「逮捕せよ」
         
           赤星直也:作

第17話 再出発(最終話)

 
 車は美紀が運転している。
「くそー!」宮崎はタオルで太股を縛って止血している。
「とにかく、戻ろう。急がないと!」高速に入り飛ばしていく。

 深夜の時間帯なので、行き交う車は少なく、2人は6時前には戻って来れた。
「お母さん、宮崎さんが!」
「まあ、大変だわ。とにかく消毒よ」ズボンを脱がせて消毒していく。
「しみるぜ!」歯を食いしばり痛みに耐えた。

 「美紀が一緒でよかったよ。1人だったら、ここまで来られないな…」
「そうよ、胸騒ぎが当たる何てね。これも何かの導きよ」消毒しながら言う淳子だ。
「そうかもな。暫くはおとなしくするよ」
「そうして、私も安心だし」美紀は宮崎に抱き付いた。

 この事で、宮崎は淳子からこけし作りを教わりながら、仕事に励む事にした。
その一方、警視庁では相変わらず宮崎の捜査を行っているが進展がない。
「川崎のレイプ事件ですが、いつもと状況が違いまして…」
「と、言うと?」

 「2人連れです。それに1人が女性みたいだそうです。乳房を掴んだ手が、男性とは
違うと言う証言してます」
「それに、写真を撮っていますが、ヘアは剃っていませんし…」
「被害者は、ナイフで足を刺したと言いますが、どの病院にも、そんな患者は見あたり
ません…」情報交換が行われていくが、明智の顔色は冴えない。

 (捕まらない方がいいわ。捕まったらレイプされたのがわかってしまうし、ヌード写
真も公にされてしまう…)そう祈りながら、捜査会議を聞いている紀子だ。
 
 それから数週間後「あなた、お風呂沸いたわよ」と美紀が声を上げた。
「そうか、入るか。どうせなら一緒に入りたいな」
「ダメよ、お母さんが可愛そうよ」
「わかったよ。その変わり、今夜はしてくれるよね、あれを!」

 「いいわよ。母さんに言っておく」宮崎は浴室に入って、体を洗っていく。
太股の傷がまだ完全には治っていないが、歩くのに支障はなかった。
体を洗っていると「あなた、準備ができたわよ」美紀が声を掛けてきた。

 「わかった、今あがるよ」濡れた体をタオルで拭いて、和室に入ると同時に音楽が鳴
り、薄暗い部屋にスポットライトが灯り、肩で結ばれた薄いスリップを着込んだ淳子が
現れた。
淳子は音楽に合わせて踊り、時折、裾から絨毛が覗いている。

 「いいよ、色っぽくて!」淳子が肩の結び目を解くと、胸を覆った部分が裏返しにな
り、乳房が飛び出していく。
それでも踊り、最後にもう片方も解くと、スリップは足下まで落ちて全裸になった。
淳子は乳房を揺らせ、淫裂を晒しながら最後まで踊った。
「よかったよ、凄くよかった!」宮崎の肉竿が膨らみきっている。
 
 音楽が変わり、今度は美紀が現れた。
美紀は、体に黒い布を巻き付けて踊っている。
「何だろう、布の下は?」食い入るように見ていると、合いを見て、布を外した。
「あっ!」美紀は肘までの黒い手袋、同じく、黒い太股までのストッキング、ガーター
ベルトだけを身につけて、踊っていく。

 移植した絨毛も、踊りに合わせて揺れている。
「凄い、美紀、凄いよ!」我慢できなくなったのか、美紀に抱き付き、押し倒していく。
「待って。まだ、終わってないわよ」

 「欲しいよ、美紀!」もう、肉竿が押し込まれた。
「だめ。まだ、だめ!」
「やらせてくれ、我慢できないよ!」肉竿がピストンしていく。
美紀は(私の側にいて。いつまでも、側にいて!)両手で抱きしめた。

 そこに「私も仲間に入れて!」淳子も加わった。
「宮崎さん、吸って!」乳房を掴み、口に押しつけると宮崎は乳首を吸う。
「いいわ、凄くいい!」
「お母さん、私もいい!」宮崎もピストンを早め、噴射していく。
「もっと欲しい、もっとして!」今度は四つん這いになった。
「わかっているよ、美紀」こうして3人は深夜まで楽しんだ。
 
 それから数ヶ月が経ち、美紀と淳子は宮崎を、韓国で買った戸籍通りの大久と呼んで
いた。
もう、宮崎の名前は捨てている。
時折、尋ねる村人も「大久さん、いい婿さんになったね」と美紀や淳子に言っていた。

 そんなある日、美紀は大久に「あなた、子供ができたの、お願いだから産ませて」と
迫った。
「できたのか、俺の子が?」
「妊娠したの。病院で診察診察を受けたけど、間違いなくできているの。3ヶ月目だっ
て!」

