「女優・樋山香奈子」

                             赤星直也:作

第17話(最終話)香奈子の結婚

 それから数日後、リサの屋敷に石川と所属プロの社長が訪れた。
「リサさん、香奈子さんを石川の嫁には認められないよ」
「どうしてですか?」

 「石川は内の顔だから、結婚なんてとんでもないです!」
「それじゃ、一生独身でいろとおっしゃるの?」
「そこまでは言っていません…」

 「石川さんはどうなの?」
「僕は、香奈子さんを妻にします。どんな事があっても!」
「またそんな事を言う。勝手に結婚したらクビだからな」
「結構です、クビになっても。香奈子さんと一緒になれるなら…」

 「ホントにいいんだな。クビだぞ!」
「はい、クビにして下さい」
「勝手にしろ。明日からは仕事は無いからな!」怒ったのか、所属プロ社長は帰って
しまった。

 「ホントにいいのね。石川さん!」
「はい。あんな社長の下では働きたくないです…」
「困ったわね、香奈子が知ったら悲しむわ」康子も心配顔だ。
「仕方ないわね、暫く浪人をしなさい。それから婚約発表よ」
「そうします」石川はその後、香奈子と話してから帰った。

 その翌日、スポーツ紙には、石川がプロの社長と意見が合わず、クビになったのが
報じられた。
その事は、ワイドショーでも取り上げられている。
「困ったわ。康子さん、どうしらいいの、私は?」
「私にもわからないわよ。とりあえずは、今の出演をこなすだけね」
「『雪化粧』はもうすぐ終わるわ。石川さんの仕事が無くなってしまうの?」
「香奈子はそんな心配しなくていいのよ。これは石川さんの問題だから!」

 「でも…」言葉が濁っていたが、不安が的中した。
香奈子が心配した石川の仕事だが、やはりクビになったことが災いして、出演依頼が
なく「雪化粧」の収録も終わり、暇をもてあましている石川だ。

 石川がクビになってから1月立った頃、映画会社からの出演依頼があった。
それは「雪化粧」の映画化だ。
テレビドラマの映画化が決まって、主役をしていた石川に依頼が来て、準主役に香奈
子も出演依頼された。
「よかったわ。石川さんと一緒になれるし」「僕もだよ、香奈子」2人は喜んでいる。

 映画は正月用なので、直ぐにクランクインしたが、香奈子と石川は慣れた手つきで
演技をしていく。
「香奈子、明日はヌードシーンだね」
「そうなの。オッパイは仕方ないけどヘアと性器を守ってね」
「わかっているよ、香奈子!」2人は遠藤のマンションで抱き合っている。

 それは、康子と遠藤も一緒だった。
「遠藤さん、私もう薬を使いたくないの。産みたいの…」
「いいよ、産みたいなら。僕も子供を抱きたいし」
「ありがとう、頑張ろうね」康子の乳房が揉まれていく。

 「石川さん、私も赤ちゃんが欲しい」
「いいよ、産んでも。それに、この映画が終わったら、婚約発表をしようか?」
「ホントにいいのね、産んでも」
「いいよ、香奈子」「うれしいわ、石川さん!」香奈子と石川も抱き合っていく。

 翌日、香奈子のヌードシーンの撮影が始まった。
関係者以外は排除された中、バスタオルを巻き付けた香奈子がセットの中に入ってき
た。
「いいね、正面からもカメラで撮るからね」
「は、はい!」体が強ばっている。

 「香奈子、リラックス、リラックス!」
「はい、リラックスします」バスタオルを解き、股間を両手で覆っている。
「用意、スタート!」カチンコが鳴った。

 「拓也さん、これが私の全てです…」香奈子の正面から撮っていたカメラが、後ろ
に回った。
それを確かめて、両手を退けていく。
「綺麗だよ、百合!」石川もドラマのように、乳房を撫でながらベッドに押し倒して
覆い被さっていく。

