなんて!」声を上げて泣
きだした。
岸本が持つ用紙にはこう書かれている。
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「2500年。環境ホルモンの影響で生物に異常が報告された。しかし、アメリカを中
心とする工業国は国益を優先し、国連の勧告を無視して生産をやめなかった。
環境ホルモンは、次第に生物を女子化にして、減少している。
それは人類も同じだった。
男性が生まれず、女性ばかり生まれ、人工も減少してる。
それは、あらゆる動物がそうであって、肉食中心の国では食糧難が発生している」
「2510年。人工の減少を止める為に人工授精が行われたがやはり、女性しか生ま
れなかった。
遺伝子組み換えで受精させても同じだった。
それでも、減少を止める為に、人工授精が行われたが、近親に近い形での受精となっ
てしまい、障害を持った子供ばかり生まれてしまった。
人類が滅亡するのは、もはや時間の問題となった」
「2530年。20代の構成は男性が10%しかいなくなった。その為に、男性を奪い
合う為に女性兵士達が蜂起して戦争が始まった。
最初はゲリラ戦だったが、次第にエスカレートしていく。
それは、食糧難も起因していた。
そして、人類は禁じられた核弾頭を応酬しあい、滅亡を早めてしまった。
世界各地に飛んだ核弾頭は地殻変動を起こし、大陸が沈んだり、隆起を繰り返していく。
日本列島も例外ではなかった。
押し寄せる海水に、列島が沈んで、わずかに小さな島となって残された」
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ワープロで書かれたのはここまでだ。
その後に、手書きで書かれた文字がある。
「私はこのファイルを読んで愕然とした。ここは未来の日本と思い知らされた。しかも、
この島は富士山を残して島となった。
全てを調べたが間違いなく、ここは日本だ。未来の日本だ。戻りたい、過去の世界に。
猪瀬五郎」猪瀬五郎という署名があった。
「馬鹿な。そんな、馬鹿な!」岸川の目からは大粒の涙が流れていく。
「俺だって、戻りたいよ。どうしろと言うんだ!」本を戻して涙を拭き「とにかく、戻
らないと…」冷静を装いながら、マミとマヤが待つ外に出ていく。
すると「神様、何があったんですか?」マヤが心配そうに声を掛けてくる。
「何もないよ。とにかく外に出よう」
「そうね、息苦しいし」3人は洞窟の外にでた。
「ここは、誰もが知っているのかい?」
「いいえ、ここを知っているのは部族の長だけで、代々伝えられています…」
「そうか、その方がいいよ」岸川はそれだけしか言わず、マヤ達と戻った。
第6話 掟破りの罰
館に戻った岸川は動揺していたが(言えない。本当の事を言っても信じて貰えないし、
動揺するだけだ…)沈黙を続けた。
そんな岸川に「神様、お願いがありまして伺いました…」マヤが兵士の2人を連れてき
た。
「割礼か?」
「はい。この兵士を大人の仲間入りさせて下さい」
「わかった、やって上げるぞ、準備はいいか?」
「はい、こちらに出来ています」
「わかった、行こう!」岸川はマヤの後を付いていくと、侍従達が待っていた。
「準備はいいんだね?」2人の乳房と股間を撫でると「はい、お願いします」項垂れて
言う。
すると、侍従に「神様、ここに、お願いします」言われて、岸川が仰向けに寝ると、
兵士は「割礼をお願いします…」肉竿を口に入れて膨らませていく。
「いいよ、もう大丈夫だ!」その言葉に、馬乗りになり、肉竿を淫裂に吸い込んでいく。
やはり、痛いのか「あ、あ、あ!」悲鳴に近い声を上げながら腰を沈めていく。
「一気よ。一気にやるの。それでも私を守る兵士なの?」
「マヤ様、こうですね?」一気に腰を沈めた。
「うー!」顔を歪め、それに、淫裂から血が流れ出た。
「ハア、ハア!」痛みに耐えて兵士は腰を振り、岸川は兵士の動きで肉竿も登りつめて
いく。
「出る、出るぞ」
「はい、私にも下さい!」遂に岸川が放出した。
「割礼が済みました…」息が、途切れ途切れだ。
「儀式よ。動かないで」兵士の淫裂が綺麗に拭かれ、絨毛が剃られた。
(いいね、綺麗な割れ目が…)眺めている岸川も肉竿が拭かれていく。
「次は、私にお願いします」怯えた様子で、肉竿を口に含み、堅くしていく。
「いいぞ、やっても!」
「は、はい!」何かに怯えたのか体が震えている。
兵士は皆がしたように肉竿を掴み淫裂に迎え入れた。
「一気にやるのよ」「はい、マヤ様」覚悟したのか、一気に腰を沈め「うー!」顔を歪
