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                                                          作・沼 隆

おことわり 

 この作品はすべて空想でかかれてます。実在の団体名、個人名とはいっさい関係ありません。

 また、この作品の著作権はNEKOが所有してます。無断転用もお断りします.

登場人物

   沢木 志帆 蔭樹学園高校2年(転校生)      梶原 沙智 同級生

   田部井和美 沙智の仲間               浜部 由紀 沙智の仲間      

   道岡 卓也 同級生

プロローグ

「紹介するわね。今日から、このクラスでいっしょに勉強する沢木志帆さん」

蔭樹学園高校2年A組、担任の内野久美子が転入生を紹介する。

男子生徒のあいだにどよめきが広がる。

小麦色に日焼けした血色のいい肌がいかにも健康的で、くりくりした瞳が、心の奥にある清純な

光を放っており、長いまつげが大きな目を際立たせている。

愛らしい鼻のしたには、ふっくらとした血色のいい唇に、白い小さな歯が並び、そして、前に垂

らすと胸まで届きそうな漆黒の髪がまっすぐに肩から背中に垂れている。

白い夏用のセーラー服に隠されているが、胸も適度なボリュームがありそうだ。

セーラー服の胸のあたりが、ふっくらと盛り上がっている。

そのセーラー服から、きっとスポーツをやってきたのだろう、健康な手足がすらりと伸びている。

実際、父の勤務の関係で、外国で3年間暮らし、この間、テニスと水泳を楽しんでいたのである。

見慣れた、学園のセーラー服が、着る生徒によって、こんなに魅力的に見えるんだ・・・

男子生徒たちは、うっとりと志帆を見つめている。

蔭樹学園で一番美人といわれてきたのは梶原沙智だが、志帆には、沙智のような不健康でワルな

ところが感じられない。

男子生徒たちのアイドルが、沙智から志帆にかわりそうなけはいである。

あるいは、志帆派と沙智派に二分するかもしれない。

男には、それぞれ女の好みがあるものだ。

梶原沙智は、セーラー服を着ていなければ、とうてい高校生には見えない。

色白で早熟な顔立ちをしていて、二十歳すぎの女性と間違えられるのも、しばしばである。

梶原の娘だと知らなければ、性行為を目的にホテルに誘う男が絶えないような、フェロモンを発

散している。

沙智は美人だが、父親の政治力・経済力を鼻にかけたところがあって、好かれてはいない。

そんなところにやってきたのが沢木志帆、この物語のヒロインである。

「沢木さんは、お父さんの仕事で3年間外国で暮らしたけど、このまちの出身よ。小学校時代同

級だった人もいるかもしれないわね。仲良くしてあげて。いいわね。困らせるようなことしない

でよ」

第1章

放課後、校門を出ようとする志帆に、女生徒が3人駆け寄ってきた。

「志帆、久しぶりね」

「梶原さん・・・」

「沙智って呼んでよ」

「沙智、この子知ってるの?」

「うん、小学校から中1までいっしょだったの。志帆のお父さん、パパの会社に勤めてるの」

「ふうん、そうなんだ」

「わたし、田部井和美」「わたし、浜部由紀」

和美は、大柄で、下駄に目鼻という顔立ちで、いかにも愚鈍な感じを与える。

目つきは陰険で、口元には卑しい笑みをたたえている。

セーラー服の着こなしにも、どこか崩れた印象があって、だらしない生活がにじみ出ている。

由紀は、小柄で、中華饅頭の中心からなるべく遠い場所にパーツを配置したような、いかにも魯

鈍な印象の顔立ちである。

沙智や和美に媚びているような目つきをしていて、陰湿な印象を与える。