 「欲しい、百合が欲しい!」「私も拓也が欲しい!」足を広げて石川を迎え入れた。
「あ、あ、あ!」乳房を揉まれ、乳首が吸われていく。
(入れて、石川さん!)
(わかっているよ、香奈子!)石川の肉竿が香奈子の淫裂に入っていく。

 「あん、あん、あん!」石川が腰を動かし始め、香奈子の背中も弓のように反って
いく。
石川が乳房に顔を埋め乳房を揉んでいくと、カメラは横から2人の行為をしっかり撮
っている。
(香奈子、気持ちいいかい?)(ええ、最高にいいわよ)目を閉じて石川の頭を抱き
しめて言う。

 撮影は3ヶ月ほどの急ピッチで終わり、正月の封切りを待っている。
それに、香奈子と石川の婚約が正式に行われた。
その事はBBNのワイドショーで取り上げられ、すると、一斉にマスコミが香奈子と
石川の取材に殺到してきた。

 「婚約なさったそうですが?」「仕事はどうなされます?」レポーターがマイクを
向けている。
「BBNで共同会見を行いますから!」康子が香奈子をかばっているが、石川も同様
だ。
「共同会見をしますから」取材陣を相手にして、約束したBBNのスタジオ入りして
いく。

 スタジオの中はマスコミ関係者で溢れている。
石川は香奈子との出会いや、これからの生活などを記者に話していく。
香奈子も質問に答えて、会見は2時間2にも及んで「これで会見を終わらせて頂きま
す」康子がどうにか、会見を終わらせた。

 「よかったわね、香奈子」
「ありがとう、康子さん」香奈子の指には石川からの指輪がある。
「大きいのね、私のはこんなに小さいのよ」康子も指輪を見せて笑顔になっている。

 香奈子と石川は、リサの家から越してマンションに住まいを変えた。
それは康子達にも刺激になって「あなた、私達も香奈子の所に変えましょうよ」
「俺、金がないぞ。プロデューサーは、あんまり給料がよくないんだから…」
「ここを売って、私の貯金と合わせると何とかなるわよ。香奈子が心配なのよ」
「わかった、康子に任せる」遠藤の許しを得た康子は、早速行動を起こし、香奈子の
隣の部屋に越して行く。

 「待っていたわよ、康子さん!」
「香奈子、今日は久しぶりにしようね」
「いいわよ。あなた、いいでしょう。康子さんとしても?」
「いいよ、俺も香奈子とするからね」
「だったら恒彦さんも呼んでくるわ」康子は遠藤を連れてきた。

 「おじゃまします」
「遠慮は要りませんよ、どうぞ、どうぞ!」康子と一緒に中に入っていく。
「香奈子さん!」「康子さん!」2人は抱き合って唇を重ね、服を脱ぎ全裸になった。
「いいわ、香奈子のオッパイが」
「康子さんこそいいわよ、敏感で!」お互いに乳房を撫であう。

 そして、シックスナインになり淫裂を指で触り合っていくが「香奈子、我慢出来な
いよ、欲しいよ!」
「いいわよ、しても。遠藤さんも康子さんとやって!」
「康子、欲しいよ!」康子と香奈子は四つん這いになり向き合っている。
その2人は、腰を押さえられて淫裂を肉竿で突かれていく。

 それから数ヶ月後、二組の結婚式が盛大に行われた。
香奈子と石川の結婚式はBBNが独占放送権を取って全国に放映された。
BBNの顔でもあったから、それは当然かも知れない。

 香奈子と康子は、新婚旅行から戻るとリサから呼び出しを受けた。
「香奈子。石川さんが内のプロ所属になったからね」
「ありがとうございます。なんてお礼をいっていいやら…」
「礼など要らないわよ。それより、2人とも赤ちゃんどうなの?」

 「できました。年末には生まれます」恥ずかしそうに赤い顔の康子だ。
「えっ、康子さんもなの、私も年末に生まれる予定なのよ」
「あら、一緒なんだ!」笑顔で話し合う香奈子と康子達だ。