めて根本まで吸い込んだ。
だが「無い、無いわ!」淫裂からは血が流れ出ない。
「お、お許し下さい。マヤ様!」兵士は、岸川から降りて土下座した。
「掟を破って、あれでしたのね?」
「はい。順番を待ち切れませんでした…」泣きながら言いだす。
「掟を破った罰は知っているわよね?」
「お許し下さい、お許し下さい!」泣きわめくが、兵士は、腕を掴まれて連れ出された。
「マヤ、あの子はどうなるんだ。殺すのか?」
「神様、そんな事はしません。ご覧になりますか?」
「ああ、見たいよ、見せてくれ」
「でした、こちらに」岸川も館から出ていく。
外に出ると、先ほどの兵士が、両手首を縛られて、木の枝から吊り下げられている。
更に、足も開かされて「お許し下さい、この罰以外でしたら、何でもうけます!」叫ん
でいる。
「ダメよ、許されないわ。神様を侮辱したのよ」股間の絨毛が、泡の出る液体で塗られ、
鋭利な石で剃られていく。
「何だ、普通と変わりないじゃないか?」
「これからです。あの子は大勢の前で恥ずかしい思いをするのです」
「恥ずかしい思い?」
「はい。あれは、大人がこっそりやる掟です。割礼前の子には許されないのです」マヤ
も恥ずかしそうに答えた。
「一体なんだろう?」考えていると、絨毛の生えていない女性は、用意された蒲の穂
みたいな棒を手に持った。
「ま、まさか、あれで…」
「そうです、あれで、恥ずかしい事をします」
「マヤもやったのかい?」
「いいえ、神様とだけしかしていません」真っ赤な顔になっている。
(可愛いな。こんな子と一緒なら、ここに居るしかないのかな?)聖地の出来事を忘れ
ようとしている。
「始めなさい!」マヤが合図を送ると、淫裂に棒が押し込まれていく。
「イヤ、入れないで、お願いです!」棒は奥まで押し込まれ、動きだした。
兵士は「あ、あ、あ!」膣の中を擦られて、声を上げだした。
「凄い罰だよ。マヤ!」岸川の手がマヤの股間を撫でている。
それに、肉竿が膨らんでおり「罰が終わってからしましょう。私も神様としたいですか
ら」股間を撫でる手を押さえ「そうだよな、後でやろうな」素直に手を引く。
その間にも、兵士の淫裂には、代わる代わる棒が押し込まれ動いていく。
「あん、あん、あん!」快感を感じているのか、淫裂からは白い淫汁が流れている。
「あの子は気持ちよさそうだよ。これが罰かい?」
「これだけじゃありません。この後にわかります」
「最後にか…」気になりながらも見続けた。
罰を受けた兵士はもう、失神寸前になっている。
「マや様の番です」最後にマヤが棒を受け取り、淫裂の中を動かしていく。
「お許し下さい」目を閉じて項垂れたままだが、マヤは動かし続けた。
「次よ、初めて!」「イヤ、お許し下さい!」失神寸前の兵士が目覚めたのか、泣き
わめいている。
それでも、許されず、兵士の淫裂から、肉襞が掴まれ、楊枝のような棒で入れ墨が入れ
られていく。
「ギャー!」性器を鋭い楊枝で突かれて悲鳴を上げ続けている。
ピンクの肉襞も墨で黒ずんでいき「凄いや、こんな罰があるのか…」言葉が出ない。
「これだけじゃないわ、まだあるのよ」
「まだあるのか…」興奮しながら見つめているが、入れ墨を入れられている兵士は相変
わらず悲鳴を上げ続けている。
「マヤ様、終わりました」
「わかった。最後の罰よ、準備はいいわね?」
「はい、私からやります」侍従のカミが兵士の前に進み出ると、足を開き淫裂を指で広
げた。
「?」岸川が不思議に見ていると「イヤ、イヤ~!」カミは下半身に力を入れ、淫裂
からは勢いよく、液体が噴き出ている。
勢いよく弧を描きながら、兵士の体を尿で濡らし「た、立ちション…」驚く岸川だ。
カミが済むとマミも淫裂を掴み、放尿を始め、女性達は次々と兵士の体に尿を吹き掛
けた。
「マヤ様、最後です!」
「わかった。私が最後ね」マヤも足を広げ、指で淫裂も広げ、勢いよく尿が噴き出して
いた。
「マヤも、立ちションするのかよ…」信じられないと言った顔の岸川だ。
マヤが放尿を済ますと、縛ってあった手が解かれた。
「いい、あんたはこれからズーッと神様とはしちゃダメよ。これで我慢するのよ」
「お、お許し下さい。神様ともさせて下さい」
「それは、後で決める。ほら、体を洗ってきなさい!」
「はい、そうします」兵士は恥ずかしそうに海辺へと向かい「あの子は、もう抱いては
ダメなのかい?」尋ねた。
「神様が望むなら別ですが…」
「そうか、だったら、全員とやりたいよ。交代で」
