「失われた絆」

                             赤星直也:作

第21話 レズの相手

 恵がいつものように仕事をしていると、同僚から声を掛けられた。
「あなた、レズの相手をするんだってね。今夜は私としてみない。勿論お金は払うわ
よ」そっと耳打ちする。
「誰からそんな事を…」
「それは秘密。今夜にでもいいでしょう?」
「わかりました。今夜ですね」
「嬉しいわ、今日は恵にして貰えて。いつもは1人だから寂しいのよ」恵が承知する
と笑顔で戻って行くが(一体、誰から知ったのかしら?)仕事が手に着かない。

 やがて、5時になり「恵さん、一緒に帰ろう」恵を買った美香が誘い、恵は一緒に
城北署を出た。
美香の住むアパートは、歩いて15分程で「ここよ、入って」中には2部屋ある。
「モデルもやるんでしょう。どうせだから、撮らせてね」
「ヌードは困ります…」
「払うわよ、モデル代も。ほら、脱いで!」美香はデジカメを構えて(またヌードを
撮られてしまう…)困った顔をしながら脱いでいく。

 「いいわね、その下着も」相変わらず黒いスケスケで、その下着も脱いで全裸にな
ると、ポーズを取らされた。
「いいわよ、性器ピアスが…」キラキラ輝くピアスも撮られ「これでやって。知って
いるでしょう?」突然、バイブを見せる。
「これでですか…」
「そう、オナニーするの。気持ちよくやってね」バイブが渡され(こんな事までさせ
るなんて)不満に思いながらも、淫裂に押し当てた。

 すかさず「あっ!」振動が心地よく淫裂を刺激していく。
「そうよ、その顔よ」美香は撮りまくり「あ、あ、あ!」恵は次第に本気になってき
た。
「クチャ、クチャ!」淫汁も流れだすと「気持ちいいでしょう。私にもして」美香も
服を脱ぎ始める。
「手伝って、恵さん!」イヤだが、美香のパンティを引き下げると「どう、私も剃っ
たのよ。あなたの性器の話を聞いて…」美香も股間の絨毛が綺麗に手入れしてあり、
やや黒ずんだ淫裂が剥き出しになっている。

 「して。あなたの口で!」恵は淫裂に口を押しつけ、舌でクリトリスを撫でながら、
指で膣の中を動かしていくと「そうよ、そうなの。もっと早くして!」恵の頭をしっ
かり押さえている。
(こんな事したくないけど…)指の動きを早めると「あ、あ、あ!」喘ぎながら恵に
抱き付いてきた。
「あれを膣に入れて…。それにオッパイにも…」

 「わかったわ。これでやる」ベッドに仰向けに寝た美香の乳房を吸いながら、淫裂
にバイブを押し込むと「いいわ、凄くいい。オナニーなんて目じゃない!」背中を反
らせながら悶えていく。
(美香に、こんな趣味があったなんて信じられない!)乳首も吸いながらバイブの動
きを早めた。
やがて「行く、行く~!」美香の動きが止まり、バイブを持った美香の指がヌルヌル
に濡れている。
「恵さん、約束のお金よ」息を弾ませながら渡し、それを受け取ると急いで服を着込
み、アパートに戻った。

 戻ると「どこに行っていたんだ?」目黒から怒鳴られた。
恵は封筒を渡して事情を話すが「そうか。でも勝手にやったのはお仕置きだ!」許さ
れない。
「これからは俺に断ってからやれ。とにかく素っ裸になれ!」言いだしたら聞かない
のは知っている。
言われた通りに、服を脱いで生まれたままの姿になった。

 「頭を手にやるんだ、オッパイと尻にやる!」
「お尻はイヤ。オッパイだけにして」やはり、ケロイド状になった焼き印が気になっ
ている。
「ダメだ、まずは尻からだ」目黒はムチで尻をたたき出すと「ヒー!」顔を歪めて痛
みに耐えた。
数回打たれると、乳房も叩かれ、乳房に赤い筋が走る。

 「許して下さい。仕方なかったんです」泣きながら詫びた。
「そこまで言うなら許してやる。その変わり、今夜は四つん這いだ」
「私が上になりますから、四つん這いは許して下さい」
「ダメだ、早くなれ!」(見られてしまうけど、逆らえないし…)覚悟して四つん這
いになると「やけども大部よくなったじゃないか!」焼き印の後を撫でた。

 (知っていたんだ。だったら、気兼ねするんじゃなかった!)目黒に言葉に安心感
が広がるが「行くぞ!」「あ、あ、あ!」喘ぎ声が響いていく。
「愛子は自分でオ○ンコを弄るんだ!」
「わかりました。オナニーします…」恵の正面で腰を降ろし、足を開いて恵に見せて
いる。
「恵さん、見て。私もオナニーする」指が淫裂に入ると「ん、ん、ん!」呻き声を上
げ指を動かしだし「あ、あ、あ!」恵も肉竿のピストンに悶え声を上げていた。