学園で一番美人の沙智が、引き立て役として、見ただけで不快感を与えるこの二人を従えている

必要はなさそうだが、和美も由紀も、沙智の悪巧みを支える、恥知らずな手下なのである。

「ねえ、志帆、これから買い物に行くんだけど、いっしょにおいでよ」

「沙智、わたし、これから・・・」

「へえ、何か、行けないわけでもあるんだ」

「カレシんとこに行くとか?」

「志帆、美人だから、きっともてるよ」

「バカねえ、和美、2年生の男子なんか、もう志帆の話ばっかりよ」

「あぁあ、かわいそうな沙智!」

「ひどおい! 和美ったらあ!」

「ああ、美人ってとくね。転校してきたばっかで、もうもてもてなんだもん」

「むかつく! ねえ、買い物、付き合いなよ」

「わかったわ」4人は、私鉄駅に隣接するショッピングモールに入る。

沙智たちはモールのはずれの小さなランジェリーショップに入っていく。

『シャロン』という看板がかかっている。

志帆は3人の後について店に入る。

若い女店員がひとりいた。

「ね、これ、いいと思わない?」和美が、ピンクのブラジャーを胸に当てて、沙智と由紀に見せ

る。

すぐそばにいるのに、志帆を無視している。

「ね、ね、これ、きれいじゃない? わたし、こんなの、もってない!」

「買っちゃいなさいよ」沙智も、ブラジャーを胸に当てて、和美と由紀に見せるが、志帆を露骨

に無視する。

いっしょにいるのに、存在していないもののように扱われることほど不愉快なことはない。

沙智たちは、志帆に仲間はずれにあうのがどんなにつらいか思い知らせるために、ここまで連れ

てきたのだ。

志帆は、来るんじゃなかった、と思った。

小学生のころから、沙智は志帆に何かと意地悪をしてきた。

給食の中に消しゴムを入れたり、筆記用具や体操服を隠したり・・・パパが沙智の父親の会社に

勤めていなかったら、きっと我慢しないだろう。

「志帆、帰るよ」沙智たちは、結局何も買わないで、店を出て行くところだった。

志帆が後を追おうとしたとき、店員が声をかけてきた。

「お客さん、ちょっと」

「え?」

「あんたよ。ちょっと、中に戻ってくれる?」沙智たちは店の外でにやにやしている。

「さっさと、はいんなさいよ」志帆は店に入った。

「ポケットの中のもの、出しなさいよ」

「え?」志帆はポケットにはハンカチを入れているだけだ。

「早く出しなさいよ」何かの間違いだろう、と思いながら志帆はポケットに手を入れる。

指先が、思ってもいないもの、あるはずのないものに触れる。小さなやわらかい・・・下着。

「さっさとだして! 手間とらせないでよ!」志帆は、それを取り出して、店員に差し出す。

「なに? 志帆、どうしたの?」沙智たちが店内に戻ってくる。

「あ、やだあ!」

「え、うっそお!」志帆は真っ赤になり、怒りに震えていた。

やられた・・・「この子、あんたたちの同級生?」

「はい」「警察、呼ぶから」

「待って、わたし、お金払いますから」沙智が言う。

「そんな問題じゃないでしょ!」

「お姉さん、この子、黄金町の梶原さんよ。言うこときいてあげて」

「え? ほんと? 証明するものでもあるの?」沙智は、生徒手帳を店員に見せた。

黄金町の梶原といえば、このまちで知らないものはいない。

梶原化学工業の社長である。

いとこは、このまちの市長で、弟は梶原建設社長で、公共工事を一手に引き受けている。

名士といえば聞こえがいいが、要するにこのまちのボスだ。

「わかったわ、じゃあ、お金を払ってくれたら、見逃してあげる」沙智は、パンティ代千円をさ

っさと払う。

「志帆、やるわね」

「エッチなパンティ・・・」

「すごい、黒のTバックなんか・・・」

「沙智、ひどい! あなたがやったんでしょ!