「わかりました。そのように取りはからいます」こうして、岸川は島民の皆と性行為を
決意した。
第7話 女子化の原因
意を決めた岸川は毎夜、添い寝を命じて抱いた。
「あ、あ、あ。神様、下さい、エキスを!」皆が岸川の精液を体内で受け止めていく。
勿論、マヤやマミも例外ではなく「マヤ、可愛いよ。マヤ!」乳房を掴みながら肉竿を
ピストンしていく。
「マヤ、出したい。出すよ」
「はい、マヤにも下さい、神様!」マヤも岸本に足を絡めて股間同士を密着させていく。
「マヤ様、これで間違いなく、ご使命を果たせますよ」
「それなら、いいのだけど…」勘が働いたのかマヤはいつもと違っていた。
その、マヤの恐れていた事が起ころうとしていた。
島民達は岸川の射精で腹が膨らんでいく。
勿論「おぇ~!」マヤも岸川の子を宿していた。
「女王様も役目を果たした!」マヤの妊娠に侍従や兵士達が喜んで、宴会が催された。
その宴会に「マヤ、やっと役目が果たせそうね」大きなお腹をしたマミがお祝いに訪
れた。
「マミ、私、怖いの。神様の子を産むのが怖いの」
「マヤ、そんな事で女王が務まると思っているの。役目を果たしたら、もう一度挑戦す
るからね」
「勿論よ。マミとなら幾らでも戦うわ」
「マヤ、嬉しいわ」マミは黒ずんだマヤの乳首を吸った。
「恥ずかしい。マミ、見られているのよ」
「お祝いよ。今日は私にもして」マミの乳房は妊娠しているので乳輪、乳首が真っ黒に
なっている。
「私も、こうなるのね」その黒ずんだ乳首を吸うと「そうよ、マヤもこうなるのよ」
マヤの頭を撫でながら「いいわ、マヤにして貰えて嬉しいわ」
「私達は、これからも友達だよね?」
「マミとはこれからも友達よ。部族が違うけど」
「ありがとう、マヤ!」2人は岸川の子を宿して仲を深めていた。
岸川が異次元空間を通り抜け、たどり着いてから月日が過ぎ、マミは聖地に書かれて
いた通りに女の子を産んだ。
同じように、島民は次々と産んでいくが皆が女の子ばかりだ。
(おかしい…。いくら環境ホルモンが影響しているとはいえ、これはおかしい…)疑
問を感じた岸川は島内をくまなく調べだした。
普通ならマヤが案内していくが、マヤは出産間近で案内どころではなく、マミに岸川の
案内を頼んだ。
「マミ、ここで野菜を作っているのか?」
「はい、ここで作っています」
「魚はどこでだ?」
「向こうの海岸です」
「案内してくれないか?」
「はい、神様がお望みなら」マミの後を追って、海岸に向かうと、海岸は真っ青な海水
が波打っている。
その海岸で、青白く光る石を見つけた。
「もしかして…」その石を拾い上げ、天高く持ち上げると、あれほど光っていた石が光
を失っている。
「そ、そんな馬鹿な!」確かめるかのように、また石を地面に付けると光り出した。
「間違いない、ここは放射能に汚染されている!」震える体で、石を持ったままマミと
一緒にマヤの館に戻った。
戻った岸川は、持ち帰った石を館周辺に置いていき「ここは、汚染されていない…」
安堵した。
岸川の行為にマヤも不思議がって「神様、それは何ですか?」尋ねた。
「言ってもわからないだろうが、これはカドミニュウムなんだ。カドミニュウムは放
射線を浴びると青い色を出すんだ」
「放射線?」
「そうだ。体に悪い光だ。だが、目には見えない。この島の海岸は放射能に汚染されて
いるんだ!」岸川がいくら言っても、わかるはずがない。
強い放射線を浴びた男性は、生殖機能に異常を起こす。
特に、精液では、女性を育てる精子が生き残り、男性を育てる精子が死滅して行くのだ。
それに、環境ホルモンの影響で、男子を育てる精子が死滅する以上、生まれる子は女
性が当たり前だ。
岸川も、海岸で強い放射能を浴びた以上は、女性を産む精液しか残されていないから、
女子が産まれるのは当然で「う、う、う!」(俺は女しか産めないのか!)泣き出す岸
川だ。
だが、マヤやマミ達には全然理解が出来ない事で「神様が泣いている!」部族は岸川
の涙に驚き、マヤは岸川の意味がわかったのか、泣くだけだ。
それから、暫く経ったある日、長老と呼ぶには早すぎる女性達の会議が行われた。
「女王様には悪いと思うけど、神様はここから出たがっていると思う」
「私もそう思うわ、封印を破って神様を帰した方がいいと思うわ」
「私も賛成よ」こうして、マヤが知らない間に長老達は、島民を妊娠させて役目を果た
した岸川は、不要になって帰って貰う事が決まった。
名目は「帰って貰う」だが、事実は追放で、それは、マヤには知らせられなかった。