 「だったら、暫く休養ね。体を休めないと」
「リサさん、香奈子さんの事、恒彦さんに言っていいでしょうか?」
「そうね、また特ダネになるしね。でも、今回は一斉に行きましょう、石川さんの事
も!」
「わかりました、そうします」 

 香奈子の妊娠と休養は、記者会見を行い報じられ、それを持って香奈子は休養に入
った。
勿論、康子も休養に入っていた。
2人が休養を取ると同時に、美和子が復帰した。
しかし、それは女優ではなく、ヌードモデルとしてだ。

 美和子は深夜の番組に出演し「香奈子、美和子が出てるわよ!」真夜中近い時間に、
康子が入ってきた。
「ほんとだわ。復帰したんだ!」2人が見守る中、美和子はルーレットゲームをして
いく。
「負けました。美和子の負け!」その言葉で美和子は着ていた服を脱いでいく。
「オッパイを丸出しにしているわよ」「恥ずかしくないのかしら?」

 美和子はワンピースを脱いで、全裸に近い姿になっている。
Tフロント、Tバックで淫裂を帯状の布で覆い隠し、乳房を揺らせ、その乳房をゲス
トの男性が触っている。
「こんな事をしているなんて…」一緒に見ていた遠藤も驚いた。

 「これで、美和子の女優は無理だな。出演したとしても、ヌードの吹き替えやヌー
ドシーンばかりになるよ」
「仕方ないわね、自分が悪いんだから」
「そうよ、香奈子は絶対に他人に嫉妬しきゃだめよ」4人は乳房を揺らせ、ゲームを
している美和子を、哀れみの目で見ている。

 そして、年末に康子と香奈子は無事に出産し、香奈子の出産は格好の話題になって
いる。
マスコミ各社やワイドショーも香奈子の出産を報じている。
しかし、康子の出産など誰も報じてなく、裏方の康子だから、不平など言わずにいた。

 子供を出産すると、香奈子の復帰の時機が話題に茶の間でも上がっている。
プロの方にも、マスコミが取材に訪れているが、康子ほどの対応ができず(うーん。
康子さんはマネージャーより指導者がいいわね…)リサは考えている。

 出産してから半年経つと、香奈子と康子の体も順調に回復して、仕事に戻れる体に
なっている。
「康子さん。これからは事務所勤めをお願いするわ」
「康子のマネージャーはどうします?」
「後藤にやらせるつもりよ」

 「でも、大丈夫かしら。まだ世間を知らない、あまちゃんだし…」
「だから、康子さんが指導するのよ。ついでに橋本もね!」
「わかりました。香奈子夫婦のマネージャーを指導すればいいんですね?」
「物わかりがいいわね。その通りなの。このままでは裏方が育たないしね」
「任せて、リサさん!」

 「ありがとう。所で、エッチの方はどうなの?」
「もう大丈夫です。久しぶりに楽しみましょうか?」
「そうね。今度の休みにやりましょうか、久美にも言って!」
「はい、都合を着けます」事務所勤めになった康子は、マネージャーに指示していく。

 数日後に、リサの屋敷には香奈子夫婦と康子夫婦が赤ちゃんを連れて来た。
「可愛いわね、私も産みたいわ」
「その前に男を捜しましょうよ、久美!」
「そうね。どこかに落ちていないかしらね」笑い声を上げるリサだ。

 その夜、ベッドの上には6人が二組に分かれて抱き合っていたが、俗に言う3人プ
レイだ。
康子と香奈子が仰向けになり、その上でリサと久美が四つん這いになっている。
「いいわ、いいわ!」「もっとよ、奥まで、奥までして!」悶え声を上げているリサ
と久美の淫裂に、肉竿が入っていた。

 「康子、オッパイにしてあげるわね」淫裂から淫汁を垂らし、久美は康子の乳房を
吸っていく。
「リサさん、オッパイにしてください…」
「いいわよ、してあげるわよ」リサも淫汁を流しながら、香奈子も乳房に顔を埋めて
いく。
6人が楽しんでいる部屋のテレビには、全裸同然になった美和子がゲストの男性に、
笑顔で乳房を揉ませていた。

ー完ー