「拗れた関係」

                     赤星直也:作
第1話 撮られたヌード

 「あら、何かしら?」日曜日、久しぶりに自宅でくつろいでいる智子の元に手紙が届
けられた。
「変ね、送り主が書いてないわ」不審に思いながらも封を切って中身を取り出すと写真
が入っている。

 「なんの写真だろう?」急いで取りだすが「こ、こんなのが撮られていたなんて!」
ネグリジェを着て、ベッドでくつろぐ女性の写真が入っている。
薄い生地のネグリジェからは乳房が透け、乳首、乳輪がハッキリと見えていた。
だが、下半身はピンクのパンティがしっかりと股間を覆っていて見えない。

 「誰がこんな写真を…」顔色が蒼白になっている。
送られた写真は、それだけではなかった。
入浴中の姿もあり、背中から撮ったから尻が丸見えで、乳房の膨らみも写っている。

 また、横から撮ったのもあって、股間の絨毛と乳房がハッキリと写っており、Cカッ
プの乳房と真っ黒な絨毛が丸見えになっている。
「一体誰がこんな事をしたのよ!」不安に怯えて、中をよく調べると、なにやら書かれ
た手紙が入っていた。

 「何なのよ!」智子はそれを読むなり、体が震えだし「いや。そんなのいやよ!」泣
き出してしまった。
その時「プルプルプル!」電話が鳴った。

 「もしもし、仁科ですが?」
「気に入ってもらえましたかな。私が撮った写真は」相手は男だ。
「あなたは誰なのよ。それに、どうしてこんなのが撮れたのよ!」智子は聞いた事のな
い声に不安を隠せない。

 「名前は言えない。だが、智子さん、あなたは私に監視されているんだ!」
「何が目的なのよ、お金なの?」
「そんなのは要らない。智子さんが恥ずかしがる姿を見たいだけだ」
「私を辱める気ね。そうはいかないわよ」

 「それはあなたの自由だ。書いてある通りにやらないなら、会社に送ってやるぞ」
それには「やめて。それだけはやめて!」泣き声に変わっている。
「だったらやるんだ。今すぐ書いてあるようにやれ!」それだけ言うと電話が切れた。

 「いやよ。ヌードだなんて!」手に持った手紙が足下に落ち、奥歯もガチガチと鳴り
「でも、やるしかない…。やらないと会社に送られてしまう…」頭の中には全裸になっ
た自分の姿を妄想している。

 悩んだ末に「やるしかない…」決心した智子は、部屋のカーテンを全て閉め、ドアの
鍵も確認し「これで大丈夫ね」智子は服を脱ぎだし、スカート、ニットと脱ぎ下着姿に
なった。

 「恥ずかしいわ。フルヌードになるなんて」背中に両手を回して、ブラジャーを外す
と白い肌の乳房が飛び出し、ピンクの乳首が膨らんでいる。
さらに、両手でパンティを掴んで引き下げ、股間の絨を露わにすると膝まで引き下げ、
足を上げて両手には小さな布だけが残された。

 姿見には全裸姿の智子が写っており、白い乳房が揺れ、太股がブルブル震えていて股
間の黒い絨毛も揺れている。
「恥ずかしいわ。こんな姿で一日過ごすなんて!」智子は手紙に書かれた通りのことを
実行した。

 「プルプルプルプル!」また電話が鳴った。
智子が腕で乳房を押さえ、受話器を取ると「素っ裸になったか?」あの声がする。
「はい、脱ぎました。フルヌードです…」

 「本当か嘘か確認する。カーテンを開けて、ベランダに立て!」
「それはいやよ。私はフルヌードなのよ、そんなのできない!」悲痛な叫び声だ。
「何だ、やらないのか。それなら責任は持たないからな。会社を首になっても知らない
からな」

 「やめて、それだけはやめて!」泣きながら言う智子に「わかったようだな。早くや
れ!」電話が切れた。
「見られる、きっとフルヌードを見られる…」体を震わせながら智子はカーテンを開け、
そして、窓を開けて外にでた。