その知らない間に、長老達は綿密な計画を練って、マヤの知らない間に計画が実行され
た。
「神様、マヤ様の知らない事を、是非知って欲しいと思いまして…」
「そうか、まだ秘密があるのか。是非、教えてくれ」
「かしこまりました。この事はマヤ様にはご内密にお願いします」
「わかった。後は頼むよ」
「はい、お任せください」長老達はしてやったりと言った顔をしている。
そんな企てがあるとも知らず、岸川は長老達と一緒にあの聖地に向かった。
「足下に注意してください」
「わかっている」マグマが引き出す硫黄の臭いを嗅ぎながら後を追っている。
(ここは、初めてだ!)マヤやマミと来た場所とは違うところに連れて行かれた。
「まだか?」
「もうすぐです」分厚いコンクリートの廊下を歩いて轟音が響くところに連れて行かれ
「こ、ここは!」岸川も驚いた。
轟音は渦を巻いた水音だった。
第8話 異次元移動
「これは何だ?」
「ここは、神様がここから去る場所です」
「去る場所?」
「はい、神様は役目を終えました。お陰で、子孫も絶える事が無くなりましたし…」
「と、言う事はもう、消えてくれと言うのか?」
「そこまでは申しません。神様自身のご判断で!」
「マヤはどうなる。マヤは?」
「ご心配要りません。私どもが責任を持って、産ませます」
「そうか。ところで、先代達はここから消えたのか?」
「はい、そうです。ここから消えました。すると、新しい神様が現れるんです。言いに
くい事ですが、お役目を終えましたし…」
「わかった。ここに飛び込めと言うんだな?」
「そこまでは、申しませんが…」言いにくそうだ。
「ここを去る前に、やりたい事があるんだ。いいだろう?」岸川は長老に抱き付き、乳
房を吸うと「そんな、もう私は役目を果たしましたから、お許し下さい」慌てている。
「お願いだ、皆とやらせてくれ。いい思い出にしたい」
「わかりました。でも、エキスだけはお許し下さい」
「わかった、出さないから立ったままで、やらせてくれ」
岸川の言葉に足を開き、背中を向けると「いくぞ!」肉竿を淫裂に押し込んだ。
「あ、あ、あ!」声を上げ「久しぶりだから、気持ちいいだろう?」
「そ、そんな事言えません。気持ちいいだなんて言えません!」途切れ途切れに言うが、
淫裂からは淫汁が流れている。
長年、指と蒲の穂だけが入っていた膣に、肉竿が入って「どうだ。本当の事を言え!」
乳房も揉んでいく。
「いいです。気持ちいいです。もっと若かったら産みたいです…」
「素直でいい。次はお前だ!」
「お、許し下さい!」逃れようとするが、肉竿が入り込んでいくと「あ、あ、あ!」
やはり、長年していなかっただけに、反動が大きく肉竿が動くと直ぐに淫汁が流れてい
く。
「気持ちいいか?」
「は、はい。凄くいいです。でも、これでお別れです…」
「わかっているよ」岸川は次々と長老の淫裂に肉竿を押し込んで「出すぞ、飲め、飲む
んだ!」強引に肉竿を口に押し込んで放出した。
「これで、心残りはないよ」
「神様、これも、お持ち下さい」かごから服を差し出した。
「これは、俺が着てきた服じゃないか!」
「はい、跡を残さないようにしませんと…」
「その通りだな」服を着込んでいくと、それを長老達が見守っている。
「これでお別れだな。ヤマのことを頼んだぞ!」
「はい、女王様は、お守りします」
「頼んだぞ!」それだけ言うと、渦巻く水の中に飛び込んだ。
岸川は徐々に渦の中心に吸い込まれ、体が消えた。
「神様が、お去りになられました」
「はい、お去れました」岸川が消えた後、暫くとどまり、館に戻った。
「マヤ様、神様がお去りになりました」
「そ、そんな。私がまだ役目を済ませていないのに…」大きなお腹を抱えながら泣きだ
した。
「神様はマヤ様が気がかりのようでありました」
「気休めは要らないわ、私の子を見ないで去るなんて…」
「神様にも事情がおありのようです。私達がこれまで以上に勤めします」長老達は泣き
続けるマヤを慰め続けた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
一方、渦に飛び込んだ岸川は意識が消えていた。
渦が意識のない体を運び、真っ暗な闇を通り抜け、今度は真っ青な海の上に浮かんでい
る。
そして、波が浮かんだ岸川の体を岸辺へと寄せていき、次第に浜辺へと打ち上げられて
行く。
そんな岸川を偶然にも、地質調査をしていた研究者達が見つけた。
「見ろよ、土左衛門じゃないか?」
「まだ息があるかも。警察に連絡だ。それに、救急車も!」
「無理言うな。ここは無人島だ。警察はおろか、救急車も呼べるわけないだろう。とに
