「地獄の囚人」

                     赤星直也:作
第15話 売春

 桐子が入所してから半年が過ぎ、死亡調査も大体の状況がつかめている。
「虐待があったのは間違いない。それが何故なのか調べないと…」確証が欲しかった。
思案する桐子に「妙子、面会よ」と和子が迎えに来た。

 「私に面会ですか?」
「そうよ。ただ『オ○ンコ見せ子』としての面会だそうよ」
「イヤ。もう裸はイヤ!」檻の戻ろうとすると「ふざけないで。こっちの面子が立たな
いわよ!」髪の毛を掴かまれ、引きずられるように歩かされた。

 「入って。ここで脱ぐのよ」
「もう裸はイヤです。お願いですから許して下さい」
「今更何言っているのよ。散々男とやったくせに、逆らわないのよ!」平手で頬を叩き
出し「ヒ~!」悲鳴を上げてうずくまった。

 「もっと、痛くしてやろうか?」今度は警棒を持った。
「やめて、脱ぎます。ヌードになりますから打たないで!」
「最初からそう言えばいいのよ」やっと手が退けられた。
(こんな事までさせられるなんて。もしかして…)千香の事が思い出された。
そんな桐子の思いなど知るよしもなく「早くするのよ」と和子は急かしている。

 急かされた桐子は、囚人服を脱ぎ終えると下着も脱ぎだす、それを和子が黙って見て
いる。
パンティ、ブラジャーと脱いで生まれたままの姿になると「これを着けて」黒いストッ
キングとガーターベルトが渡された。

 桐子はそれを黙って受け取り、体を屈めて履いていく。
(こんな格好なんて、娼婦みたいよ)両足に履きガーターベルトで留めた。
「いいわね。ここも綺麗で」無毛の淫裂が触ら「やめて下さい。そこはイヤです!」和
子の手を押さえた。

 「残念ね。いい事してあげようと思ったのに、その気がないなら行くわよ」桐子は乳
房を揺らせ、両手で淫裂を押さえながら歩き出した。
「面会は、特別室を使わせてあげるわよ」
「特別室ですか?」始めて聞く言葉だ。

 「そう、面会人の要望があってね」そう言いながら歩いて部屋の前まで来た。
「ここよ、ここが特別室なの」見たところ何ら変わりがなく、普通の鉄格子の檻だ。
「入って!」言われるまま中に入った。

 それから暫くして、美香が面会人を連れてきた。
「新藤妙子。面会人よ!」と紹介したが、現れたのは見知らぬ男性だ。
「イヤよ。出して、ここから出して!」恐れを感じて、両手で乳房と股間を押さえて蹲
った。

 「せっかくの面会だよ。じっくり話し合おうよ」男は檻の中に入った。
「来ないで。お願いだから来ないで!」手で胸と淫裂を押さえながら、狭い檻の中を逃
げまどっていく。

 「そうは行かないよ。高い金まで払って面会に来たんだから!」男は逃げまどう桐子
を抑え、乳房に顔を埋めた。
「イヤ、触らないで、イヤ~!」悲鳴を上げ続けた。

 だが、男は嫌がる妙子の手首を掴み、鉄格子に縛った。
「やめて。お願いです!」両手の自由を奪われたからには、どうする事もできない。
「これで、俺の思い通りだな」安心したのか、服を脱ぎだした。

 「やめて。レイプはイヤ。刑務官、やめさせて~!」
「あら、オ○ンコやりたいと言っていたじゃないのよ。やりなさいよ」
「そうよ。見ているからやりなさいよ!」和子と美香は停めさせる気はない。

 その間にも、男は全裸になると桐子の足を開いて、体を押しつけてきた。
「いや、いや~!」淫裂に肉竿を押し込まれても、首を振るだけしかできない。
そんな様子を「いいわね、大好きなオ○ンコができて!」冷やかしながら見ている。

 「やめて。入れないで!」立ったまま、腰を押さえられてのピストンが始まった。
「ヒ~!」膣の準備が出来ていないから、痛みだけしか感じない。
それでも男は乳房に顔を埋めて肉竿のピストンをしている。
「ダメ、吸わないで、イヤ~!」乳首も吸われた。

 「痛いか。あんたがやるなら、乱暴にはしないぞ」
「イヤよ。どうして私がやらなければ行けないのよ!」そう言うと乳首が噛まれた。
「ヒ~。やります。やるから噛まないで…」やっと言った。