 「大久さん、産ませてあげて。世話は私がするから」
「困ったな。できちゃった以上は産むしかないよな…」
「ありがとう。その変わり、今夜はいい事してあげるから」大久に抱き付く美紀だった。

 その夜、美紀が言った通りに、全裸になった2人が和室にいた。
2人は細い革のベルトで乳房を縛っている。
それに、黒いストッキングとガーターベルトを巻き付け、抱き合っていく。
「お母さん、して!」「こうね?」美紀の乳房も揉みながら、乳首を吸う。
「いいわ。お母さん、いいわ!」2人はレズをしている。

 そこに、大久も加わって、3人が抱き合うと「大久さん、軽くよ。深いと赤ちゃんが
驚くから」
「わかっている。これくらいならいいだろう?」
「そう、それくらい…」軽くピストンしていく。

 「美紀、母さんとしていいだろう。もっと、奥までしたいし…」
「いいわよ。お母さん、お願いします」
「わかったわ、私にまかせて」淳子は、大久を仰向けに寝かせて、馬乗りになった。
「母さん、気持ちいいよ。凄くいい!」淳子の乳房を揉みながら登りつめて噴射した。
 
 美紀が妊娠すると、大久は今までのレイプビデオを見ながら、肉竿を美紀の口で処理
されていた。
『いや、やめていや!』両手を縛られた女性を覆面をした大久が犯していく。
『う、う、う!』泣き声まで聞こえている。

 「いいね、女優の石田の時に、ダビングしておけばよかったな」残念そうない大久の
肉竿が爆発寸前まで膨らんでいる。
「あるわよ、芸能人のビデオが!」肉竿をしゃぶっていた美紀が言いだした。
「だって、売ったじゃないか?」

 「売ったのは、最後のグッタリしたヌードシーンだけよ。レイプしているのは8人分
あるのよ」
「ホントかい、だったら見ようよ!」
「私も見たいわ。どんなふうに、大久さんがレイプしたかを!」
「待って、持ってくるから」美紀はケースからテープを撮りだし入れ替えた。

 「これが、石田の時よ」再生された。
「間違いない、石田だ!」興奮する大久だ。
画面には、両手を後ろ手に縛られ、口をテープで塞がれた石田が写っている。
石田は黒い下着だが、その下着がナイフで切り裂かれた。
「オッパイだわ、これがあの石田のオッパイなんだ!」
「そうよ、お母さん。石田の初めてのヌードよ」食い入るように見ている3人だ。

 やがて、パンティも切り裂かれ下半身が剥き出しになった。
「ヘアは普通ね。でも、性器がいまいちだわ」
「男遊びが激しかったからね。週刊誌でも騒がれていたし…」アップの淫裂に肉竿が入
って行く。

 「美紀、恥ずかしいけど、あそこが疼くの」
「あそこって、オ○ンコかい?」
「あなた、オ○ンコだなんて言わないで。性器と言って!」
「オ○ンコじゃ、ダメかい?」大久の手が淳子のスカートの中に入っていく。

 「構わないわ、オ○ンコでも。気持ちよければオ○ンコよ!」目を閉じ、足を開き指
が入りやすいようにして行く。
「そうだよね、ここはオ○ンコだよね!」パンティの上から淫裂を撫でていく。
 
 画面では射精が始まった。
「始まった、射精よ、お母さん」グッタリした石田の淫裂から白い液体が流れていく。
「ホントだ、大久さん。私をもう1回でいいから、思い切り犯してくれない?」
「お母さんたら、何言っているのよ。そんな事やめて!」呆れる美紀だ。

 「俺もやりたいんだ。真っ青な空の下で、思い切りオ○ンコをやりたい!」
「いいわね、私も思いきり犯されたい!」今度は淳子が肉竿を口に含んだ。
「そうだな。母さんとならいいだろう、美紀もビデオを手伝って欲くれ。それに、美紀
のヌードも撮りたいし…」
「恥ずかしいわ、ヌードだなんて」顔を赤らめていく。

 それを聞いた淳子は「なりなさいよ、フルヌードに。ヘアの生えた姿を撮るのよ!」
と言いだした。
「いいだろう、美紀のヌードも綺麗だよ」説得する大久だ。
「わかったわ、1枚だけよ。恥ずかしいから1枚だけよ」

 「私のも撮るわよね。レイプビデオの他にも…」
「勿論です、母さん」
「よかった。今夜は私がしてあげる」淳子はスカートとパンティを引き下げ、椅子に座
った大久の上に乗った。

 淫裂に肉竿が入って「母さん、暖かい、オ○ンコが暖かい!」大久はシャツを捲り乳
房を揉んでいく。
「私もいいわ。できたら、私も大久さんの子を産みたいわ」
「ダメ、そんな事ダメ。お願いだから、もう、そんな事言わないで!」慌てる美紀だ。
「美紀、これは願望よ。そんな事しないわよ、娘を裏切る事なんて…」笑顔の淳子だ。

