「失われた絆」

                             赤星直也:作

第2話 地下室


 3人が地下へ降りていくとすすり泣く声が聞こえてくる。
それには「イヤ。怖いからイヤ!」恵が怯えて戻ろうとすると「子供じゃないでしょ
う、いい年なんだからね。それに裸だから、漏らしていいわよ」ニヤリと笑う。

 「そんな事しないわ。あれは、たまたまよ…」やはり、漏らした事を言われると恥
ずかしい。
「だったら行くのよ」後ろから押されて、また歩きだし、鉄格子の所まで来ると、中
にいる女性が「お嬢様、お店ではどんな事もしますから、お許し下さい!」腕を出し
て言う。

 さらに「もう逆らいません。ですから、お許し下さい!」泣きながら詫びて(ここ
は、一体何なのよ)気味が悪い。
「もう少し辛抱したら、戻してあげる。それまでは我慢しなさい」軽くあしらい、一
番奥まで歩いていく。

 すると、治郎兵衛が出迎え、鉄格子を開いて恵は中に入れられた。
「そこに寝て」堅いベッドがあり、言われるままに仰向けになると、久美に足を押さ
えられ、開かれて「イヤ。イヤです、やめて!」慌てて股間を手で隠した。

 その瞬間、八重がムチで打ち「ピシー!」赤い筋が乳房にできた。
「久美の言う通りにするのよ。言う事を聞かないと、もっと打つわよ」またムチが打
たれ、八重は人が変わったように乳房を打っていく。

 「打たないで。言う通りにします!」泣きながら手を退け、淫裂を露わにすると
「そうよ。最初から言う事を聞けば痛い思いをせずに済んだのよ」息を弾ませ、目を
輝かせている。
(サドよ、サドの気もあるわ…)泣きながら、八重の怖さを思い知った。

 久美は、そんな事など関係ないと言った感じで淫裂を覗き込み「少し、黒ずんでい
るわね。あんた、セックスの経験あるわね?」
「はい、あります…」
「どれ位、してたの?」それには黙ったままだ。

 「まだわかってないわね!」またムチが飛び、今度は淫裂に当たって「ギャー。週
2回程度です~!」途切れ途切れに言う。
「あら、ずいぶんお楽しみだったのね。一体誰とやっていたの?」
「彼氏です。婚約していましたから…」

 「それが、振られてこの有様なの?」
恵は「う、う、う!」声をあげて泣きだした。
「どうなのよ。答えなさい!」乳首をムチで突き刺し「ギャー。その通りです、借金
で逃げられました…」嘘を言う。

 「可愛そうにね。オ○ンコのやられ損だったんだ。今度会ったら、仕返ししてやり
なさい」乳房も突き刺していく。
「は、はい。そうします」嘘を並べたが、やっと言えた。

 八重は恵の体を丁寧に見て触りながら確かめていく。
敏感なクリトリスも触られ「あ、あ、あ!」喘ぎ声もあげている。
「かなり、いいですね。鍛えれば最高品になりますよ」
「そうみたいね。楽しみだわ」八重は恵を四つん這いにし、尻も調べて指を肛門に入
れて「う~!」顔を歪めて痛みに耐えている。

 「ここは、まだ使っていないわね…」八重はその後も恵の隅々を調べた。
「お嬢様、終わりました。後は治郎兵衛に任せたいのですが?」
「ダメ、今日だけは私にやらせて!」
「わかりました。治郎兵衛準備して」治郎兵衛は黙ったまま準備を始めた。

 (何をする気なのかしら?)不安が募るが「ありがとう、治郎兵衛!」程なく、ト
レーに器具を乗せて現れた。
(もしかして、ヘアを…)器具を見て考えた。
確かに、恵が見た女性は絨毛がなく、淫裂が剥き出しになっており、尻には入れ墨の
ようなのがあった。

 「イヤ、ヘアは我慢しますが、肌を傷つけるのはイヤです!」
「勘がいいわね、気づいていたんだ。安心して、肌は傷付けないわ。言う事を聞いて
いる限りはね!」床屋が使う泡立てを持った。

 「八重さん、お願いです。全部は剃らずに、ヘアが生えている証拠を残してくださ
い…」
「あら、パイパンはイヤなんだ。だったら、ポルノ女優のようにここだけ残すわね」
指で恥丘をなぞる。
(性器の回りは全部剃られてしまう。恥丘にちょっと残しただけで剥き出しに…)想
像すると情けなくなってきた。

 絨毛は数センチの幅でわずかに残されるが、淫裂が剥き出しになるので「う、う、
う!」泡が塗られると泣きだしてしまった。
「泣かなくていいわよ、ヘアは直ぐ生えるから。それとも、肌に傷を残したいの?」
「もう泣きません。ですからお願いします…」

