「悪夢の後に」
                    赤星直也:作
第13話 綾子の計画

 「先生、どうしてこんな事に?」泣き続ける幸恵の肩を抱きしめ優しく尋ねると「野
村教授の奥さん達によ。二度とヘアが生えないの。だから和宏さんのお嫁にはなれない
の…」途切れ途切れに言う。

 「兄さんは、そんな事で先生を諦めないわよ」
「それだけじゃないわ。レイプもされたのよ、看護婦達が見ている前で。しかも、性器
の中に射精までされたし…」また泣き声が続いていく。

 「酷いことをするわね。もしかして、前の出張の時にされたの?」
「そう。野村教授や研修医達にもレイプされたわ。そればかりでなく写真も撮られたの。
もう死んだ方がいい!」
「ダメ、死ぬなんて言っちゃ。兄さんが悲しむわ」

 「でも、どうすればいいの。私は散々レイプされてお嫁になれない体なのよ」
「大丈夫よ、兄さんならわかってくれるから。それより、体を暖めないと」綾子は泣き
続ける幸恵を抱きしめ、浴槽に入っていく。

 (酷い。教授がそんな事をするなんて絶対許せない。必ず幸恵さんのようにしてやら
ないと!)浴槽の中でも綾子が幸恵を抱きしめていると「暖かい。綾子さんが暖かい!」
幸恵は進んで唇を求めて「先生!」綾子もそれに答え、お互いに乳房と淫裂を撫で合い
ながら体を暖めた。

 暫く抱き合うと「先生、のぼせちゃいそう」「そうね、上がりましょうか」浴槽でか
ら体を暖めた2人は、体にバスタオルを巻き付けて、幸恵のベッドに倒れ込む。

 「先生が欲しい…」
「いいの、こんな性器でも?」
「この方がいいわ。ヘアが邪魔にならないし」綾子の舌が、開いた淫裂の中に入り「あ

あ、あー!」悶え声をあげる幸恵だが(明日、兄さんを呼ばないと…)淫裂を触りなが
ら、綾子はある事を考えて、指で愛撫している。

 翌日、夕方になって沢田が診療所を訪れた。
「綾子、用事ってなんだ?」
「今、説明するわ。それより鍵をしっかり掛けて入ってよ」
「わかったよ。どうしたんだ、今日に限って鍵だなんて」沢田は鍵を掛けて診察室に入
って来た。

 「兄さん、驚かないでよ。どんな事があっても!」
「驚かないよ。どんな事があっても」
「それを忘れないでね。先生、やって!」
「恥ずかしいわ。和宏さんにだけは見られたくないの、綾子さん!」泣き顔になってい
る。

 「だめ。お嫁になりたいんでしょう。だったらやるのよ!」
「わかったわ」幸恵は目を閉じて白衣を脱ぎだす。
「どうしたんだ、幸恵さん!」
「黙って、最後まで見てて、兄さん!」綾子がきつい口調で言うと(どうしたと言うん
だ、一体…)黙って幸恵を見ている。

 幸恵がシャツを脱ぐと、白いブラジャーが乳房を覆っている。
「恥ずかしい。もうできないわ!」
「ダメ。お嫁さんに行きたいんでしょう?」その言葉に励まされ、幸恵はスカートを脱
ぐと、真っ白なパンティが股間を覆っている。

 「笑われてしまう。できない!」
「やるの。やらないと後悔する事になるわよ」
「わかった。和宏さん笑わないで…」覚悟を決めて幸恵がパンティを下げると「!」和
宏は思わず声を上げそうになった。
(ヘアがない。ヘアが一本も生えていない!)目を丸くして見つめている。

 (見られてしまったわ。ヘアのない性器を…)恥ずかしそうに、足を上げてパンティ
を脱いでいく。
「兄さん、幸恵さんはもうヘアが二度と生えてこないの。これでもお嫁にしたい?」
「当然だよ。ヘアのあるなしは関係ないよ、僕は幸恵さんが好きだし」

 「それならいいわ。それから、これが肝心だけど、幸恵さんはレイプされていたのよ」
「え、レイプされていた?」信じられないと言った顔になっている。
「だから、幸恵さんがためらっていたのよ」
「そうか、そうだったのか…」黙り込む沢田だ。

 「だったらどうする、兄さん?」
「そんなの関係ないよ、幸恵さん。結婚してくれるよね?」
「いいの、こんな私でも?」
「僕は構わないよ、幸恵さん」
「和宏さん。ほんとにいいのね、こんな私でも?」
「僕には幸恵さんしかいないよ」沢田は幸恵に抱きつき、股間を撫でだした。

 「和宏さん、私が欲しいの?」幸恵も股間を撫でた。
「欲しい。いいだろう、ここで…」
「いいわよ。和宏さんが望むんだったら」幸恵も和宏のベルトを外して、ズボンを脱が
せていく。