かく、テントまで運ぼう」岸川は研究者達によって運ばれ、毛布の上に寝かされた。
「一体誰だろう、どうしてここに?」皆が話し合っていた。
そこに「警察と無線で連絡が取れたが、身元を明かすのがないか、調べて欲しいそうだ」
無線を持った男が言うと「わかった、調べる!」岸川の服を調べていく。
「免許証があるぞ。それに身分証明書も」それを手に持ち、警察と無線で話していく。
「身分証明書がありました。名前は岸川哲治、南西航空の社員のようです」
「岸川哲治…間違いではないか。1ヶ月前に飛行機事故で行方不明だぞ!」
「間違いありません。免許証もありますから」
「そんな、1ヶ月間も海の中で生きていたなんて信じられない!」警察からの無線に、
研究者達も顔を見合わせた。
「とにかく、南西航空と連絡を取るから、世話をお願いします」
「わかりました」無線が切れた。
「岸川哲治か、聞いた覚えがあるぞ!」
「俺もだ。小笠原付近で消息を絶ったのが、どうしてこんな所に?」
「そうだよな、潮の流れだって違うしな…」不思議がる研究者達だ。
そんな研究者の中に強ばった顔の男がいた。
「とにかく、意識が戻ってからだな」
「そうだよな、こうしたら目が覚めるよ」岸川を起こして、背中に膝を付けた。
「時代劇じゃないんだ。そんなの、効かないぞ!」
「とにかく、やってみないと!」ぐっと腕を引いた。
「うっ!」岸川の意識が目覚め始めた。
「ほら、効いただろう」
「とにかく、寝かせろ、それから話だ」また岸川が寝かされた。
岸川は「ここはどこだろう、あの世かな?」まだ焦点が定まっていない。
「あの世ね、残念だけど、ここは、生き地獄の世界なんでね」
「生きているのか?」
「そうだよ、あんたも運がいいね。とにかく、これを飲んでから話を聞かせてくれ」コ
ーヒーを飲む岸川だ。
第9話 対面
岸川はコーヒーを飲むと、次第に落ち着いてきた。
「岸川さんだったね、一体どうして生きていたんだ、1ヶ月も?」
「1ヶ月…。馬鹿言うな。1年半は立っているはずだ!」
「1年半ね。で、どこで暮らしていたんだ?」
「未来だよ、2500年以後の世界だ!」
「あははは!」研究者達は大笑いをしている。
「ホントだよ、素っ裸の女だけの世界なんだよ!」岸川は今までの事を話していくが、
誰も相手にしない。
そして「猪瀬五郎という、サインがあったんだ!」叫ぶ岸川に、1人の男が反応して
「夢だ、それは夢だ。恥を掻くからもう言うな。自分の心に溜めておくんだ!」強ばっ
た顔で話し掛ける。
「わかったよ、あれは夢だったんだよ…」ふてくされ気味に言う岸川に「その方がいい
よ、あんたの為にもな」肩を叩いている。
翌日、無人島に救助用の船が現れ、その船にはテレビ局や、新聞社の記者が乗ってい
る。
1ヶ月もの消息不明者が、救助されたのだから当然かも知れない。
テレビや新聞にも、岸川の生存を伝えて、岸川は救助船で本土まで運ばれた。
会社側でも気を遣い、1ヶ月の休養を認めたが、マスコミの取材が殺到して休養どころ
ではなかった。
「何をしていましたか?」そこに質問が殺到したが「わかりません、何故、海を漂っ
ていたのかもわかりません…」
(言えない、あんな事を言ったら馬鹿にされるだけだ。信じる人がいる訳ないし!)マ
ヤ達と暮らした事を封印を決めた。
それから2週間程たってから、岸川のアパートを、あの研究者が訪ねて「実は、謝り
に来ました…」岸川の顔を見るなり頭を下げた。
「謝るって?」
「はい、申し遅れましたが、私はこういう者です」名刺を差し出す。
「猪瀬達也さんですか?」
「はい、猪瀬達也です。父は猪瀬五郎と申します」
「い、猪瀬五郎…」岸川の名刺を持った手が震えている。
「そうです、私の父もあなたと同じ事を言っていました。最初は信じませんでしたが、
あなたの話で信じる事にしました」
「お父さんは生きていますか?」
「生きています、是非、会ってください。人類が滅亡する時代の事が気になりますし…」
「わかりました。お会いしましょう」
岸川は猪瀬に連れられて五郎と会った。
「あなたも、ホンジャマカにお行きになったそうで…」
「はい、あそこでは、いい思いをしました。神様と呼ばれて」
「割礼もおやりになりましたね?」
「はい、割礼と、役目も…。兵士達や侍従とやりました」恥ずかしくて顔を上げれない。
「岸川さん、それよりも、本の事を教えて下さい」猪瀬は本のことが気になっている。
「あの事ですね」岸川は本に書かれていたのを話していく。