 「見ないで、お願い誰も見ないで!」体を震わせながら、ベランダに立ち、智子は真
昼だというのに、ベランダで全裸を晒してる。
そんな智子だが、そよ風が股間の絨毛をたなびかせている。

 やがて、恥ずかしさが限界になり「もう我慢できない!」智子は中に戻り、窓を閉め、
カーテンも閉めた。
「ハア、ハア!」興奮がまだ治まっておらず「誰にも見られなかったはずだわ」自分に
言い聞かせている。

 「プルプルプル!」また電話だ。
「もしもし、姉さんなの?」
「そうよ、智子よ」聞き覚えのある声で、相手は弟の元克だ。
姉さんと呼ばれた女性は仁科智子で25才になり、商事会社のOLをしている。

 智子に声を掛けたのは弟の元克で、大学4年生だが2人には身寄りがなくて、父と母
とは智子が二十歳で死別し、智子が親代わりとなって元克を育ててきた。
幸いな事に、親が残したこの家とわずかな資産で、2人はここまでこられた。

 「姉さん、これから戻るよ。部活が終わったし」
「わかったわ、昼食を作っておくわよ」
「ありがとう」電話が切れた。

 (どうしよう、元克にヌードを見せるわけには行かないし…)智子は弟の前で全裸を
晒す姿を妄想している。
「でも、やらないとあれが会社にばらまかれてしまうし」悩みながら、弟に全裸を晒す
決心をした。

 そして、時計を見た。
「もうすぐだわ。もうすぐ戻ってくる!」あれから1時間も過ぎて、外の方で足音がし
ている。
「ガチャン!」鍵がはずれた。
(元克だ、元克が戻ってきた!)智子は緊張して「ドキン、ドキン」鼓動が激しい。

 「バタン!」ドアが開くと再び閉まり「ガチャ!」また鍵が掛けられた。
「ヌードを見られてしまう…」両手を後ろで組んで、智子は立っている。
「バタ、バタ!」足音が近づいて、目を閉じる智子の体の震えが大きくなっている。

 「ね、姉さん。どうして…!」元克が驚きの声を上げた。
「熱いからよ。それに、姉さんのフルヌードを見て欲しかったの…」強ばった顔で、耳
まで真っ赤になっている。
(元克に、私の全てを見られている…)目の下が赤く腫れ上がって、太股がブルブル震
えていた。

 「綺麗だ。姉さんのヌードは綺麗だよ!」意外にも元克はじっと智子の体を見つめ、
そして、元克は体を屈めて股間をじっと見つめていく。
「姉さん、ここが性器だよね?」手で絨毛を掻き分けた。
露わになった淫裂から、はみ出た2枚の肉襞が見えている。

 「そ、そうよ、そこが性器よ…」恥ずかしさを堪え、途切れ途切れにやっと言えた。
「恥ずかしいの、震えているよ」
「は、恥ずかしくはないわ。元克に女性の体を知って貰うためなんだから…」真っ赤な
嘘を言う智子だ。

 「姉さん、オシッコはどこからでるの。それにセックスはどこでするの?」元克は次
々と尋ねた。
「お、オシッコはここよ」指を入れて、肉襞をかき分けると、淫裂が開いてピンク色し
た尿道が見え「ここよ、これがオシッコなの」尿道を指で撫でていく。
「お、オチンチンはここに入れるの…」さらに淫裂を広げて見せると、膣穴が見えた。

 「姉さん、わかったよ、性器はこうなっているんだね。オッパイはどうなの?」
「オッパイはこの通りよ」乳房を掴み持ち上げていく。
「どれ、どれ!」元克は智子の乳房を掴み、揉んで「柔らかいんだ、オッパイは柔らか
い!」元克は姉の乳房を揉んでいる。

 「元克、それよりご飯を食べないと。スパゲティでいいかしら?」
「姉さんが作ったのなら、何でもいいよ」
「わかったわ。すぐ作るね」智子は乳房を揺らせながら調理した。
「はい、できたわよ」「いただきます」2人はそれを食べて、後かたづけをしていく。