 和宏も最後のブラジャーを脱がして幸恵を全裸にすると、全裸になった2人がまた抱
き合う。
「幸恵さん!」「和宏さん!」小さな診察用ベッドの上で抱き合い「初めてよ。自分の
意志で男を迎えるたのは」「わかっているよ、幸恵さん…」に幸恵の淫裂に肉竿が入っ
ていく。

 和宏は妹が見ている前で腰を振りだすと、幸恵は「いいわ、いいわ、和宏さん…」大
きく足を開いて体の奥まで沢田を迎え入れている。
(凄いわ、これがセックスなんだ。私も誰かとやりたくなった…)復讐を考えながら2
人の行為を見ていた。

 その内に「いく、いくー!」沢田が爆発し、肉竿から精液が流れ出てきた。
「僕の赤ちゃんが生まれるね」幸恵の顔を撫でながら言うと「ご免なさい。あれを飲ま
されているから妊娠しないの」申し訳なさそうな顔だ。

 「そうか、そんな事までやらせていたのか!」沢田は乳房を掴んで揉みだした。
「ごめんなさい、和宏さん!」
「いいよ、この次もあるから」唇をまた重ね合う。

 それから数日後、綾子は向井と話し合っていた。
「お願い、雅治も手を貸して!」
「いいよ。綾子さんのためなら何でもするよ」
「本当なの、嬉しいな」

 「その代わり、エッチさせて欲しいよ」
「結婚してくれるなら、エッチしてもいいけど…」
「本当に一緒になってくれるの。約束だよ!」向井は笑顔になって綾子の口を吸いだす。

 「その代わり、私を絶対に悲しまさせないと誓って!」
「誓うよ。まじめにやっていくと」
「それならいいわ。とにかく、先生の恨みを晴らさないと治まらないのよ」

 「恨みって、どんな事なんだ?」
「絶対に他言しないでよ。言ったらエッチはなしだからね」
「言わないよ。綾子さんとエッチがしたいから」
「それならいいわ。実はね…」綾子は雅治に幸恵が受けた辱めを話した。

 「酷いな、そんな事をするなんて卑怯だよ。俺だって怒るぞ!」
「そこで、あいつらに仕返しをしたいのよ」
「わかった。それなら仲間が必要だな…」

 「仲間って、その人ともエッチするの、私が?」
「そんな事させないよ。綾子さんは僕だけの者だからね」
「よかった、私も雅治だけとエッチしたいし…」
「綾子さん、僕だけ者になってね」
「いいわよ、恨みを晴らしたらエッチしてあげる」

 「ありがとう、早速仲間を集めるよ。それから、あいつらを何とか呼び出せないかな。
そうでないと無理だな」
「そうよね、こっちから行く訳にもいかないし…」
「先生の名前を使って呼び出せば何とかなるかもよ」

 「そうよ、そこが付け目ね。招待状でも出して呼び出すしかないわね。呼び出したら、
こっちのものだし」
「そうだよ。先生のヌードで呼び出せば何とかなかも」
「そうね『ヌードをお見せしますから、これを最後にしてください。どんな命令も聞き
ます』なんてどう?」
「それいいよ。男だったら違いなく乗るよ」

 「雅治もそうなの?」綾子は見つめた。
「僕は綾子さんオンリーだよ」向井は綾子の胸を撫でだし「今日はオッパイだけだよ。
うまく行ったら、あそこもいいけど…」綾子は目を閉じた。

 「綾子さん、愛しているよ」雅治は首から手を入れて乳房を掴み「うっ!」声を上げ
た。
(オッパイを触られている…。雅治にオッパイを…)自然に息が荒くなっていく。

 「脱いで。上だけでいいから!」
「ダメ、触るだけにして。恥ずかしくて仕方ないのよ。わかって、雅治!」
「わかった、綾子さん」向井も体が震えている綾子に気づき、乳房を撫でるだけに押し
止めた。

 そして、数日後に綾子が仕組んだ招待状が4組の夫婦に発送された。
「道代、幸恵からだ。素っ裸は最後にしてくれだって!」招待状を手渡す。
「仕方ないわね、最後にあの子といいでしょう。可愛いし…」

 「いいけど男はダメだぞ。俺だけだからな」そう言うと道代に抱きつき「待って、あ
なた。まだ脱いでないわよ」
「構わないよ。こんなのいらないよ」下着が引き裂かれて「あなたー!」悶え声をあげ
たが、石川や原田、辻本夫婦も同じだった。
それが、罠だとも知らずに。

 そんな事とは知らない4組の夫婦はあの別荘をまた訪れた。
「教授、しばらく楽しめそうですね」笑顔の石川が言う。
「そうだね。楽しみできたんだから、それなりの事をしないとね」

「あなた、私にもよ。薬飲んで準備しておいたから、期待を裏切らないでね」
「わかっているよ。この日のためにスタミナを温存していたんだ」夫達は妻に気遣って
言う。
「私も準備しておいたわ」理恵が言うと「私もあれを飲んでおいたから一杯出してね」
紀子や顕子も言い、顔を赤らめていた。

