「帯を解かれて犯されて」 Shyrock:作 |
|
第4話 (ヌチュッ…) 不快な感触に衣葡は眉をひそめた。 須見の指から腰を引いて逃れようとした。 そんな衣葡の動きを予め察知していたかのように、須見の腕が衣葡に絡 まった。 しなやかな腰に男の腕が絡みつき、衣葡は魔手から逃れられなくなって しまった。 須見は悠々と秘孔をこね回しながらにやにやとほくそ笑む。 「衣葡さんはなかなか素晴らしい道具の持ち主ですね。軽く挿しこんだだ けなのにまるで吸盤のように指が離れませんね。ふふふ、これは素晴らし い……」 須見は今にも涎を垂らしそうなくらいにだらしなく笑っている。 日頃師範として見せている威厳など微塵も見られない。 指はとめどなく巧妙にうごめいている。 女の身体を知り尽くしているかのような指は、秘めやかな部分の構造を 早くも学習しようとしていた。 指は渓谷を上流へと這っていった。 渓谷のいただきには表皮に覆われた実が生っている。 須見は表皮をゆっくりとめくりあげた。 するとそこには愛らしいピンクの実が潜んでいた。 ピンクの実を指でつまみながら須見はつぶやいた。 「こんな所にぼんぼりがなっていますね。とても可愛い形をしていますね。 ここをこうして擦るとどうなるのでしょうね?」 (ううっ……) 衣葡は身体を波打せ大きく反応した。 須見の息遣いが衣葡に届くほどに顔を近づけた。 衣葡はうっすらと涙を浮かべながら、顔を横に振り嫌々をしている。 (ううっ…うううっ……) 「え?もっと擦って欲しいって?それじゃ言葉に甘えて」 (うぐぐ!うううっ!) 衣葡はなおも激しく首を横に振った。 須見はきほどよりも派手に指を動かした。 実の外周に沿って円を描いたり、左右に往来したり、あるいは押してみ たり、摘まんでみたり、あらゆる動きで衣葡の敏感な箇所を責めたてた。 拒絶する気持ちとは裏腹に、衣葡の身体の奥には何やらふつふつと湧き 立つものがあった。 (いけない、感じちゃいけないわ……でも、どうしてなんだろう?全然好 きな人なんかじゃないのに……) 衣葡は心の中でつぶやいた。 「確か衣葡さんには婚約者がいらっしゃいましたね。いつもこんな風に触 ってもらってるのですか?私にこんなことをされていると分かったら大変 ですね」 (うううっ……) 「ほほう、かなり濡れて来ましたね。婚約者以外の男性にこうして濡らさ れるってどんな気分ですか?ふふふ…それじゃぼちぼち穴の奥も調べさせ てもらいましょうか」 実をなぶっていた中指はゆっくりと渓谷の中央へ移動していった。 指が渓谷のはざまに食込んでいく。 (にゅぶにゅぶ……) (ううっ!) 中指は渓谷の中央やや下方に位置する洞窟へと吸い込まれていく。 指の第1関節、第2関節と入ったところで一旦停止し、指はまもなく内 襞を擦る動作を始めた。 (うぐっ…) 衣葡はおぞましさに眉をひそめてじっと耐えている。 (グッチョングッチョン……グッチョングッチョン……) いつしか蜜量が増し指の抽挿が滑らかになっていた。 |