「拗れた関係」

                     赤星直也:作
第2話 恋人の妹

 翌朝、2人はいつものように一緒に家を出た。
「元克、今日は遅くなるから先に食べててね」
「デートだね。うまくやりなよ」
「何言っているのよ。そんな事は、関係ないわよ」顔を赤らめて言い返し、駅で別れて、
智子は電車に乗って会社に向かった。

 会社に着くと制服に着替えていく。
「智子さん、彼とはどうなの?」
「相変わらずよ、進化がないわ」
「早くしないとダメよ。年を取るだけだからね」
「わかっているわ」制服に着替えると仕事場に向かう。

 「田中さん、昨日はどうでした?」
「ああ、妹も喜んでいたよ。帰りは寄って欲しいな」
「勿論伺います」智子は笑顔で話し、いつものように仕事をして終業時間となると、今
日は田中と一緒にビルから出て、田中の住むマンションへと向かった。

 田中の住むマンションは駅から離れており、智子の家とも離れている。
2人はエレベーターに乗り込み上がって「帰ったよ」田中はインターフォン越しに声を
掛けた。

 「兄さん、お帰り!」
「帰ったよ、麻子。智子さんも一緒だよ」
「おじゃまします」智子は麻子に挨拶をした。
麻子は田中の妹で大学2年生だ。
智子同様に2人暮らし、両親は田舎で健在で、生活費を節約するために同じマンション
に住んでいる。

 「智子さん。上がってください」智子は言われるままに上がると「智子さん、お土産
があるんだ。来て!」田中は智子を自分の部屋に連れて行く。
それを寂しげに見る麻子は「兄さん…」小さな声で言う。

 しかし、そんな事と走らない智子は、田中に抱かれ唇を重ねていく。
「会いたかった…」
「僕だって。でも、妹の用事だし」智子の胸を撫でていく。

「弘毅さん、奪って欲しいの。弘毅さんに奪われたいのよ」
「わかっている。時間が合ったら必ずしような」スカートの裾を捲り上げ、パンティの
脇から指を入れ、淫裂を撫でると「いいわ、すごくいい…」智子も目を閉じ、弘毅の股
間を撫で返す。

 そんな2人を麻子はそっと見ている。
(このままでは、兄さんを取られてしまう…)寂しげに見守っていた。

 2人は5分ぐらい抱き合って、麻子が待つリビングに戻ってきた。
「智子さん、お茶をどうぞ」
「いただきます」智子は麻子の入れたお茶を飲み、麻子と一緒に夕食を作っていく。

 「智子さん、上手なんだね」
「そんなじゃないけど、慣れているだけよ」2人が作った夕食を3人で食べている。
「そうだわ、麻子さん。今度、弘毅さんと一緒においでいただけませんか?」
「そうだな、麻子、今度の休みは2人で行こうよ」
「兄さんが行くならいいわ。私も行く」
「お待ちしていますわ」こうして、智子は10時には自宅に戻った。

 家に戻ると元克が待っていた。
「楽しかったかい、姉さん」
「楽しかったわ。それより、今度の休みには2人が来るからね」
「えっ、田中さんの妹さんも来るの?」
「そうよ。一緒よ」

 「俺、あの子苦手なんだ。何か暗くて…」
「これからは身内よ。仲良くしなさい」
「そうだな、仲良くやるか」元克も笑顔で答えた。

 だが、日曜日を間近に控えた金曜日に、また手紙が届いた。
「どこから撮ったのよ!」ベランダで全裸で立っている智子が写っている。
それに、浴室で撮ったらしく、元克の肉竿を掴んだ写真もあった。

 「いや。こんなのいやー!」写真を見るなり悲鳴をあげた。
さらに、元克が淫裂を触っている写真もあり、また手紙が入っていた。
「え、今度の日曜日にまたフルヌードですって!」思わず叫んだ。
「日曜日には弘毅さんと、麻子さんが…」顔がブルブル震えている。

 悲鳴で「どうしたんだい、姉さん!」元克が声を掛けた。
「こんなのが、送られてきたのよ」写真を元克に見せると「こんなのが撮られていたな
んて…」それだけしか言えない。
「それに、こんな事もしなければいけないのよ」手紙を読む元克だ。

