『悪魔の集う家』

                           とっきーさっきー:作

第21話 独りよがりのセックス

 「はぐぅっ! うぐ、うぅっ……お、オチ○チンが擦れれてぇ……あぅっ……」
わたしは弥生さんの上でピストンを始めた。
足の裏を全部床にひっ付けて、弥生さんのお腹に両手を突かせてもらって腰を上げ下
げしている。

 これって騎乗位セックスって言うんでしょ?
5分前までバージンだった遥香でも、夜の営みの知識だけは豊富なんだから。
正常位でしょ。後背位でしょ。座位でしょ。駅弁なんて名前のもあったような、なか
ったような……

 激痛以外の単語が見付からない。
でも、これだとお尻が持ち上がらないし、顔が歪みそうになって淫乱な遥香をアピー
ル出来なくなるし。

 だからわたしは、ズキンッ!ズキンッ!って、頭の芯を貫く電流を、おませな知識
で中和させる。
それでも足りない部分は、嬉し涙に見せ掛けてごまかしていく。

 「み、見えるかな? あぐぅ、はぐっ……はぁ、遥香のオマ○コ……赤くなってる
のぉ、みえてるぅ……」
「うん、ちゃーんと見えてるぜ」
「ああ、遥香ちゃんの割れ目から、赤いお汁がピュッピュッて飛沫みたいに飛んでる
のがな」

 遥香がディルドを引き抜くたびに、男達の身体が前のめりになる。
遥香がディルドを挿入させるたびに、顔を突き出したまま鼻の下を伸ばしている。
ズニュ、ズニュ、ズズッ……ズリュ、ズリュ、ズリュ……

 10回……20回……30回……

 それでも何度も腰を抜き差しする間に、粘膜の滑りがよくなってくる。
これもエッチなマンガで読んだことがある。
女の子って、レイプされても感じるんだって。
オチ○チンで何度も擦られていると、初体験でも恥ずかしいお汁が溢れてくるって。

 だったらもう少しだね。
太股の筋肉がダルオモだけど、遥香はもっと腰を振って騎乗位セックスしないといけ
ないね。

 「あひっ……はうっ、オチ○チンがぁ、奥に当たってるのぉ……遥香の子宮を突く
のぉっ!」
わたしは声帯を震わせて、大げさに絶叫した。
肩をブルブルと震わせて、発達途上なおっぱいもプルンプルンと揺らせてみせる。

 ホントにディルドの先端が触れたかなんて遥香にはわかんない。
赤ちゃんホテルの子宮を意識しようとしたって、そんなの無理だもん。

 だけど和式トイレスタイルのピストンが限界に近付いているの。
遥香って気合だけで根性がないから、太股の筋肉の悲鳴に同情しちゃうの。

 「遥香、そんなへっぴり腰じゃ、お客様が居眠りしちまうよ。しゃきっとしな!」
バシィィッッ! ビシィィッッ!
「い、痛いッ! いぃ、いえ……んはぁ、がんばって……オマ○コ! します」

 手のひらをいっぱいに拡げたお義母さんに、お尻をひっぱ叩かれた。
鈍くなってきた腰運動に気付いたんだ。
遥香は競走馬じゃないのに、騎手になりきったお義母さんが何度も腕を振り下ろして
いく。

 「へへへっ、遥香ちゃんファイトぉ!」
「3コーナー回りました。ほらぁ、お義母さんの手鞭に合わせてまくるんだよ」
「早くしないと、4コーナー通過して直線に向いちゃうよ。そうしたら本物の鞭打ち
だね。くくくっ」

 バシィィッッ! ビシィィッッ!
「あぐっ、ああぁぁ……いやぁ、それだけは許してぇ……オマ○コぉっ! オチ○チ
ン抜き差しして……オマ○コしますからぁ」

 お尻の肌が真っ赤な手形に染められる。
それを覗いて男達の一部がはしゃいで、わたしはバカの一つ覚えみたいに禁句の単語
だけ連発させる。

 遥香は入れ込んで引っ掛かり癖のある、淫らなメス馬なの。
直線を向いてお義母さんに鞭で叩かれたって、もう脚が残ってないの。

 せっかく膣の中がエッチなお汁で溢れてきたのに。
割れ目のお肉まで、ジンジンと疼いてきたのに。
こんな幼稚なセックスだと、お義母さんの言葉通りに……
ごめんなさい。弥生さん、皐月さん……

 「はあぁ、んはぁ……孝太様のオチ○チン……逞しくて、気持ちいい……はふぅっ」
「んくぅ……は、はぁ……僕もぉ、きもちいい……もっともっと皐月さんのオマ○コ、
突き上げてあげるね」

 その時だった。
隣のカップルから息の合った甘い声が届いた。
皐月さんが感じる声をあげてくれて、男に成り立ての孝太が声を裏返しながらアピー
ルしてくれている。

 「おっ、このガキ。いっちょ前に腰を持ち上げているぜ」
「女みたいな身体で皐月ちゃんを持ち上げるとは、やるじゃねえか」
「見ろよ、皐月ちゃんのアヘ顔。涎まで垂らして……よっぽど感じてるんだな」

 「さあ遥香様。私達もオマ○コ、愉しみましょ」
「はぁ、はい……弥生さん……遥香を可愛がって……ください……」

 皐月さんと孝太の濃厚なセックスに、男達の目の輝きが増した。
それを見計らったように、弥生さんが妖艶な笑みを浮かべて語り掛けてきた。
ひたすら腰を浮かせている孝太に対抗するように、弥生さんも腰を持ち上げた。

 膣の中に遥香の腕ほどディルドが埋まっているのに、遥香の身体を何度もバウンド
させてくれる。
潤みきって痛みの消えた膣壁を抉るように快感を植え付けて。