 「そうだよ。僕だって、美紀を愛しているんだから」
「嬉しい。大久さん、オ○ンコはできないけど、オッパイを吸って」急いで乳房を露わ
にしていく。
「美紀、嬉しいよ!」大久は乳首を吸いだした。
「いいわ、あなた。いつまでもここに居て!」
(俺も居たいよ、美紀や母さんと一緒に!)淳子も肉竿から噴射された。
 
 その翌日、3人は山奥の草原に向かった。
「ここならいいわ。誰も来ないし」見渡せば、真っ青な空に緑の草原が眩しい。
「だったら、やるか。カメラは美紀に頼んだよ」
「任せて、準備はいいわよ」

 「行くわよ、大久さん!」ワンピースを着込んだ淳子が走り出した。
「待て、逃げるな!」大久が追いかけ、そして、草原に押し倒していく。
その後、ワンピースを剥ぎ取って「イヤ、やめて、イヤ~!」淳子は興奮し、本気にな
っている。

 「やらせろ。オ○ンコ、やらせろ!」乱暴に下着姿にしていく大久も、本気になって
いる。
大久は淳子の下着を乱暴に剥ぎ取り「イヤ、助けて!」淳子は乳房を揺らせながら叫ん
でいる。

 (凄いわ。母さんが本気になっている!)ビデオを撮っている美紀も興奮している。
「ほら、これで素っ裸だぞ!」剥ぎ取ったパンティをわざと広げて見せた。
「う、う、う!」恥ずかしそうに乳房と股間を隠している。
「これで、オ○ンコだ!」「いやー!」こうして、淳子は大久に犯され、射精された。

 「母さん、感想はどう?」
「凄くよかった…。またレイプして欲しい…」息を弾ませる淳子だ。
「今度は美紀だよ。ヌードにならないと」
「わかっているわ、綺麗に撮ってね」美紀は全裸でカメラを持った大久の前で服を脱い
でいく。

 それをカメラに収めていくと「あなた、これでいいのね」全裸になると美紀はポーズ
を取った。
「綺麗よ、美紀。ヘアも綺麗よ」同じ全裸の淳子が言う。
「でも、恥ずかしいわ。夫の前で、ヘアヌードなんて…」美紀のヌードを撮った。

 「今度は母さんだよ」
「綺麗に撮ってね」今度は淳子のヌードが撮られていく。
夜になると3人は撮ったビデオを全裸で見ていた。
「母さん、本当に綺麗よ」
「恥ずかしいわ。ヒラヒラがあんなに、黒ずんでいたなんて!」2人は交代で大久の肉
竿を口で刺激し、最後は淳子の淫裂に射精された。
 
 そして、5年が経ち、もう宮崎の事など世間では誰も気にしていない。
紀子は野口と結婚して家庭を持ち、多美も同じ医師と結婚していた。
だが、運命のいたずらか、3組の家族は偶然にも東京の遊園地で顔を合わせた。
(あれは確か、婦警だった…。それにあれは女医の…)大久と美紀は2人の子供を連れ
ていた。

 そんな事など、知らない美紀が頭を下げると(確か、長野のこけし職人だったような
気がする…)野口と紀子も頭を下げて通り過ぎていく。
(もしかして、レイプ犯と共犯では…)同じく、子供を抱えた紀子と野口も強ばった。

 だが、大久は2人に頭を下げ、子供の手を引いて通り過ぎた。
勘が働いた刑事の野口は尾行しようとしたが、紀子が腕を引いて首を左右に振った。
(ダメ、「刑事の妻がレイプされていた」なんて、知られたら大変よ!)
(そうだよな、もう過去の事だしな。人違いだったら大事だし…)野口夫婦と多美夫婦
は一緒に歩いていく。
 
 その翌日も、あの草原では逃げまどう美紀が、大久によって裸にされていく。
「イヤ、助けて、レイプはイヤ!」
「騒ぐな、おとなしくオ○ンコされろ!」真っ青な空の下で美紀の淫裂に肉竿が入り込
み、ピストンしていく。
「あ、あ、あ!」気持ちよさそうに声を上げる美紀だった。
大久は美紀や淳子を相手に、レイプしたい気持ちを発散して、他人を犯す事はなかった。

 そして、月日が経った。
最後のレイプ事件から15年経ち、捜査本部もこれといった手がかりがなく、縮小され
ている。
「いいな、必ず宮崎を掴まえるんだ!」明智警視が捜査員を前に檄を飛ばしている。
手に持ったポスターは、今の宮崎と大久は全然、似ていない。
「いいな、逮捕するんだ。警察の威信をかけて!」明智の声が大きく響いていた。

                                
ー完ー