 そんな4組の夫婦を、そっと外から綾子達が見つめており「あいつらか、幸恵をもて
あそんだやつは…」沢田も見ていた。
「いい、必ず膣の中に射精してよ。何回出してもいいからね」
「ほんとにいいんだね。俺4人とやるよ」

 「体が持てば、もっといいわよ。その代わり必ず膣の中に出してよ」
「オ○ンコの中に出せば、何回やってもいいのか?」
「そうよ。オ○ンコに出せばいいのよ」卑猥な言葉に綾子の顔も赤らんだ。

 「いいか、真っ先に男を押さえるんだぞ!」向井の指示に従う男達の顔はまだあどけ
なさが残っていた。
「わかったら、まずは男だ。電話は俺が切っておいた!」沢田の合図で、10人近い男
達が一斉に建物の中に入り込んだ。

 「だ、誰だ!」「何者だ!」野村や石川達はなすすべがなく、多勢に無勢であっけな
く両手を後ろ手に縛られた。
だが「金ならないぞ。俺たちは金持ちじゃないからな!」まだ余裕がある野村達だが、
道代達妻は震えて、隅にうずくまったままだ。
「あなた達は、絶対に許さないからね」綾子は道代達を睨んでいる。

 一方「や、やめろ、解くんだ!」男達はそれぞれ柱にロープで縛られ、肩も縛り上げ
られて一人ではこれから逃れるすべはない。
「これで男は片づいたから、今度は女だ!」向井と沢田はビデオやデジカメの準備をし
ていくと(まさか、レイプして撮る気では?)怯える道代達だ。

 「準備はいいぞ。次は女達の番だ!」
「待っていたよ。これが楽しみなんだから」男達が一斉に道代達に襲いかかり「やめて
ー!」「いやよ、いやー!」悲鳴が上がっていく。

 「いやでも、素っ裸にしてやる。しかも亭主の前で!」4人の妻達は夫が見ている前
で押さえられ、着ていた服を脱がされていく。
「助けて、あなたー!」「やめろ、妻には何もするな!」悲鳴と罵声が交錯しているが、
夫達はがっちりと柱に縛られてはどうする事もできない。

 道代達は次々と衣服を剥ぎ取られて「いや、やめてー」遂に下着姿にされてしまった。
ピンクや紫、青と色々な下着が露わになっていく。
「いよいよね、一人ずつよ。うまく撮ってね」
「わかっているよ。まずはお前だ!」

 「いや、いやー!」嫌がる道代に、ビデオとカメラが向けられ、その前でブラジャー
が外された。
「やめて、いやー!」乳房がカップから飛び出して揺れている。
「あら、まだ綺麗なオッパイね。年の割にはね」その乳房を掴み、もてあそぶ綾子だ。
「やめて下さい。お願いです!」泣きながら言う道代は、パンティだけしか身につけて
いない。

 「どれ、オ○ンコを見せて貰おう!」最後の布が引き下げられ「やめてー!」悲鳴が
響いている。
「やめろ、何をするんだ!」自分の妻が裸にされて行くのをどうする事もできず、野村
はパンティやブラジャーを剥ぎ取られていくのを黙ってみているだけだ。

 「やめて。お願いやめて!」道代は泣きながら叫ぶが、パンティが足首から抜かれた。
「見ないで、お願いですから見ないで!」
「ヘアヌードだ、記念のヘアヌードだ!」
「イヤ、撮らないで~!」顔を背けるが正面を向かされた。

 理恵や紀子、顕子の3人も震え、その目の前で道代の絨毛を晒した姿が撮られていく。
淫裂を指で広げられたり、乳房を揉まれたりするが、手を押さえられてどうする事もで
きなかった。
「やめて、お金なら差し上げますからやめて…」涙を流しながら叫ぶ道代だ。

 「いいね、ご禁制のヘアヌードだなんて。しかも人妻だからな」
「そうだよ、滅多に撮れないヘアヌードだ。記念のヘアヌードだぞ!」ビデオとデジカ
メで容赦なく道代の全裸が撮られていく。
「いやー!」さらに、足を開かされて、淫裂を晒した姿も撮られた。
「やめろ、やめるんだ!」野村がいくら騒いでも、両手を後ろ手に縛られ、柱に縛られ
てはどうする事もできない。

 「これで十分ね。次はあなたよ」綾子の言葉に「許して。裸は許して!」理恵の体が
ブルブル震えている。
「そうは行かないわ、素っ裸の写真を撮って貰わないとね」
「いや、いやー!」「やめろ、やめるんだー!」石川も叫んでいるがどうする事もでき
ず、パンティとブラジャーが脱がされ、乳房と絨毛が露わになっている。

 「いいね、このオッパイが!」
「オ○ンコも良さそうだ。楽しみだぜ」全裸にされると「助けて。あなた、助けてー!」
乳房と淫裂を触られているのを撮られていくが「やめろー!」叫ぶしかない石川だ。

 理恵もビデオとカメラで恥ずかしい部分を撮られ、その後、紀子と顕子も同じように
全裸をカメラに納められた。