「そうですか、環境ホルモンで食糧不足が来るんですか、それに、核戦争も…」
「それだけではありません。核戦争で地殻変動が起こって、日本が沈むんですよ」
「…」猪瀬は言葉が出ない。
長い沈黙の後「確かに、日本列島は沈む可能性があります。大陸移動が進めば一気に
行く可能性があります」岸川と五郎は黙ったままで、声にならなかった。
「この事を知らせたいのに、誰も相手にしてくれないし…」五郎も悔しい思いをして
おり「そうですね、変人扱いが関の山でしょうから」相づちを打つ岸川だ。
「そうなんです。でも、何とかしないと。女子化が進んでからでは人類が滅亡してし
まうし…」
「出来る事と言ったら、警鐘を鳴らすぐらいだな」
「そうですね、出来る事と言ったらそれぐらいですね」岸川と猪瀬が話し合ったが良い
案は浮かばなかった。
岸川はこれをきっかけとして、度々、猪瀬と会うことになった。
そんなある夜、岸川は夢を見た。
『神様、マヤをお助け下さい。マヤも神様の元へこれから行きます…』マヤが、あの渦
の中に飛び込む夢だ。
『マヤ。待っていろ、今行くぞ』そう叫ぶと夢が覚めた。
「夢か。マヤはどうしているんだろう…」大勢の女性とセックスしたが、マヤだけが
気がかりになっていた。
「とにかく寝ないと」眠りにつくが『神様、マヤをお助け下さい。マヤも神様の元へこ
れから行きます』同じ夢が繰り返されている。
「もしかしたら…」深夜にもかかわらず、衣服をバックに詰めていくと「プルプルプ
ル!」電話が鳴った。
「忙しいのに…」受話器を取り「もしもし、岸川ですが。…はい、私もです。はい、明
け方に出発しようと思っています。はい、わかりました」受話器を置いた。
「猪瀬さんも同じ夢を見ていたのか。もしかして、マヤは猪瀬さんの子では?」新た
な疑問が生まれた。
「それよりも、荷物をまとめないと…」また荷物の準備を始めていく。
そして明け方、岸川は五郎と一緒に飛行機で沖縄まで飛び、そこからは船をチャータ
ーして、あの無人島へと向かっていく。
「岸川さん。何だか、妙な胸騒ぎがするんです…」
「猪瀬さんもですか、私もです。マヤがこの世界に現れるんじゃないかと思えて…」
「私もです。未来の人間が、ここに現れるような気がして、ならないんです」2人は船
が島に着くとテントを設営していく。
「これで、住む方はいいか。あとは現れるのを待つだけだ」2人は海を見つめ続けた。
だが、夕方になっても海には誰も現れず「夢は夢なのかな」「そうかも。偶然が重なっ
た夢かもな」2人は見張るのをやめてテントの中に入り、眠りについた。
『神様、お助け下さい。マヤも参りました…』また夢を見た。
「来た、マヤが来た!」岸川は起きあがり「来た、マヤが来た!」ほぼ同時に、猪瀬も
起きあがり叫ぶ。
「行こう、誰か来る!」
「マヤです、マヤが来るんです!」2人はライトを持ってまだ暗い海を照らした。
「マヤ、どこだ、どこにいるんだ!」岸川は暗い海に向い叫び続けた。
『ここです、神様。会いたかった!』
「どこだ、どこにいるんだ。マヤ!」テレパシーで伝えているのか、岸川は海に向かい
走っていく。
「岸川さん、ボートです、ボートがあります!」猪瀬も慌てて、ゴムボートを押して
海に向かう。
「マヤ、マヤ!」ライトで照らし続け「岸川さん、乗ってください。もっと沖です!」
「ありがとう、行こう!」ゴムボートはマヤの気配が漂う方へと漕いでいく。
やがて、暗闇が明るくなってきた。
「マヤ、マヤ!」相変わらず岸川は叫び続けている。
「いた、あそこに人がいる!」猪瀬が指さした波間に、仰向けに漂う全裸の女性がいた。
豊満な乳房に、無毛の恥丘が生々しい。
「マヤ、マヤ!」岸川は必死でボートに抱え上げていく。
「そっくりだ。娘にそっくりだ。もしかして、私の子では?」猪瀬も手伝ってボートに
乗せ、陸地へと漕いでいくが、ボートに乗せられたマヤは意識がない。
淫裂は子を産んだばかりなのか、切れ目が出来ており、乳首や乳輪も黒ずんでいる。
「岸川さん、服を着せてあげないと…」
「そうです、そうしないと」着ている服を脱ぎ、マヤの股間を隠していく。
「岸川さん、申し訳ありませんが、マヤさんの遺伝子を調べさせて貰えないでしょうか」
「娘さんではないかと、気になりますね?」
「娘の顔そっくりなんです。もしかしたらと思って…」
「家族を説得できますか。娘だったとしたら?」
「わかって貰えると思います。家族を信じます」
「わかりました、そうしましょう」マヤは砂浜からベッドに運ばれて眠っている。
第10話 人類滅亡?
