『サチ ドールハウス』
 
                    Shyrock:作
第11話

 「い、いたい・・・叔父さん、痛い・・・」
「はぁはぁはぁ、拡張したからだいぶ楽なはずなんだけどなあ、はぁはぁはぁ、もう
少しだけ我慢して、はぁはぁはぁ」

 (ズンズンズン、ズンズンズン!)
叔父の激しい突きに私はよろけながらも、必死に風呂の手摺りに掴まり耐え忍びまし
た。

 そんな私にかすかな感覚の変化が訪れました。
痛みが消えたわけではなく、痛みの中に僅かな快感が現われたのです。
それは性的な快感とはまた違って、何かむず痒いような不思議な快感でした。
 
 いつのまにか私の口からは「痛い」と言う言葉が消えてしまいました。
叔父はそんな私を敏感に感じ取り、快くしたのか、軽口を叩き軽快に腰を動かしまし
た。

 「サ、サッチャン・・・ちょっと体位を変えたいな」
「体位?」
「格好だよ。サッチャンこっち向いて」

 当時体位と言う言葉の意味など知るはずもありませんでした。
しかし叔父の言葉から、それが性行為時の格好のことだと大体察しがつきました。

 私は叔父の指示どおり向かい合って立ちました。
叔父のモノが恐いほどそそり立っているのが見えました。
叔父は私の腰を持ち、軽々と私を抱え上げました。

 「サッチャン、もっと気持ちよくしてあげるからね」
「・・・・・・」

 叔父は立ったまま、怒張したモノの上に、私を突き刺しました。
「あっ!!あぁ・・・」

 またしてもお尻を叔父の槍に貫かれてしまいました。
叔父はユッサユッサと揺らしました。
その度に太いモノがグングンと食込んできました。

 「サッチャン、すごくいいよ~、ううっ、叔父さん、もうイキそうだよ」
「あぁ・・・あぁ・・・」
「ああ!もうダメだ!叔父さん、イキそう!」
「あぁ・・・」
「おおっ!!ぐお~~~~~~~っ!!!!!」

 叔父はまるで怪物のような声を挙げ、私を強く抱きしめ、お尻にグイグイと捻じ込
んできました。

(あぁ・・・さっきより、深く入ってるぅ・・・)

 まもなくおなかの中が熱くなりました。
叔父は訳の分からない言葉で叫びながら、激しく腰を振りました。
私は恐くなって叔父の広い背中に必死にしがみつきました。

 「サッチャン・・・よかったぁ・・・」
「・・・・・・」

 遠い昔の忌まわしい出来事・・・
あれから13年の歳月が流れ、心の傷も癒え、私の記憶からもかなり薄らぎました。
愛する夫とともに幸せな家庭を築いた今、それはもう過去の遺物となってしまったの
かも知れません。

 そんな感傷に浸っていると、突然電話が鳴り響きました。

 「はい」
「サッチャンかい?」
「はぁ・・・そうですが。どちら様でしょうか」

 「私の声を忘れたのかい?」
「!!」
サチは愕然とした。

 「お、叔父さん・・・」
「久しぶりだね。元気にしているかい?」
「はい、元気です」

 「旦那さんには毎晩可愛がってもらってるかい?」
「そんなこと・・・」
「ははは、これは余計なことを聞いてすまない。いや、先日結婚式でサッチャンを見
て驚いてしまったよ。だって一段ときれいになってるんだもの」
「ありがとうございます・・・」

 「で、もう一度顔が見たくなってね」
「そんなの困ります」
「まあ、そう冷たくしなくても」
「・・・」

 「だって叔父さん、もうサッチャンの家の表まで来てるんだから、お茶ぐらい出し
てくれていいだろう?」
「ええ!?家の表!?」
「そうだよ、開けてくれよ」
「そんなの困ります」

 「変なことしないから、ねえ、ちょっとだけ顔を見せてよ」
「分かりました。絶対変なことしないでくださいね」
「分かってるよ」

 サチは錠を解き玄関扉を開いた。
(ギギギ・・・)



                 

   この作品は「愛と官能の美学
」Shyrock様から投稿していただきました