「逮捕しちゃう!」
                              赤星直也:作

第35話 婦警のヌード写真

 神田が、バーを初めてから1年が経ち、早苗は正樹の子を宿している。
そのため、早苗は店に出られず、幹子達3人と郁恵や晴美達でどうにかやっていた。
ただ、客足の方は婦警に飽きたのか、伸びがイマイチ状態になっている。

 「なんか、目玉がないとな…」神田が思案してると「写真を貼ったらどう?」と郁恵
が言い出した。
「もしかして、ヌードを貼れとでも?」
「そうなの。婦警さんのヌードを貼るのよ。しかも、現職婦警のフルヌードを!」
「イヤよ。そんな事知られたら、生きて行けなくなっちゃう!」幹子が言うと「そうよ、
週刊誌が、黙っていないはずよ」克子も言う。

 「そうよね。ばれたら、間違いなく首で、週刊誌の餌食になっちゃうわよね…」
「イヤ、顔がわからなければ、いいんじゃないかな。意外と、受けると思うよ」正樹は
自信ありげだ。
「でも、ヌードは見られたくない…」泣き出しそうな3人に「我慢しろ。責任は俺が取
るから」神田は決めた。

 「それだったら、明日からだな。服はどうしよう?」
「店の服を使わせて。本物では、絶対ばれちゃうから!」
「そうした方が、無難だな…」
「それから、オ○ンコの毛はどうだ?」
「生えてきたわよ」「見せて見ろ!」3人は神田の前でスカートを持ち上げ、パンティ
を下げると、絨毛がびっしり生えそろっている。

 「いいね、また剃りたくなったよ!」絨毛を撫で出すと「楽しみは後よ、まずは写真
だからね」郁恵がくぎを差す。
「わかってる。明日からやるからな」こうして、3人のヌード写真を、店に飾る事にな
った。

 撮影は勤務を終えてから、正樹が使っているスタジオで行われている。
「幹子さん、オ○ンコとオッパイを出して!」正樹の指示で、制服のスカートを持ち上
げ、パンティを引き下げた。
「いいね。顔はあっち向いて!」正樹は、胸のボタンを外して、ブラジャーを捲り上げ
ていく。

 「触っちゃ、ダメよ!」
「触らないよ。ポーズを作るだけだよ」そう言いながらも、乳房を触っている。
「これでいいかな、オッパイもヘアも見えるし」満足したのか、カメラに収めた。

 「次は素っ裸だよ。ネクタイと帽子だけは着けて!」言われるまま、制服を脱ぎ、下
着も脱いで全裸になった。
「いいよ。恥ずかしそうなのがいいよ!」下を向いていると、また撮られる。

 幹子は、その後も数枚撮られて「終わったよ、次は克子さんだ!」克子も、幹子がし
たように、乳房と絨毛を晒してカメラに収まり、制服を脱いで全裸を撮られて終えた。
その後、有紀も同じように撮られて終えた。

 だが「折角だから、3人で撮ろう!」正樹はまだ撮る気で、3人を寝かせて抱き合わ
せる。
「ほら、もっと、くっついて!」言われるままにして、顔を背けている。
「次は、こうして…」正樹は次々と注文を付けて、カメラに撮っていき「終わったよ」
やっとカメラを置いた。

 その言葉で、3人は服を着ようとすると「お願い、やらせて!」克子に抱きついた。
「イヤよ、早苗さんがいるでしょう。やって、貰いなさいよ!」拒むと「子供が出来た
から、やらせてくれないんだ。オッパイだけでいいから、やらせて!」
「仕方ないわね、オッパイだけよ。オ○ンコは絶対ダメだからね」

 「ありがとう、有紀は手でやってくれ!」正樹が仰向けになり、肉竿を取り出すと膨
らんでいる。
克子は、正樹の口に乳房を押しつけ、有紀が肉竿を手で擦っていく。
「気持ちいい、幹子さんのオッパイも吸いたい…」
「いいわよ、オッパイだけなら」幹子も乳房を押しつけた。

 「早苗と、オ○ンコしているみたいで気持ちいい…。久しぶりにいい…」虚ろな顔で
いると「イヤだ、出ちゃったわよ!」有紀の手にはベットリと精液が付いている。
「正樹さん、かなり溜まっていたのね。凄い量よ」普通の倍近く出ていた。
「そうなんだ。2週間もやってないし…」正樹は起きて、ズボンをなおして行く。
(そうか、男は出さないとダメなんだ…)感心しながら、有紀は手を拭いていく。

 翌日、正樹の撮った写真を選んでいる。
「これはいいな。なんだか、ゾクゾクするし」顔は横をを向いているから、誰だかはわ
からないが、制服から覗く、乳房と絨毛に見とれている。
「そんな、イヤらしい目で見ないで。恥ずかしくなっちゃう…」