 それから数日後、同僚が声を掛けてきた。
「あなた。今夜、私と抱き合わない?」
「それは困ります。目黒さんの許可を貰ってからにして下さい…」
「刑事課の目黒さんね。どうしてなの?」
「婚約者です、今はお金がないからこうしています。とにかく目黒さんの許可を貰わ
ないと…」
「わかったわ。話してみる」その場は収まった。

 暫くして、仕事中の恵に目黒が声を掛けてきた。
「今夜、仕事だ。愛子も一緒だぞ!」
「2人一緒ですか?」それは愛子とのレズを意味している。
「そうだ、交通の今野と松坂が客だ!」
「わかりました、今夜は遅くなります」と返事をして仕事を続けた。

 5時になると「行きましょう。今夜はタップリ可愛がってあげるからね」2人は同
僚と一緒に城北署を出て、全裸写真を撮られていく。
それに、レズの相手もさせられ、写真にも撮られた。

 そんな事が続いたある日、愛子は偶然にも自分達の全裸写真が、同僚の間で交換さ
れている現場を目撃してしまった。
「いいわね、これ。これと交換して!」
「これは高いわよ、2千円ね」
「仕方ないわね。今度私もこれと同じくらい綺麗に撮るわ」言われた通りに、写真と
お金を渡していく。
(そんな、私のヌード写真が交換されているなんて…)奥歯がガチガチ鳴っている。
それでも、気づかないふりをして仕事を続けた。

 仕事を終えて、アパートに帰ると早速、恵と目黒に打ち明けた。
「酷いわ。ヌード写真は誰にも見せない約束よ」恵は泣きだすが「コレクションだか
らいいじゃないか。脅迫されたというなら話は別だが…」目黒は平然としている。

 「写真を撮られた身にもなってよ。性器まで撮られているのよ、恥ずかしい思いを
させられたのよ」涙を流しながら訴えた。
「わかった。これからは写真は別料金とする。とにかく、レズとオ○ンコで頑張って
くれ」目黒は取り合おうとはせず(これ以上言っても無駄だわ…)恵は黙り込んでし
まった。

 翌日いつものように仕事をしていると、目黒が顔を出した。
「今夜は残業だぞ」
「わかりました」黙って頷いた。

 そして、5時を過ぎると同僚も帰り静かになっていく。
「やっと帰ったか。こい!」目黒に連れられて会議室に入ると「待っていたわ。制服
姿から撮らせて」今までレズの相手をした同僚がデジカメを持っている。
「そんな~。こんな大勢の前で脱ぐなんて…」顔が強ばっている。

 「いいからやるんだよ。金は貰ったし。それに誰にも見せないと誓ったから安心し
ろ」目黒が言うからには脱ぐしかない。
ゆっくり、制服のボタンを外していくと、一斉にスイッチが押される。
「いいわよ、その次スカートよ」言われるままスカートを脱いでいくと、スケスケの
パンティがシャツの裾から覗いている。

 「いいわね。ボタンを外して胸を広げるの」色々注文された。
(悔しいわ。私はあなたと同じ警官よ。ヌードモデルじゃないのよ!)叫びたいが無
駄で、容赦なくスイッチが押されていく。
「下着はゆっくり脱いでね」パンティをゆっくり引き下げ「いいわよ、その性器!」
無毛の淫裂が撮られていく。
その後ブラジャーも脱いで、生まれたままの姿も撮られた。

 「目黒さん、これから先は男は邪魔なの。意味わかるでしょう?」
「わかったよ、1時間以内だからな」目黒は会議室から出ていくが「やめて、大勢な
んていや!」怯えて乳房と淫裂を手で押さえた。
「怖がらなくてもいいわよ。可愛がってあげるから」恵はテーブルに仰向けに乗せら
れ、足を開かされる。

 「イヤ、そこは撮らないで!」足下から撮られた。
「いいじゃないのよ、許可は取ってあるんだから。あなただって、お金が欲しいんで
しょう?」香織はシャツを捲り乳房を取りだした。
「吸って、オッパイを吸うのよ」口に押し当てられ、言われた通りに乳首を吸うと
「そうよ。いいわ、凄くいい!」上擦った声を上げた。
愛子も乳房を揉まれ、淫裂を指で掻き回されて(ダメ、そんな事されたら感じてしま
う…)すでに淫汁が流れている。