 暫くして「それで、この前素っ裸になったんだね?」元克がポツリと聞いた。
「そうなの。今度は元克にヘアを剃ってもらえだ何て…。私、もうできない!」泣き出
す智子だ。
「でも、やらないとこれが会社にばらまかれるんだろう?」
「そうなったら会社には行けない。それに、弘毅さんとも…」後は声にならない。

 「やろうよ、姉さん。剃ろうよ、剃ってあげるよ!」
「いや。ヘアを剃った上に、それを弘毅さんに見せるなんて。いやよ!」
「会社を首になるよりましだろう。それに弘毅さんだってわかってくれるさ」
「それならいいけど、嫌われたらどうしよう?」怯えて不安になっている。
「大丈夫だよ。僕が付いているから」励ます元克だ。

 そして土曜日になった。
「智子さん、申し訳ない。出張になっちゃった!」
「いつからなの?」
「これからだ。月曜には帰ってくるよ。日曜日は妹だけが行くからね」
「わかりました、麻子さんだけね」顔が強ばる智子だ。

 会社が終わると、智子は買い物を済ませてから帰ってきた。
「元克、弘毅さん来れなくなったの。出張になったの」
「何だ、来ないのか。だったら、麻子さんだけだよね?」
「そうなの。フルヌードの言い訳は、何て言おうかしら?」また泣き出す智子だ。

 「大丈夫だよ、僕が何とかしてあげるから。それよりも、明日の準備があるだろう。
体を洗っておいたほうがいいよ」
「そうよね。ヌードにならないといけないし…」
智子は麻子の接待準備を済ませてから浴室に入った。

 翌朝、智子は朝から準備をしていた。
「ヌードにならないといけないし」ネグリジェを脱ぎ、全裸になって調理をしていく。
「もうすぐだわ、もうすぐ9時だし…」時間が立つに連れ不安になってきた。
「姉さん。大丈夫だよ、落ち着いて!」姉の股間を食い入るように見つめながら言う元
克だ。

 「見ないで。元克でも、見られると恥ずかしいのよ」両手で絨毛を隠していく。
「恥ずかしいけど我慢しないと。手を退けないといけないよ」
「そうだよね。ここも剃るんだしね」手を退けて絨毛を晒しているが、太股はブルブル
震えている。

 その時「ピンポーン!」チャイムが鳴った。
「来たわ。どうしよう?」両手で乳房と股間を押さえて、おろおろしている。
「大丈夫だよ。ほら、麻子さんを出迎えないと」
「わかっているわ…」智子は玄関に向かった。

 「どちら様ですか?」智子の声が震えている。
「田中です。田中麻子です!」
「お待ちしていました」震える手で鍵を外し「ガチャ!」「バタン!」ドアが開いた。
「おじゃましま…」麻子はそれ以上、言葉にならない。

 「とにかく、お入り下さい」麻子は黙って家の中に入って行く。
(見られている。フルヌードを見られている!)泣きそうな顔をして麻子を応接室に案
内した。
そこで「智子さん。フルヌードよ。どうしてヌードに?」やっと麻子が口を開いた。

 「姉さんは暑がりなんだ。それに、麻子さんに全てを見て欲しくてヌードになってい
るんだよ」
「私に全てを?」
「そうです。これからは義理の妹になりますし…」また嘘を言う智子だ。
(言えない。脅迫されているなんて言えない…)目を伏せたままコーヒーを差し出すと
「頂きます」麻子は智子の乳房を食い入るように見つめている。

 「姉さん、ヘアも剃った方が良いよ。料理にヘアが入ったら汚いし」
「そうね。ヘアはない方が良いわよね。元克してくれるの?」
「手伝うよ。僕はが姉さんのヘアを綺麗にしてあげるよ」
「だったら、お願いするわ」智子は一旦応接室から出て石鹸やカミソリ、水を入れた洗
面器などを持ち込んだ。

 「これで準備はいいわよ。元克、剃って!」監視されているかも知れないと言う恐れ
から、手紙に書かれたいた通り、麻子の前で弟の元克にヘアを剃らせようとしている。
元克が石鹸を泡立て、智子の股間に塗っていくと、絨毛が肌に密着している。

 「動かないで!」カミソリが絨毛を捕らえた。
「ジョリ、ジョリ!」絨毛が消えてピンクの肌が見えてくる。
「そ、そんなー!」コーヒーカップを持った麻子が、悲鳴を上げてしまった。