 「イヤらしいから、いいんだよ。これもいいよな」3人が抱き合う写真だ。
「なんだか、レズっぽいわね。意外と受けるかもよ…」
「これも使うか」撮った写真の中から15枚程度選び、印刷していく。
「後は、これに入れて…」額縁に入れると店に運んで飾った。
「どういう反応か、楽しみだな」期待を膨らませて、店を開けた。

 開けてから、暫くして客が入ってきた。
「いらっしゃいませ!」いつものように席に案内するが「ヌードじゃないか。へアまで
出して!」飾られた写真を見ていく。
「お気に召しましたか?」
「ああ、婦警のヌードとは大胆だな。良く撮ったよ」

 「本物の婦警じゃありませんよ。モデルさんです」
「そうだよな、本物が脱ぐ訳ないし…」そう言いながら、全てを見てから席に座り、注
文していく。
次に入った客も「いいね、婦警のヌードはいいよ」全部見てから席に座った。
正樹が撮った写真は、客に受けているが(ばれたらどうしよう…)怯えながらも、い
つものように「オッパイ触ったから、逮捕しちゃうわよ!」手を押さえる3人だった。

 この写真が評判になって、警察でも話題になっている。
「一度、調べてみようか…」有紀の課内でも意見があったが「制服じゃないよ。あれは
コスチュームだしな。本物だったら大変だが、市販の服だし…」消極な意見もあった。
「性器が写っているなら、挙げてもいいが、モデルだし。理由が見つからないしな…」
この意見が大半を占め、捜査はしない事になった。

 それを知った3人は(良かった。これで安心だわ)笑顔で「オッパイ触ったから逮捕
しちゃう!」乳房を触らせている。
この、写真の効果で店は繁盛して、買った時の資金は返済して儲けが出ている。

 「姉貴、ずいぶん溜まったろう。もう、あいつらに、男は抱かせないでくれ!」
「あれ以来は、抱かせてないわよ」確かに、ビルでレイプ同然に、縛って犯した時以来、
男を抱かせていなかった。

 「友和、女ならいいでしょう。また、依頼が来たのよ」
「女ならいいよ。売春じゃないから」神田が承知すると「早速だけど、連れて行くわね」
聖子は出て行き、神田は準備を始めた。

 その言葉通りに、3人が店で客の相手をしていると、聖子は3人の女性を連れてきた。
「早速だけど、幹子からして」聖子に言われて、幹子は見知らぬ女性と一緒に2階に上
がった。
女性は「いいわね、婦警さんとやるのも面白いわ」そう言うと幹子に抱きつく。
「私も、楽しみよ」幹子も、すっかり板に付いているから、相手に合わせている。

 「見せて、オッパイから見せて」「いいわよ、あなたも見せてね」2人は服を脱ぎ合
い、全裸になって、乳房と淫裂を愛撫しだした。
「いいわよ、凄くいい…」女性は幹子の舌と指で、もう淫汁を流しだし、20分程で服
を着ていく。

 着終えると、2人は店に戻って「克子さん、やってね」克子も幹子がやったように、
有紀も相手をした。
相手を終えた3人は、聖子と一緒に店を出ていくが、残された3人は、店の中で「オッ
パイ触ったから、逮捕しちゃう!」と声を挙げている。

 店はヌード写真の効果で、連日混んでいるが、真似する店も現れた。
ホステスをしていると「内で働かない?」声が掛かった。
「今は、その気になれなくて…」やんわりと断っているが、執拗に誘っている。

それは神田に知らされ「困ったな、郁恵が心配だ…」幹子達3人は心配ないが、郁恵に
抜けられるのは痛手だ。
「話しておいた方がいいかも…」神田は翌日、開店前に郁恵と話し合った。

 「そうなの、3割増すから来ないかって言われてる…」
「行くのか?」
「神田さん次第ね、私の頼みを聞くなら、何時までも、ここにいると誓うわ」
「頼みって、どんな頼みだ?」

 「弟よ。信吾、知ってるでしょう?」
「知ってるも何もないよ。仲間だよ」
「そうだった。その信吾に、有紀をあげたいのよ」
「あげたいって、一緒にさせるのか?」
「そうよ、有紀はいい子よ。信吾には、もったいなくらいだけど、いいわよね?」

 「そんな事、俺が言うべき事じゃないよ。有紀の事だから…」
「それは当然よ。だから、神田さんも応援して欲しいのよ」
「わかった、協力するよ」神田と郁恵は、有紀と信吾を一緒にさせる事にした。
それには、聖子も反対はしないが「女相手は暫くやってよ」条件付きで認め、2人の交
際が始まった。

 その間にも早苗の出産が近づき、正樹は落ち着きがなく「正木さん、慌てなくていい
わよ、予定日は、まだだから」言われている。
そして、早苗が無事に男の子を出産したが「可愛いわ、私も欲しい…」有紀は早苗の子
を見て、自分も産みたくなり、次第に信吾に傾いていった。