意識のないマヤも次第に戻ってきた。
「う、うー!」呻き声も上げている。
「マヤ、マヤ!」岸川は堪えきれず、マヤの乳房を掴み撫でだすと「か、神様。会いた
かった!」マヤの意識が完全に戻り、マヤの手も岸川を抱きしめていく。
「岸川君、楽しみは後にして。それよりも服を着せないと」
「そうでした。マヤ、ここは僕たちの世界なんだ。意味わかるよね?」
「言う通りにしろと、おっしゃるのですね?」
「そうだ。まずはこれを履くんだ。立ってからだ」白いパンティを手渡した。
「こうね?」
「違う、こっちが前だ。ここが目印だから覚えるんだ」言われた通りにパンティを履い
た。
「恥ずかしい。割れ目を隠すなんて、恥ずかしい!」
「この世界では、好きな人以外に割れ目を見せてはいけないんだ」
「だったら、神様が好きだから、いいんでしょう?」
「見せるのは2人きりの時だけだ。だから、今は隠せ。それからこれも着けろ」ブラジ
ャーを手渡して、着けさせようとするがうまく行かない。
「岸川君、手伝ってあげないと…」見かねた猪瀬が言う。
「そうでした、初めてですからね」岸川は乳房を掴み、カップに仕舞い込んでいく。
「わかったか。今度は自分でやってごらん」ホックを外して脱がせた。
「やってみます」マヤは自分でホックを止め、カップの中に乳房を押し込んだ。
「今度はこれだ」シャツ、ズボンと履かせていく。
「マヤさんだね。あなたの親は誰かね?」
「アヤです。でも、嵐の日に亡くなった…」
「アヤだね。間違いないね?」
「はい、間違いありません。所であなたも神様ですか?」
「違うよ、僕は猪瀬五郎というんだ」猪瀬は動揺し(名乗りたいけど、名乗ったら混乱
させてしまう…)そう考えて黙り込んだ。
「マヤ、どうしてここに来たんだ?」
「追放されました。産んだ子が神様と同じ物を持っていましたから…」
「割れ目が無かったのか?」
「はい。神を冒涜したと言われて、追放されました」泣きながら言うマヤだ。
「子供はどうした?」
「火の山に、生け贄として捧げられました…」
「そうか、生け贄か。女王はどうなった?」
「マミがやっています。私には行くところが無くなりまして、神様の後を追ってきまし
た…」
「わかった、マヤ。これからは一緒だぞ」
「はい、神様!」2人は猪瀬がいる前で唇を重ね合い、そんな2人を猪瀬が見守ってい
る。
「猪瀬さん、マヤですが、戸籍は何とかならないでしょうか?」
「心配するな。俺に任せろ。それよりも戻らないと」
「そうですね、船を呼びますか」無線で連絡する岸川だ。
岸川と猪瀬は急いでテントを片づけ、その間もマヤは岸本から離れようとはしない。
「マヤも手伝います」
「そうか、それだったら運んでくれ」「はい!」マヤも片付けをしていく。
そこに船が現れ「あれ、女性がいますが、どうやってここに?」怪訝な顔をしている。
「天から降ってきたんだよ」
「あははは。天からですか…」笑う船主だ。
荷物を船に積み込むと、島から沖縄本島へと向かう。
「怖い、神様!」「大丈夫だよ、マヤ」岸川は怯えるマヤを抱きしめている。
3人は沖縄から飛行機に乗って東京に戻ってきたが「空を飛んでいる!」信じられない
出来事に驚くマヤだ。
「マヤ、これからは色々な事があるが、堪えられるよな?」
「はい、我慢します」言い聞かせる岸川だ。
3人は真っ先に猪瀬の家に向かった。
「お父さん、この子が未来の子ですね?」
「そうだ。綾にそっくりだろう?」
「ホントだ、姉さんそっくりだ。姉さん、来て!」
「あら、私と生き写しだわ」綾と呼ばれた女性も言う。
「綾には、マヤを教育して欲しい。岸川さんいいだろう?」
「マヤ。この世界で生きていく為には、やらなければいけない事があるんだ」
「覚悟は出来ています…」
「だったら、マヤさんお風呂よ。来て、体を洗わないと」
「お風呂って何ですか?」
「来て、わかるから」マヤは綾に連れられて浴室に入った。
「服を脱ぐの。服って、わかる?」
「これですね、割れ目を出すんですね?」
「割れ目だなんて!」綾の顔が赤らむが、マヤは次々に脱いで全裸になった。
「いつもこうですから、楽になったわ…」
「ここは、どうしたの?」綾は絨毛のない淫裂を触った。
「大人になると、こうするんです。割礼して、割れ目を剥き出しにします」
「割れ目じゃないの。これからは性器と言って。性器よ!」
「わかりました、性器を剥き出しにしていました…」
「わかったわ。はい、体を洗うのよ」綾は丁寧にマヤに教えていく。
それから1年が過ぎた。
順応が桁外れに早いマヤは、猪瀬の家族の協力で次第に慣れて、読み書きも出来るよう
になっている。
それに、五郎は勤務している市役所の戸籍を改ざんし、マヤを次女として偽造したが、
前々から戸籍があったし、自分の家族だから、周りも気づかない。
そして、岸川と結婚して専業主婦になった。
マヤは、普通の人と外観は何ら変わらないが、普通とは違った能力があった。
それは、テレパシーだ。
(岸川さん、今夜抱いて。セックスしたいの)
(僕もしたいから、一杯出すよ。出来てもいいから避妊しないで!)