 「驚かないで。ヘアは汚いし」
「そうだよ、麻子さん。姉さんの全てを見られるしね」元克はカミソリの動きを止めな
かった。

 やがて、絨毛はあっけなく消え失せ、ピンクの地肌が露わになっている。
恥丘の裂け目からは2枚の肉襞がはみ出ている。
「これが私の全てなのよ。麻子さん…」上擦った声で言う。
(恥ずかしい。麻子さんがヘアのない性器を見ている!)太股がブルブル震えている。

 「麻子さんの性器も、こうなのかい?」
「ちょっと違うわ。このヒラヒラがはみ出ていないの…」割れ目からはみ出している肉
襞を撫で回していく。

 (ダメ、触らないで。そこはだめよ!)麻子の指が淫裂を広げてクリトリスを撫でる
と「ん、ん、ん!」鼻から息が抜けている。
「ここが違うのよ、私のはこんなに大きくないの」なおも、指で撫で回していく。
「だめ、そこは…」腰が動いていく。

 「敏感なんだ。智子さんのは…」
「麻子さんのはどうなの?」
「そんなに感じないの。私、異常かしら?」
「確かめて見ようか、麻子さん!」元克が麻子の肩に手を掛けた。

 「恥ずかしいわよ。そんな事!」
「姉さんだってフルヌードなんだ。麻子さんもヌードだっておかしくないよ」
「でも、でも…」ためらう麻子だ。

 そこに「プルプルプル!」電話が鳴った。
「もしもし、仁科ですが…」淫裂を手で押さえながら受話器を取った。
「約束は守っているようだな。手を退けてツルツルオ○ンコを見せるんだ!」
「そんな、ツルツルオ○ンコだなんて…」卑猥な言葉に言葉が途切れた。

 「女がもう1人いるよな。そいつを素っ裸にしろ!」
「できないわ、他人よ。そんなのできない!」
「やりたくなかったらそれでいい。後は責任持たんからな」
「やります、何とかヌードにします!」

 「それならいい。その女もツルツルオ○ンコにするんだ。お前が剃るんだぞ」
「それはできないわ。本人の意思もあるし…」
「それをやるんだ。お前がな」電話が切れ、困惑する智子だ。

 「姉さん、またあいつからだね」心配そうな顔になっている。
「そうなの。でも平気よ。麻子さん、ここでは何だから私の部屋で女同士の話しをしま
せん?」
「女同士か。いいわね、行きましょう!」智子と麻子は応接室から出た。

 2人だけになると「麻子さん、こんな事した事ある?」智子は麻子の手を掴み、自分
の乳房に押し当てる。
「智子さん!」慌てる麻子だがゆっくりと乳房を撫でていく。

 「してみませんか、私と…」ゆっくりと唇を重ね、麻子の胸を撫でていく。
「おもしろそうね、してみるわ」麻子も唇を吸い返した。
「脱がさせて欲しいの。私に任せて欲しいの」麻子の服を脱がしていく。
「任せます、智子さんにお任せします…」麻子は目を閉じている。

 (ご免なさいね。こうしないといけないのよ)麻子はあっけなく下着だけの姿にされ
た。
「これから行くわね」パンティから脱がしていく。
「麻子さん、綺麗よ。綺麗なヘアよ」絨毛が綺麗に揃っている。
「手入れしているの。レオタードも着るから…」恥ずかしそうに言う麻子だ。

 智子はパンティを脱がすとブラジャーも外した。
「小さいの。恥ずかしいけど、小さいのよ」
「小さくないわ、普通よ」小振りな乳房が現れた。

 「智子さん、恥ずかしい!」全裸になると抱きついていく。
「しましょうね、楽しまないと」2人はベッドに倒れ乳房、淫裂と撫で合う。
「あ、あ、あー!」麻子は智子の淫裂を舌でなめていく。
「ヘアがないから、邪魔にならないでしょう?」

 「ヘアを剃るといいのね。私も剃ってみようかしら?」
「剃った方が良いわよ、邪魔にならないし。剃ってから楽しみましょうよ」
「それなら剃って欲しいわ」麻子が承知すると、智子は電話からの命令通りの事をして
いく。

 「ジョリ、ジョリ!」智子の持ったカミソリが綺麗に並んだ絨毛を消し去り、まだ汚
れを知らない麻子の淫裂が露わになった。
(ご免なさいね。こうしないと…)智子は麻子の淫裂を舌でなめていく。
「いいわ、いいわ!」何も知らない麻子は喘ぎ声を上げている。