 「姉さん、綺麗だよ。お尻もいいよ」流し台で洗う智子のお尻を元克が撫でて「だめ
よ、そんなことだめよ!」腰を振る智子だ。
(困ったわね、ヌードに興奮している…。まさか、セックスさせろとは言わないと思う
けど…)そのまさかを心配している。

 「姉さん、田中さんとはうまく行っているの?」今度は乳房を撫でながら言う。
「いや、触らないで。うまく行っているから!」乳房から手を振り払って言う。
「そうか、うまく行っているのか。安心したよ」素直に引き下がっている。
智子は、その後も全裸のままで、元克に乳房と淫裂を晒していた。

 「姉さん、お風呂は一緒に入ろうよ」
「そんな、一緒だなんて!」元克に言われて慌てる智子だ。
「小さい頃はいつも一緒だったよ。いいだろう、今夜ぐらいは?」元克が抱きついてき
た。

 「わかったわよ、今日だけだからね」渋々承知すると元克は服を脱ぎだし「元克、隠
して、前を隠して!」肉竿が大きく膨らんでいる。
(凄いわ、あんなに堅くなっているなんて。もう立派な大人なんだ…)目を逸らす智子
だ。

 元克が全裸になると、2人は浴室に入った。
「姉さん、洗うね」
「ありがとう」智子が背中を洗って貰うのは何年ぶりだろう。
幼かった自分を思いだして(そうだった…。元克のオチンチンを掴んだ事もあったわ)
思い出にふけっている。 

 「姉さん終わったよ、今度は僕を洗って!」
「わかっているわよ」智子は亡くなった父の背中を思い浮かべながら、元克の背中を洗
っていく。
「昔はよくこうやっていたわね」
「そうだよね、姉さん!」元克が振り向いた。

 「隠して。そんなの隠しなさい!」膨らみきった肉竿に顔を赤める智子に「それより
も、洗わないと。こうやって洗うんだ!」石鹸を手に付けて肉竿を握りしめ、指を動か
していく。

 「姉さんもやってみて。ほら!」
「いやよ、そんなの…」しかし、腕を掴まれて握らされ(熱い。オチンチンがこんなに
熱いなんて!)血管が浮かぶ肉竿を擦りだす。
(こんなに堅いなんて。それに太い…)小刻みに智子の手が震えている。

 「姉さんのも洗ってあげるね」
「だめ、そこは、だめ…」元克の指が淫裂の割れ目を撫でている。
「姉さん、ここに入ったら痛くないかな?」指が中に入って膣を撫でている。
「痛いと思う。膣は伸びるって聞いているけど…」(気持ちいいわ。弟に性器を触られ
ても感じるなんて…)目を閉じ、肉竿を握ったまま言う。。

 「姉さんはまだやった事ないの。田中さんとも?」
「してないわ、セックスはしてない。綺麗な付き合いをしているのよ」
「早く、田中さんとセックスした方が良いよ」
「バカ言わないの。そんな事言うより勉強しなさい!」強い口調で行って立ち上がり、
シャワーを浴びてから出た。

 浴室を出ると、自分の部屋に戻りベッドの上に腰を下ろしている。
「知らない間に大人になっていたんだ。私もその分年を取ったのね」姿見を覗き込んだ。
「でも、元克に触られた時、よかったな…」姿見を見ながら乳房を揉み、指が淫裂を触
っていく。

 「欲しいわ、早く入れて欲しいのよ。田中さん…」恋人の田中に抱かれる妄想をしな
がら指が膣を撫でていく。
智子はいつしか「あ、あ、あー!」声を上げ、仰向けになって足を開き、指を動かして
いる。
「いいわ、いいわよ…」田中の顔を思い浮かべながら淫裂の中を触ってる。

 その時、元克が通りかかるり「あ、あ、あー!」あえぐような声が聞こえてくる。
「姉さんの部屋からだ!」そっと足を忍ばせて覗くと(姉さんが指でオ○ンコを弄って
いる!)少し開いたドアから智子がオナニーをしているのが見える。

 (姉さんがオナニーだなんて!)信じられらないといった顔で見つめているが「いい
わ、田中さん、いいわよ…」覗かれているとも知らずに、乳房も揉んでいる。