(わかってます。今夜こそ、作ります)仕事中の岸川と会話していた。
その夜「あ、あ、あ!」仰向けに寝た岸川に馬乗りになり、マヤが腰を振っている。
「気持ちいいよ、マヤ。もっと早くしてくれ」
「ダメ、もっとしたいから、ゆっくりする」
「わかったよ。もう1回やるから早く出させろ」
「約束よ。それならいいけど…」
「約束するよ」
「わかった、早く出して」腰の振りを早めていくマヤだった。
それから数年がたった。
マヤは2人の子を産んでおり、放射能の影響で、恐れていた通りに女の子だ。
「お父さん、ご飯ですよ」「わかった、今行く!」普通の家族と何ら変わらない光景だ。
だが「7時のニュースです。魚の水揚げ減少は環境ホルモンの影響との報告が出され
ました…。出生児の大半が女性と発表されました…」テレビでは、連日、生物の異常を
報道している。
それに、女子化が止められない事も。
それは、人類滅亡を意味している事も告げている。
「いよいよ始まったぞ。人類の滅亡が!」
「あなた、どうしたらいいの?」
「そうだ、取り合えず富士山に別荘を買おう。そして核シェルターを作ろう。別荘だと
言ってカモフラージュしよう」
「大丈夫かしら?」
「マヤ、お前は未来から来たんだ。お前の子孫は必ず残るさ。だから、この子達に言い
聞かせておかないと」
「そうね、全滅じゃ無いからね」2人はそれぞれ子供を抱きしめた。
岸川は会社を辞め、全財産を集めて、富士山の5合目近くに別荘を建てた。
「マヤ、見てご覧。こんな風景だったよな」
「ええ、そうよ。あそこが畑だったわ」
「後は食料と、水が問題だな」岸川は考えている。
そこに「あら、猪瀬さんよ」猪瀬が訪ねてきた。
「岸川さん。私達もここに住ませてください。隣ですがね」
「喜んでお迎えしますよ。猪瀬さんが来られるなら心強いし」
「そう言われれば嬉しいです。確か、あそこが畑でしたから…」猪瀬も岸川と同じ考え
だった。
同じ考えを持っていたのは二家族だけではなく、5家族が相次いで、岸川の近くに頑
丈な別荘を造っていた。
「あなた。あの人達も未来を知っているわよ」
「マヤ、心が読めるんだね?」
「そうよ。神様の子孫に間違いないのよ」
「わかった、聞いてこよう」
岸川は「ホンジャマカの未来を知っていますか?」と1軒、1軒訪ねた。
すると「はい。でも、どうして、あなたがホンジャマカをご存じで?」強ばった顔で応
える。
「私はそこの神でした!」
「やはりそうでしたか。私も最初は信じませんでしたが、父が書き残した予言の全てが、
当たっていまして…」
「生き残りましょう。食糧不足で、ゲリラ戦が始まりますから」
「はい、お互いに助け合いましょう!」岸川の働きで7家族は協力を誓い、生き残りを
決意し、お互いの家が地下で繋がり、ネットが出来た。
「ニュースよ。集まって!」マヤが叫ぶと、その言葉に7家族がテレビの前に集まっ
た。
「7時のニュースです。アメリカ大陸ではカナダ、メキシコが牛の供給を求めて侵攻を
始めました。一方、アジアでは北朝鮮が、食料を求めて中国に侵攻しました…」7家族
はテレビの前で黙り込んでいた。
「始まった。破滅への戦いが…!」
「止められない…。私達だけでも、日本人として生き残ろう!」
「そうよ。そうしないと、お父さんが可愛そうよ」涙を流しながら皆が誓い合った。
それから十数年が過ぎ、岸川夫婦の白髪が生えていた。
それに、あのファイルの通りに、女性大半の世の中になっている。
7家族は戦争が来ないのを祈ったが、遂に、人類は破滅へのスイッチを押し、核弾頭が
主要各地に落ちて世界は核の傘で覆われてしまった。
「臨時ニュースよ。来て!」見ていた女性達が叫び「何てこった!」「そんな!」悲
鳴と泣き声が響いていく。
テレビには、核の傘に包まれる東京、ニューヨーク、パリ、ロンドンなどが映し出され
ている。
「う、う、う!」7家族はテレビを見ながら泣き続けた。
だが、これからが地獄だった。
核弾頭の応酬で、地軸もずれ、さらに、地殻変動が始まって「ゴー!」轟音と共に地面
が波打ち、割れ目からはマグマが噴き出している。
それは生き地獄だった。
マグマは、容赦なく行き場を失った人を飲み込み、ビル、車、作物も飲み込んで行く。
更に、日本列島は一気に沈没を始めた。
地殻変動は日本だけではすまず、アメリカ、アフリカ、アジアなど主要な大陸が沈没、
隆起を繰り返している。
それは5年も続き。地殻変動も治まると次第に、新しい世界ができあがっていく。
「マヤ、見てご覧。これが新しい世界なんだ!」
「そっくりよ、ホンジャマカとそっくりよ!」
「そうさ、これがホンジャマカの誕生さ!」7家族は外に出て生き残りを誓ったが、
体はすでに環境ホルモンに汚染されていた。
それに、放射能の影響で、男性機能が犯され、精子は全て女子の遺伝子しか残されてい
ない。
「繰り返されるんだ。この地獄が!」白髪の岸川は眼下に広がる海岸を眺めて叫んだ。
~完~
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