「全裸の新体操女王」

                      赤星直也:作

第16話 全裸の新体操

 紀子が決意すると、美紀は早速、和田や遠山と連絡を取った。
「そうか。あの酒井が裸になってくれるのか。助かったよ、小森君!」喜んで礼を言う。
「それよりも、私がした事を全部して貰うわないと。ビデオも撮って稼いで貰うし、写
真集や、ショーもやって貰わないとね」
「わかっているよ。それに、男を知って貰わないとな」

 「あら、奥さんの許可無しでいいの?」
「一緒だよ。家内も新人だから、喜んで承知するよ。小森も妻と暫くやってないからど
うかね?」
「私は、女同士は好きじゃないわ。男とならいいけど…」

 「わかった。その時に相手するから、やらせて貰うよ」
「期待しているわよ。アレ、飲んでおくから、お腹に一杯出してね」話がまとまり「面
白くなったわ。どんな顔して、カメラの前に立つかしらね」紀子の泣き顔を想像する美
紀だ。

 数日後、紀子のビデオ撮りが、行われる日が来た。
関東体育大学の新体操部員を前にして、紀子が服を脱いでいく。
それを、遠山と和田がビデオで撮り、紀子は緊張し泣き出しそうな顔で下着姿になった。

 (そうよ。それでいいの。早く、裸になりなさいよ)部員が見つめる前で、紀子は下
着を脱いでいく。
「あら。思っていたほど大きくないわ!」
「Aカップよ。私のより小さいオッパイよ!」小振りな乳房に声が上がった。

 「そんな事は、言わないで。恥ずかしいから…」真っ赤な顔をしながら、パンティを
引き下げていく。
「ヘアは、手入れしてるんだ!」
「体操着から、はみ出したら困るし…」言葉通りに、絨毛が短くカットされ、淫裂ギリ
ギリまで剃られている。

 「それじゃ、だめよ。やって、あげて!」顕子が言うと、部員達が紀子を押さえて、
絨毛をそり出した。
「やめて。全部はイヤ。少しでいいから、残して!」

 「ダメよ。パイパンにしてあげるからね」
「いや~!」紀子の絨毛が消えて、少女のような淫裂が現れてきた。
「ほう、いいね。日本代表のオ○ンコも…」ビデオに撮っていく和田と遠山だ。
その後、紀子は美紀がされたように、遠山夫婦と和田夫婦に抱かれ、体操部員達からも
辱めを受けた。

 この事で、紀子は遠山と和田の言うがままにり、美紀のダイエット体操教室も手伝わ
されていた。
大きなメッシュのボディスーツを身に着け、メッシュからは、乳房と淫裂がはみ出して
いた。
(ヌードは恥ずかしいけど、お金になるなら我慢しないと…)唯一の収入を手放す訳に
は行かず、笑顔になって乳房を揺らせている。

 そんな事が、数日続いていたある日、ショーの出演依頼が入った。
ルーマニアの、コリーナが来日することになり、紀子と美紀の3人で、全裸の新体操競
演を、やって欲しいとの依頼だ。
紀子と美紀は拒んだが、セックスビデオを見せられて、渋々承知するしかない。
それに、出演料も1ステージ100万だから、そんなに悪くはない。

 そして、ショーの日になり、会場は立ち見席が出来るほどの大入りだ。
「コリーナ選手から、演技を行います」アナウンスと共に全裸でコリーナが現れた。
股間の絨毛は全て剃って、淫裂が剥き出だから、割れ目から、肉襞が飛び出ている。

 コリーナは笑顔を作り、ジャンプしたり、開脚したまま前転したりと、淫裂を惜しげ
もなく観客に晒している。
それには「そんな、性器を見せるなんて…」次に演技する紀子は、体が震えている。

 「酒井、ヘアの手入れだ。足を開け!」
「許して。ここだけは、残させて…」
「ダメだ。コリーナはパイパンだ。お前の全部を剃る!」わずかに生えていた絨毛が剃
られた。

 「いいな。ここをタップリ見せて、サービスするんだぞ!」剃り終わった淫裂が触ら
れた。
「そんな、性器を商売にするなんて…」泣き顔になって、しまった。

 コリーナは、10分ほどで演技を終えた。
「次は日本代表の、酒井紀子さんです」アナウンスが流れると、紀子も全裸で現れた。
「オッパイが小さいな…」
「そうだけど、オ○ンコは可愛いじゃないか。まだ、やってないんじゃないかな?」
小さい乳房と、少女のような割れ目に、ヒソヒソと話される。

 (恥ずかしいわ。オッパイと、性器を見られているなんて…)真っ赤な顔で、演技を
始めた。
演技が始まると、さすがに日本代表か、恥ずかしさなど消えて、小さな乳房を揺らせ、
開脚しながら、所狭しと動き回っていく。

 「いいね、ヒラヒラもピンクで。オ○ンコも、締まりが良さそうだな…」
「やりたい、酒井とやりたい。せめて、オッパイだけでも触りたい…」股間を押さえる
観客だ。

 やがて、紀子の体から汗が流れ出し、乳房や淫裂が照明で、テカテカに光っている。
(もうすぐだわ。もうすぐ、フィニッシュだ!)最後の開脚前転で演技が終わった。
演技が終わると、恥ずかしさが戻ったのか、手で胸と股間を押さえて、戻って来た。

 その後は、美紀が演技を行った。
美紀も惜しげもなく、乳房を揺らせ片足倒立をしている。
(見られたっていい。セックスする訳じゃないし…)慣れているから動じる事もない。
こうして、3人は2種目ずつの演技を終えた。

 この、全裸新体操は評判がよかった。
ストリップよりも健康的で、全裸が見られるからいつも満員となり、定期的に行われて
いた。
その為に、2人では人手が足りなくなている。

 美紀は「誰か、いないかしらね?」遠山に頼み込んだ。
「誰でもいいとは、行かないからな…。離婚した山崎はどうだ。亭主が破産したから、
文無しだし…」

 「山崎か。知名度はいまいちだけど、まだ30代だから、当たって見る価値はあるわ
ね」
「大西もいいんじゃないかな。仕事が無くて、ホステスのアルバイトで食っているそう
だし…」遠山は知っている情報を美紀に伝える。

 それを聞いて、美紀は札束で吊っていく。
最初は、全裸と聞いて嫌がったが、札束を見せられ、体操教室を手伝えると聞いて、承
知した。
承知すると、元選手達は逃げられないように、遠山夫婦と和田夫婦によってセックスビ
デオを撮られた。

 こうして、全裸新体操のショーは、隆盛を極めていた。
また、体操教室も各地に広げ、更に、特別会員を募って、個人指導も行っている。
男性相手の個人指導では、客と指導者は全裸になって体操を行っている。

 「レイプしないでね。触るだけよ。レイプしたら、100万慰謝料を貰うからね」
「わかった。触るだけならいいんだね。100万あったらレイプするのにな…」乳房、
淫裂と触わっている。

 それが済むと、ダイエットの体操指導が行われて、最後に肉竿をフェラをして、個人
指導の終わりだ。
「気持ちいい。また来るね」
「約束よ。セックスはダメだけど、触るだけならいいから、また来てね」笑顔で客を見
送るっている。

 この不況のおり、全裸の新体操ショーと美紀達が運営する、新体操教室だけは、客足
の途切れる事がなかった。

                               ~完~