「全裸の新体操女王」

                      赤星直也:作

第3話 収録

 和田は戸惑う小森に抱き付き、胸に開いた部分から手を入れた。
「わ、和田さん!」思わぬ行為に、和田の手を押さえるが「意味がわかるよね。これか
らはタレントなんだよ!」

 (そうだわ。これからは、テレビで働くしかないんだ…)和田の言葉に美紀の力が抜
けていく。
それを感じた和田は、大胆になって乳房を握りしめ「あっ!」美紀は恥ずかしさに声を
上げ、顔を背けた。

 「柔らかいね。こんな事されるのは、初めてだろう?」
「はい。男性に触られるのは、初めてです…」声は震え、目は閉じたままだ。
「そうか、初めてか。だったら、こんな事をしてみようか?」くり抜かれた穴から強引
に乳房を引き出した。

 ピンク色の尖った乳首が現れ、その乳首に口を押しつけ、吸っていく。
「和田さん、恥ずかしい!」和田の頭を押さえて、胸を隠そうとする。
「いい味だ。こっちはどうかな?」別な乳房も引き出しすと、恥ずかしそうに、先端の
乳首が膨らんでいる。

 美紀は恥ずかしさに、鼓動が激しく高まっているが、和田は手を休めず、乳首を吸い
ながら、今度は股間に手を伸ばす。
「ダメ、そこはダメです!」淫裂を、和田の指が撫でだした。
「仕事がしたいだろう。これくらいは我慢しないと…」そう言われれば、美紀は拒めず、
和田のされるがままだ。

 (指が膣を触った!)体を震わせながら堪えていると、指は割れ目に沿って動き、そ
して、割れ目の上部にある突起を掴んだ。
「ん、ん、ん!」女性の一番敏感な部分が触られている。

 「ダメ、そこはダメ!」堪えきれず、和田の手を押さえた。
「もう少し、いいだろう?」
「ダメ。そんな事されたら、変になっちゃう…」

 「毎晩やっているんだろう。自分で?」
「毎晩はしません。たまにです…」美紀の顔が赤らんだ。
(そうか、たまにか。それなら、今度からは俺が相手してやるぞ!)名残惜しそうに淫
裂から手を退けた。

 「それでは、始めるか!」和田は美紀を連れて、セットのあるスタジオに入った。
スタジオには、いつ現れたのか、カメラをぶら下げた遠山もおり「いいね、その体操着
が!」カメラで撮りだす。
「やめて。恥ずかしいから、撮らないで!」両手で胸の膨らみを押さえた。

 「遠山君、後でインタビューさせてあげるから、後にしてくれ!」
「わかりました。和田さん」遠山は素直に引き下がり「それでは、リハーサル開始です」
スタッフから声が掛けられた。

 美紀は緊張した顔で、リハーサルを行っていく。
競技で、テレビカメラが向けられるのは慣れているが、出演するのは初めてだからNG
を出しながら、どうにか終えた。

 「小森君。早速だけど、取材させて貰えないかな?」
「遠山君、取材ならこの部屋を使ってくれ。僕も立ち会うから」和田は気を遣い、小さ
な部屋を用意した。

 部屋に入ると、遠山は美紀の体操着姿を撮りだし「いいね、オッパイの膨らみが何と
も言えないよ」興奮気味だ。
「小森君。これからは、遠山君にも世話になるんだよ。意味わかるよね?」
(遠山さんにも、オッパイと性器を触られるなんて…)顔が赤らみ、言葉が出ない。

 「どうしたんだ、小森!」黙ったままの美紀に、業を煮やしたのか、和田が体操着の
穴を広げた。
すると、膨らみの半分しか見えなかった乳房が、一気に飛び出した。
「凄い。これが、日本代表の小森のオッパイか!」撮ろうとカメラを構えた。

 「いやー。撮らないで。触るだけにして下さい!」美紀は、思わず叫んだ。
「触るだけなら、いいんですよね?」
「はい。これからも、よろしくお願いします…」
「わかっています。小森さん」カメラを置き、両手で乳房を握り、乳首を吸うと「ん、
ん、ん!」鼻から息が抜けていく。

 (こんな事イヤだけど、これからの事もあるし…)遠山の頭を押さえていく。
「小森。ヘアも触って貰いなさい!」和田は命令調だ。
「遠山さん、ここもいいですよ…」目を閉じ、震える手で、遠山の手を股間へと導くと
「いいですね、小森さんのヘアが…」興奮気味に絨毛を撫でていく。

 絨毛を撫でた指は、自然と淫裂へと伸び(ダメ、そこはイヤ!)淫裂を触られて、太
股がブルブル震えている。
「これが小森さんのオ○ンコですか。やってみたいですね」丁寧に指で触っている。
指が時折、膣腔に入り、その度「あっ!」声を上げていく美紀だ。

 「ここを、使った事がありますか?」遠山は膣腔に指を入れた。
「ありません。オナニーしか、していません…」
「そうですか、まだやった事がないのですか。僕が、その内に教えてあげましよう」意
味ありげに、突起も撫でだした。

 それには「ん、ん、ん!」呼吸が速まっている。
「遠山君、それくらいでいいだろう。本業の方もしないと…」
「そうですね。遊びはこれくらいにしますか」手を退けた。

 「早速ですが、これからの豊富などをお聞かせ下さい」遠山はやっとインタビューを
始め「皆様に、好かれるタレントになりたいです」胸を手で覆いながら答え、遠山は相
変わらず、月並みな質問を続けた。

 そして翌日、日日新聞のスポーツ欄に、乳房が今にも飛び出しそうな、美紀の写真が
載った。
勿論、美紀もそれを見て「恥ずかしいわ、オッパイの半分見えているなんて…」覚悟は
していたが、大胆なショットに顔が赤らんだ。

 日日新聞を読んだのは、美紀ばかりではなく、紀子達、諸星の新体操部員も見た。
「イヤだわ、オッパイが見えそうよ」
「そうよね、お尻だって半分見えているわよ」写真を見ながら批評している。
「日本代表になれないと、こうなるのね。落ちたくはないわね」紀子はじっと美紀の写
真を見ていた。

 そんな批評がある中、美紀はスタジオで収録を行っている。
「はい、OKです」数回のリハーサルの後で、収録が無事に済んだ。
「無事に、終わったみたいだね」和田が声を掛けてくる。
「はい、どうにか終えまして…」

 「今度は、こっちの収録をさせて欲しいな」
「こっちと、言いますと?」
「プライベートの収録なんだ。ヌードの新体操を撮りたくてね」和田が思わぬ事を言い
だし「出来ません、ヌードだなんて…」唇がブルブル震え、顔が真っ青になっている。

 「イヤでも、やって貰うよ。これがある以上は!」和田は封筒から、数枚写真を撮り
だした。
「どうしてこんなのを…」それだけ言うと美紀の目からは涙が流れていく。

 「悪いとは思っていたが、遠山君に頼んで、隠し撮りしたんだ!」
「酷いわ、そんなの酷いわ!」怒りに震える美紀の手には全裸で立っている自分の写真
が握られている。
その写真には、乳房と股間の絨毛がハッキリ写っていた。