 「香織、交代して。私もオッパイを吸われたいの」美香が裾を捲り、乳房を露わに
していく。
「わかったわ、だったら、私が恵のオッパイを吸うからね」香織は乳房を吸い出し
「あ、あ、あ!」声を上げた。
「美香、早く済ませて。次は私がオッパイを吸って貰うから」
「私が先よ。桂子は私の次よ」やはり、しきたりの世界だから、先輩優先で決まって
いく。
「いいわ、もっと吸って。オナニーより感じる…」乳首を吸われ声を上げている。
それを「全くスケベな奴らだな」目黒は外でタバコを吸いながら聞いていた。

 それからしばらくの間、レズの依頼はなく、八重からの呼び出しも暫くなかった。
「セックスしなくていいけど…」それは返って不安が高まっている。
そんな週末の夜に、目黒が突然「舞台だ。ショーを頼むよ。この前のキャバレーだよ」
と言いだす。
「また、ヌードですか?」恵と愛子はうんざりと言った顔だ。
「そうだ。パイパンオ○ンコをタップリ見せてやれ。俺も手伝うから」
「手伝うのですか?」意味がわかっていない。
「とにかく、これから行こう。ショーが済んだらおごる」渋々アパートを出て繁華街
へと向かう。

 街は週末なので、夜にもかかわらず人出が多く、人を掻き分けながら歩くとキャバ
レーが見える。
「相変わらず派手だな」目黒に連れられて中に入ると「お待ちしておりました。早速
お願いします」愛子と恵は奥の更衣室に入り、婦警のコスチュームを着させられた。
「これを着ると、身が締まるわね」
「そうね。偽とわかっていてもね」服を着込むと外に出た。

 「俺も出るからな。それからこの人もだ!」
「初めまして。ここの呼び込みに雇われた者です」挨拶して、4人が舞台に上がると
「長らくお待たせしました。本日は特別ショートしまして、婦警さんのレイプショー
を行います」店内に響いた。

 それを聞いて愛子は「イヤ。レイプショーだなんてイヤ!」体を震わせるが「イヤ
でもやるんだよ!」2人は両手を後ろ手にされ手錠を掛けられた。
「イヤです、レイプなんてイヤ!」2人は必死に抵抗するが、不自由な腕ではどうす
る事も出来ず、次々と制服が脱がされていく。

 そして、下着も脱がされ、無毛の淫裂が露わになると「パイパンだ。パイパンオ○
ンコだ!」店内に歓声が響いた。
「このパイパンで、お客が喜んでいるよ」淫裂を指で広げ「やめて、お願いです!」
泣き叫ぶが、手は退けられない。
「そろそろ行くか」目黒と呼び込みはズボンを引き下げていく。
「やめて。人前よ、ここではイヤです!」
「人前でやるから、レイプショーなんだ!」勝手な事を言いながら、淫裂に肉竿を押
し当てる。
「いや、いや!」悲鳴を上げるが、背中から肉竿が押し込まれて「凄いや、本番じゃ
ないか!」驚きの声が上がった。

 肉竿を押し込むと2人は腰を振っていく。
「あ、あ、あ!」乳房を揺らせながら呻き声を上げ、そして、子宮の中に噴射された。
射精が終わると「う、う、う!」嗚咽を上げている。
「泣くな。それより、素っ裸になって、お客の接待をしてこい!」手錠が外され、腕
に絡まったブラジャーや制服が脱がされた。

 「支配人。素人だから頼んだよ」目黒はズボンを履いていく。
「わかりました。お二人さん、そのままこちらです」全裸のまま客の前に連れて行か
れる。
「凄いや。オ○ンコからザーメンを出しているよ」
「中出しやったんだ」驚きながら淫裂を見ている。

 2人が支配人の指示した通りに、客席を回っていくと「お似合いね、オ○ンコされ
て気持ちよかった?」女性の声に2人は驚きの顔になる。
「や、八重さん!」客は八重で、その隣には忠明が座っている。
「いい事教えてあげるね。私、この人と結婚するの。勿論、エッチは済ませたわ」得
意げに忠明の股間を撫でていく。

 「恵も目黒と同棲しているんだってな。愛子も一緒にオ○ンコ楽しんでいるんだろ
う?」
「そんな事していません!」
「嘘付くな。見栄張らなくていいから、オ○ンコしたくなったら、俺がやってやるぞ」
「ダメよ、恵とは絶対ダメ。私がやって上げるから浮気はダメ」恵に見せつけるかの
ように、唇を重ね合う。
(一体、何の為に体まで汚しているのよ)涙が自然に流れた。

 その夜、「う、う、う!」(一体、誰の為の囮だったのよ)恵は悔しさで泣き続け
た。
それは目黒や愛子にも聞こえており(可愛そうに。忠明さんも酷いわ)(かなり効い
たな。これからが面白くなるぞ)考えは全く違っている。