「買われた婦警」
                               赤星直也:作

第15話(最終話) 妊娠そして退職

 それから数日が経ち、麗香と沙織は再び沖田の実家に呼ばれている。
「待っていたわよ。いらして!」リビングに行くと「花園に宮下か。このたびはおめ
でとう」署長がいた。

 「署長、どうしてここに?」不思議がる2人に「仲人をすることになったんだ。合
同の結婚式だが…」
(結婚式って、まさか…)涙ぐむ麗香と沙織に「何だ、俺じゃ不満か?」「いいえ、
凄くうれしいんです」
「そうか。そんなに喜んで貰えるなら、こっちもやりがいがあるよ」署長の機嫌がよ
くなっている。

 「ここは、私達に任せて二階に上がったら?」
「そうだな。行こうよ」4人は二階に上がり「後は2人に任せよう。それよりも、素
っ裸だぞ!」「はい、ご主人様!」麗香と沙織は着ている服を脱いで、全裸になると、
乳房に顔を埋めていく2人だ。

 それから数日後、2人の婚約が署内に知れ渡った。
「おめでとう。もうエッチはしたの?」「当然よね。エッチをして愛を誓ったもんね」
からかう同僚に「まだです、エッチなんかしてません!」顔を赤らめる2人だ。

 そんな中「麗香。来いだって!」それは健二と健一からの呼び出しで、パトカーを
飛ばして、指定された場所に向かった。
「待たせたな。沙織、先にしよう!」「はい、ご主人様!」沙織と健一が後部座席に
乗った。

 「欲しいのね、ご主人様は…」沙織はスカートを捲って、パンティが露わだ。
「まだ、自覚症状がないのか?」
「はい。全然ありません…」パンティを脱いで、下半身が露になると「行くぞ。だす
からな!」お尻を向けた沙織に、健一が肉竿で突き刺していく。

 「あ、あ、あー!」健一は狭いパトカーの中で、制服を着た沙織の胸を撫でている。
「ご主人様、沙織は幸せです…」
「そうか、幸せか。だったら子供を産めよ」
「はい、産みます必ず!」喘ぎながら応えていく。

 健一が沙織の体内に精液を送り込み終えると交代して、麗香と健二が後部座席に座
った。
「ご主人様、麗香も幸せです」制服のスカートを捲り、パンティを脱いでいく。
「そうか、幸せか!」
「あ、あ、あー!」今度は麗香の悶え声が響き、前の座席では沙織が健一に抱かれて
いた。

 このように、パトカーの中で楽しみながらも、結婚式を迎えた。
式は合同で行われ「沖田君、この方が助かるよ。私も不景気なんでな」来客には出費
が一回ですむから好評だ。

 結婚式を終えると、二組の夫婦は新婚旅行に出かけた。
当然、行き先も一緒で、二組の夫婦は夜のベッド以外はいつも仲良く楽しんでいる。

 新婚旅行から戻ると、麗香と沙織は婦警の寮から引っ越して、沖田の実家に住み着
き、2人は仲良く湘南署に向かい、幸せそうな顔だ。
2人がいつもにようにパトカーで取り締まりをしていると「気持ち悪い!」「私も気
持ち悪い…」パトカーを停めて降りた。 

 「おえー!」沙織が吐き「おえー!」それを追うかのように麗香も吐いた。
「私、できたかもしれないの…」「私もできたみたい…」沙織と麗香は話し合い、勤
務を終えると、2人は病院に向かった。

 そこは、亮太とは顔なじみの開業医で「見て欲しいですが…」「私もです…」2人
は尿検査や、超音波の診察を受けた。
そして、「おめでたですよ、お二人とも。いいなあ、沖田君は2人の孫が同時にでき
るなんて!」羨ましそうに言う医師だ。

 沖田医院に戻った2人は、夕食を終えて、くつろいでいる健二と健一に、そっと耳
打ちして「なに、できたのか!」「そうか、できたのか!」喜ぶ2人だ。
そして「親父、喜べ。同時に孫が2人生まれるぞ」その言葉に「そうか、できたか、
これで隠居できるな」「そうですよ、お父さん」笑顔の亮太夫婦だ。

 これをきっかけとして、麗香と沙織は婦警を退職した。
沙織は健一の法律事務所の手伝いを始めているし、麗香も医院の事務を手伝っている。
そして、2人のお腹も徐々に膨らんでいった。
「あなた、健一と健二に家を建てて、あげた方がいいのでは?」
「そうだよな、ここでは狭いよな」亮太夫婦は、向かいの空き地に家を建てる事にし
た。

 そして、麗香と沙織は無事に出産し、2人とも男の子だった。
それと同時に、向かいの空き地に家の工事が始まった。
二つの建物が同時に建てられ、半年後に健一と健二の夫婦は入居していく。

 朝になると「お母様、よろしくお願いします」沙織と健一は、子供を幸代に預けて
事務所に向かう。
その後に「お母様、お願いします」麗香が健二と一緒に医院に現れ、子供を預けると、
事務と医師の仕事をし、幸代は孫を抱いている。

 そして、夕方になると麗香と沙織は自分の子を抱いて、向かいの自宅に帰えり、沖
田医院は亮太夫婦だけが残されている。
「あなた。あれは、もう捨てましょうよ」
「そうだな。もう必要ないな」亮太は引き出しから紙袋を取りだした。

 それは2通あり「こんなのがあると、沙織さんと麗香さんが、悲しむだけだし」袋
をあけて書類を破っていく。
「これもいらないわ!」もう片方の書類も破っていくが、破った書類には、借用書と
請求書と書かれていた。

 それは、健二と健一も同じだった。
2人は出産で入院している間に、契約書と写真やビデを全て破り捨ていた。
そんな事など、知らない沙織と麗香は「ご主人様。ヌードをご覧下さい」生まれたま
まの姿を夫に晒している。

 「オッパイが欲しいな。それに、今日はお前にやって欲しい!」
「はい、私からやります」ベッドに仰向けになった夫に跨り、腰を振って「気持ちい
いです、ご主人様!」乳房を揉まれ、悶えている沙織と麗香だ。
2人の乳首からは白い母乳が吹き出し「これが、お乳なんだな?」「はいそうです」
それを飲む夫達だが、それを、不思議そうな顔で赤ちゃんが見ている。

~完~