 「俺だって、乱暴にはやりたくないんだ」そう言いながら縛った両手首を解いていく。
「わかっているよな。お前がやるんだぞ!」腕を解くと結合したまましゃがみ込み、騎
上位の体位になっていく。

 (やりたくない。こんな事イヤよ…)イヤだが、痛い思いはもっとイヤだから、渋々
腰を動かしていく。
「最高にいいよ。ソープに行った感じだ」満足そうに揺れる乳房を揉みだし(ソープだ
なんて…)唇を噛みしめて腰を振り続けた。
その後、桐子は四つん這いにもされ、最後は口の中に放出された。

 放出を済ますと、満足そうに男は服を着て檻から出ていくが、桐子はそのままだ。
「出して。なぜ出さないのよ。もう済んだでしょう?」
「済んでないわよ。面会は3人だから」和子が素っ気なく言い「そんな、まだセックス
させる気なのね…」顔色が青ざめている。

 「そうよ。あんただって、やりたがっていたしね」
「イヤよ、絶対にイヤ。もう、セックスはしないからね!」泣きながら言う。
「そんな事、言う資格あるのかしら。もう散々やったくせに」見下した事を言っている
と、美香がまた男を連れてきた。

 「これは上玉だ。金を払った甲斐があるな」男は満足そうな顔で、檻に入って行く。
「やめて、お願いだからやめて!」怯えて逃げまどうが、掴まり押さえ込まれた。
「いや、いや、いや~!」いくら叫んでも欲情した男には通じず、この日は3人の相手
をさせられた。

 男に散々弄ばれた桐子は、また元の檻に戻された。
檻に戻ると「妙子、何かあったの?」落胆の桐子に、皆が心配そうに話し掛けてきたが
「ううん、何もなかったわよ」作り笑顔で返事している。
「そう。それならいいけど。もしかして、桐子も売春させられていたのかと思って」

 「待って、ここは女だけの刑務所よ。どうして売春ができるのよ?」
「だって、それがイヤで自殺した人さえいるのよ…」
それを聞いて「真理、そこまでよ!」怒鳴った洋子の顔が強ばっている。
それには真理も「冗談よ、冗談だから信じちゃダメよ」動揺が隠せない。

 「そうよね。刑務所で売春だなんてあり得ないよね」洋子の顔も動揺している。
(そうか、刑務所を隠れ蓑にして千香さんに売春させていたんだわ。それがイヤで千香
さんが…)考えるとつじつまが合ってきた。
(それに、私も売春させられるんだわ)男の言った言葉が気に掛かっている。

 その夜、桐子はなかなか寝付けなかった。
(売春させられたんだ。あれは売春だったんだ…)誰にも言えず布団の中で思案してい
た。

 翌日「新藤妙子。荷物をまとめなさい!」顕子が檻の外から言う。
「荷物をまとめるって、どういう事ですか?」
「仮出所の準備よ。これからは外になれる訓練するの」顕子は素っ気なく言う。
(そうか、もうすぐ出られるんだわ。刑務所の中での売春も確認できたし…)嬉しいは
ずだが、自分がそれをさせられたのが負い目になっている。

 「よかったね、外に出ても会いに来てね」何も知らない真理は手を握って涙ぐんでい
る。
「まだよ。決まった訳じゃないから。決まってからお別れしようよ」笑顔で話していく
が複雑な心境だ。

 桐子は荷物を抱えるように檻から出て、別な建家に入った。
「ここよ。ここがあなたの新しい部屋よ」檻の中には2人がいた。
桐子は中に入ると「お世話になります」と頭を下げた。

 「いい心がけね。タップリ仕込んで上げるからね」と笑顔で話してきた。
それには(仕込むって何の事なのかしら?)不安になった。
だが顕子は「仲良くやるのよ」そう言い残して去っていく。

 「美智、そろそろ始めようか?」
「そうね。新人にはこれを暗記して貰わないと」美智と呼ばれた女が何やら書かれた用
紙を桐子に渡した。
それを読むなり、桐子の顔色が次第に変わり「どうして、こんな事を覚えないと行けな
いのよ!」と尋ねる。

 「立場がわかっていないわね。体で覚えて貰うしかないわ」
「そのようね。新入りにはそれが一番だしね」2人は桐子に襲いかかり、囚人服を脱が
していく。

 「やめて、何するのよ。やめて~!」叫んでも容赦はなく、パンティが脱がされた。
「あら、ヘアの手入れだけはできているのね」無毛の淫裂を見ている。
「やめて、お願いですから」
「そうは行かないのよ。一度思い知って貰わないとね」淫裂の上にあるクリトリスを掴
んだ。