 「そうよ、それでいいのよ」八重は絨毛を撫でるとカミソリを持ち「動かないで!」
それと同時に、恵は金属特有の冷たい感触を感じた。

 「ジョリ、ジョリ!」カミソリが動き出し、絨毛が消えて地肌が見えてきた。
割れ目から飛び出している肉襞を丁寧に剃っていき「あっ!」一瞬だが腰が動き、八
重は恵の反応を楽しみながらなおも動かし続ける。

 「大部剃ったわね。見てみる?」カミソリを鏡に持ち替え恵に見せる。
「見たくありません。こんな恥ずかしいのは、もういやです!」顔を背けると「見る
のよ。お嬢様の好意を無にしないのよ!」久美が髪の毛を掴んだ。

 「見ています、ですから手を…」鏡を見ると淫裂の絨毛は左側半分が剃り落とされ、
肉襞の間からポッカリ穴の開いた膣腔が見えて(見たくない。こんなの見たくない!)
唇を噛んでこらえた。

 「ここに、オチンチンが入ったんでしょう?」八重は恵を辱めるかのように指を膣
に入れた。
「そ、そうです。そこにオチンチンが入りました…」鏡越しだが膣に入った指が映っ
ている。
「オチンチン入れられて気持ちよかった?」指が奥まで押し込まれた。
「そ、その時の気分です。いいときもあれば、良くないときもあります。ん、ん、ん
!」また恵の腰が動いていく。
八重は笑顔で見ながら指を動かし(やめて。そんな事されたら声を出してしまう!)
恵は鏡を見ながら、息を荒くしていく。

 「お嬢様、お遊びはそれくらいにして下さい。まだやる事がありますから…」
「そうね、久美の言う通りだわ。これくらいにする!」再びカミソリを持って動かし
だす。
「ジョリ、ジョリ!」絨毛がドンドン消えて、淫裂が剥き出しになった。

 淫裂を剥き出しにした後は、恥丘も剃っていく。
「全部はイヤです。残して下さい!」
「わかっているわ!」絨毛は小さな三角形にされ、更に、ハサミで短くされ、わずか
数ミリだけ残された。

 「終わったわよ。見なさい!」また鏡が当てられ「う、う、う!」剥き出しにされ
た淫裂に、嗚咽を上げた。
「どうしたのよ。お嬢様にお礼を言いなさい!」
「あ、ありがとうございました。これで満足です…」
「満足なら、やり甲斐もあるわ。それにしても、まだ形が崩れていないわね」肉襞が
掴まれ「ん、ん、ん!」息を止め腰が浮く。

 「久美。百合はやりたいんじゃないの?」
「お嬢様、ダメです。後は治郎兵衛に任せましょう!」八重は手を退け、渋々治郎兵
衛と入れ替わった。

 治郎兵衛は剃り終えた股間にクリームを塗り始め、掌が恵の淫裂に触れ「あっ!」
声をあげまた腰が動いた。
治郎兵衛は、なおも淫裂を撫でて「ダメ。もういいです、それ以上はイヤです!」太
股が震えだした。

 無理もなかった。
忠明が失踪してから、まだ一度もセックスはおろかオナニーもしてない。
久しぶりに、ゴツゴツした男の手で淫裂が反応してしまった。

 「あら、セックスしたがっているわ!」
「そんな事ありません…」強がりを言うが、膣の中は濡れている。
治郎兵衛はクリームを塗り終えると、恵をベッドから降ろし(何をする気かしら?)
手招きをしている。

 「呼んでいるわよ。行きなさい!」手招きする治郎兵衛の元へと寄っていく。
治郎兵衛は、恵の手を掴み鎖に繋いだ。
そして、コテのようなのを取りだす。
「傷つけない約束です。お嬢様、助けて下さい~!」治郎兵衛が持ったのは、昔、家
畜の所有者が誰だかわかるように尻に押した焼き印だ。

 「肌は傷つけないわ。その変わり、担保が欲しいの、私の言う事は何でも聞くとい
う担保が!」
「担保とおっしゃられても、何もありません。家財も売られてしまいましたし…」
「あるわよ、あなたの体が。この体を担保にするの」

 「体ですか?」
「そう。ヌードを撮らせて貰うわ、性器丸出しのヌードよ。それに、治郎兵衛と抱き
合った写真もね」
「そんな、ヌードだなんて。しかも、セックスしている写真も撮られるなんて…」恵
はブルブル震えだした。