 「ギャ~!」悲鳴を上げても、掴んだ指の力が抜けない。
「ここもにもよ」ブラジャーも外され乳房を鷲掴みされた。
「うっ!」息が詰まり声も出せない。
「どう、これで立場がわかったでしょう。書いてある通りにいうのよ」クリトリスと乳
房を掴まれては何もできない。

 「私をお買いあげいただきありがとうございます…」書かれてある文の通りに言う。
「よく言えたわ。今度は座っていうのよ」桐子は正座させられた。
「頭をつけて、お辞儀よ!」強引に押さえつけられた。
(どうして、こんな事をさせるのよ。私は売春婦じゃないわよ。もしかして、これはそ
の為の…)恐ろしさに、体が震えだした。

 そんな事など知るよしもなく「さっき言った事をいうのよ!」髪の毛を引っ張られた。
「ヒ~。私をお買いあげいただき…」顔を歪めながらやっと言った。
「そうよ、それでいいの。もう一度最初から!」桐子はそれを何回も繰り返させられ、
体で覚えさせられた。

 「次はこれよ。口でやるの」美智は一旦ズボンを脱いで、股間にディルドーを付けて
から戻した。
「わかっているわよね。まずはフェラの訓練から!」
(そんなフェラだなんて…)顔をしかめながらズボンを掴むと「違うでしょう。挨拶が
先でしょう!」背中をムチで打たれた。

 「ギャ~!」痛みで悲鳴を上げたが「できるまでは、やめないからね!」またムチで
打たれた。
「私をお買いあげいただき…」泣きながら美貴に土下座して喋った。
(悔しい。どうして、こんな事をしないといけないのよ)目からは涙が流れている。

 そんな桐子に容赦はなく「次よ、次はフェラするのよ」と怒鳴れた。
「失礼します…」渋々ズボンを引き下げ、脱がすと股間にはディルドーが付けられたま
まだ。
ズボンを脱がすと、シャツも脱がしてブラジャー姿にした。

 「ブラはいいから、次やるの!」言われるまま(これを口でやるのね)ディルドーを
両手で掴み、擦り出す。
「そうよ。上手ね、それでいいのよ。少しやってから口でするの」桐子は口を押しつけ
頭を振っていく。

 「もっと、奥まで入れるのよ!」強引に根本まで口に入れられた。
(苦しい。喉に刺さる…)それでもやるしかなく、言われた通りに根本までフェラを続
けた。
「次が本番よ。キスしてから寝かせるの。私はレズじゃないから真似事でいいわ」
(私だってイヤよ)キスの真似事をしてから仰向けに寝かせた。

 「次は馬乗りね。チンポを掴んで跨ぐの」淫裂にディルドーを向かえた。
(痛い、膣が痛い…)痛みに顔が歪む。
「何よその顔は。もっと、気持ちよさそうな顔をするのよ!」乳房が握られた。
「ヒ~!」悲鳴を上げたが、指は膨らみに、なおも食い込む。

 (痛いのよ。気持ちよさそうなんて無理よ…)痛みを堪えて作り笑いをしていく。
「そうよ、それでいいの。早く腰を使って!」今まで乳房を掴んだ手が腰を抑え、渋々
だが、桐子は腰を振りだした。
「声も上げるのよ!」背中がまたムチで打たれ「あ、あ、あ~!」喘ぐ声を上げていく。

 (間違いない。私を売春婦にする気だわ。何とかしないと…)腰を振りながら思案し
ていく。
「その感じを忘れないのよ、次は普通のやり方よ」今度は美智が上に乗ってきた。
「足を使いなさい、絡めるのよ」美智に足を絡め「あ、ああ~!」ディルドーのピスト
ンに声を上げだした。

「もっと気持ちよさそうに言うのよ」美智は乳房を握りしめて腰を振っていく。

 「いいわ。オ○ンコが気持ちいい…」両手で美智の背中を撫でていく。
「あんた、上手ね。私もその気になってきたわよ」美智は唇を重ねながら腰の振りを早
めると「行く、行く~!」背中を浮かせ叫んだ。
こうして桐子は3日間、2人から売春婦としての教育を受けが(このままではダメだわ、
何とかしないと…)桐子にも焦りが出てきた。