 「どう。どっちを選ぶ?」
「私のヌード写真を撮って下さい…」そう言うしかなかった。
尻に焼き印を押されたら、一生負い目になり、写真だったら、いつかは取り返せるか
らその方が賢明だ。

 「お嬢様、それはダメです、旦那様が知ったら、怒られるのは私ですから!」
「久美は気にしなくていいわ。百合は私が責任もって預かるから」
「旦那様に、そう伝えていいんですね?」
「いいわよ、私が責任持つから」
「わかりました。治郎兵衛聞いた通りよ。写真の準備をして!」
焼き印が片づけられて(良かった。あんなのを押されたら、忠明さんに申し訳が立た
ないし…)ホッとする恵だ。

 焼き印を片づけた治郎兵衛は、カメラを持ってきて、照明を付けて明るくし「まず
は、鎖で繋がれたポーズからね」八重は恵を撮っていく。
(ぬ、ヌードを撮られている。しかも、性器まで…)生まれて初めての体験に、顔が
強ばり震えている。

 (恥ずかしがっているわ、それでいいのよ)八重はスイッチを押し「治郎兵衛、太
股も縛って!」指示する。
「お嬢様、性器は撮らないで。お願いです!」首を振ったが「何言っているのよ。約
束したでしょう?」久美に乳房が打たれ「ヒー!」反動で体が揺れる。

 「あら、それもいいわね。早く縛って!」太股に鎖が巻かれ引かれた。
「いやー!」閉じたくても、足が開いていく。
「久美、ムチでオッパイを刺して!」
「こうですね?」「ヒー!」悲鳴と共に全身が反り「パチン!」八重は容赦なく撮っ
ていく。

 「久美、性器を広げて!」「久美、オッパイをおムチで叩いて」と八重は恵の嫌が
るポーズを撮り続け、それには堪えきれず「う、う、う!」泣きだしてしまった。

 「あら、ヌードを撮られてそんなに嬉しいんだ。だったら、治郎兵衛も手伝って!」
黙って見ていた治郎兵衛が服を脱ぎ出す。
(イヤよ、セックス写真はイヤ。でも、肌にあれを押されたら忠明さんが悲しむし…)
覚悟した事とはいえ、夫以外に抱かれるのはイヤだ。

 「後から抱き付いて!」縛られた恵は、後から抱き付かれた。
乳房を掴まれ、肉竿が淫裂に触れている。
(熱いわ、オチンチンが熱い!)目を閉じ、肉竿が入った姿を想像していると、自然
に鼓動が高まり、息も荒くなっている。

 それに、膣の中が濡れていき「入れて!」「あ、あ、あ!」夫以外の肉竿が淫裂に
入り込んだ。
(あなた、許して。あなたを助け出す為なのよ。好きでやった訳じゃないわよ…)忠
明に詫びなら、子宮深く肉竿を迎え入れた。

 八重はそれを撮りだし「パチン、パチン!」スイッチを押しまくった。
「治郎兵衛、鎖を解いて。抱っこしてからやって!」両手、太股の鎖が外され、太股
を持ち上げられた。
「いや、これはいやです。あ、ああ!」喘ぎ声をあげ、2人は駅弁での挿入をしてい
る。

 「治郎兵衛、腰を振って!」肉竿のピストンが始まり「あ、あ、あ!」久しぶりの
肉竿に、背中も反り返って(気持ちいいわ。あなた許して、これもあなたの為なのよ)
淫裂から淫汁が流れていく。
「あら、お漏らししているわよ!」八重は意地悪く言いながらスイッチを押していく。

 「治郎兵衛、ワンちゃんスタイルでして!」四つん這いにされて(きついわ。でも、
気持ちいい!)喘ぎながら登りつめていく。
「行きたいの、百合?」
「はい、行きたいです。凄く気持ちいいんです…」

 「まだ行ってはダメよ。あなたが上になって行くのよ」腰を押さえられ、馬乗りに
された。
「行きたいでしょう。行ってもいいわよ」恵は治郎兵衛の足首を押さえて、腰を振り
だし、正面から八重が撮っている。
(もう、どうなってもいいわ。あなた、許して!)欲望に負けて腰を振り続け「あ、
あー!」子宮の中が暖かく感じた。

 「ダメ。もうダメ!」恵は動きを止めたが、淫裂からは治郎兵衛の精液が流れてい
く。
「ハア、ハア!」胸を弾ませ、グッタリした恵を八重はなおも撮り(これで、百合は
私の奴隷よ。思い切り教育してやるからね)笑顔でスイッチを押している。

 恵は(あなた、許して。こんな事久しぶりだから、押さえが効かなかったのよ…)
忠明に詫びながら、淫裂から流れ出る精液を拭こうともせず、余韻に浸っていた。