」「あんた、なに言ってんの。沙智はあんたを助けてあげたのよ」

「ひどい、志帆って、ずいぶんね」

「あ、ごめん、『シャロン』に生徒手帳置いてきちゃった。とってくる」沙智は、店の中に戻っ

ていく。

「美奈子、ありがとう」

「沙智さん、例のもの、届いてます」

「じゃあ、今夜うちに届けて」

「はい、9時ごろ伺います」

「志帆、あんたのさっきの言い方ひどいよ」

「沙智・・・」「呼び捨てにしないで! 沙智さん、って呼んで!」

「わたし、何もとってない!」

「志帆、だって、このパンティ、あんたのポケットから出てきたんだよ」言い争っても無駄なこ

とは明らかだ。

志帆は、無力感に襲われた。

「和美、由紀。志帆が万引きしたこと、内緒だよ。いいね」

「でも、沙智、志帆ったら、あんなひどいこといったんだよ」

「エッチなパンティ、万引きしといて、沙智のせいだって言ったんだよ」

「あんたたち、志帆はわたしの親友なのよ。かばってあげなくちゃ」

沙智は、口元に薄笑いを浮かべている。

「沙智、わたし、明日学校に行ったら、志帆が万引きしたって言いふらしてやる!」

「やめて! ひどいっ! わたし、とってない!」

「いいよ、志帆、言い訳なんか」

「そうよ、ききたくない」

「どうしろっていうの!」沙智たちは、顔を見合わせて、ほくそえんだ。

「このことは、わたしたちの秘密にしといたげる」

「おお、沙智ってやさしい!」

「これから、わたしたちの言うこと、きくんだよ」

「聞かなかったら、今日のこと、学校中にばらすからね」

「・・・わかった」志帆は、怒りと屈辱で、目に涙が溢れている。

「さっきのパンティ代、3千円、払って」

「えっ、だって・・・」

「さっさと払いなさいよぉ」沙智は志帆に黒いパンティを渡しながら言った。

「志帆、あした、このパンティ、はいて来るんだよ」

朝、歯を磨いているとき、電話のベルがなり、母親が出る。

「まあ、沙智ちゃん、お元気? また同じ学校になったけど、志帆のこと、どうかよろしくね」

梶原沙智からの電話だ。

こんな、朝早くから・・・ 志帆は、いやな気分になった。

「もしもし、志帆、きのうのパンティ、はいて来るのよ、わかったね」

「もしもし、わたし、由紀、約束破ったら、万引きのこと、学校中にばらすからね」

「わたし、和美、裏切ったら、承知しないからね」

「わかってる」志帆は黒いTバックを手にとった。

なんて、いやらしい下着・・・お尻が丸出し・・・いつもは、鏡の前で、パンティを穿き、ブラ

を着け、それからスカートを穿いて、セーラー服を着るのだけれど、けさは、真っ先にスカート

を穿く。

黒いパンティはいた姿なんか、恥ずかしくて、見てられない。

第2章

「おはよう」志帆は、教室に入っていく。

登校2日目では、親しくしてくる子はまだいない。

みんな志帆と視線が合うのに、すぐに目をそらす。

志帆は、ちょっと憂鬱になっている。

「おう、志帆」「え?」驚いて振り返ると、道岡卓也が立っていた。

小学校時代はいっしょに学校に通った幼馴染だ。

「卓也くん」

「志帆、きのう転校してきたんだって?」

「そうだよ、先週もどってきたけど、片付けなんかで忙しくて・・・」

「3年ぶりかあ・・・よろしくな」

「ちょっと、さっそくいちゃついてんじゃん」

「道岡もやるじゃん」

「沙智に知らせてくる」1時間目は、担任の内野久美子の英語の授業だ。

「じゃあ、今日は、3年も外国生活をしてきた、沢木志帆さんに教科書を読んでもらいます」

「ウオォゥ!」男子生徒たちが歓声を上げる。

学園で一番美人といわれてきた梶原沙智を一夜にして抜いて、一躍トップアイドルになってしま

っている志帆が指名された。

志帆は、困ってしまった。

内野先生にはお話してあるのに・・・外国に3年いたといっても、わたしがいたのは、インドネ

シア、英語なんかほとんど通じない国だ。

アメリカやイギリスにいたのとは違う・・・

「さあ、沢木さん、立って!」

「沢木さん、外国暮らしが長かったわりに、英語はだめねえ」和美と由紀がくすくす笑う。

つられて女生徒が、何人か笑った。

男子生徒の何人かが、教師に媚びるようにへへへと笑った。

「じゃあ、わたしがお手本を示します」内野久美子は底意地の悪い笑みを浮かべると、教科書を

とくとくとして読み上げた。

「ちゃんと穿いて来てるよね」

「志帆、確かめさせてもらうからね」女子トイレの中。

休み時間に、沙智に呼び出される。

沙智は、後ろから志帆のスカートを捲り上げる。

「きゃあ、いやらしいぃ!」和美がわざとらしい大きな声で言う。

「お尻、丸出しじゃない!」

「いやあ! すっごおい!」志帆は、真っ赤になった。

3人組のほかにも、女子が数人いた。

みんな、志帆がはいているパンティを見て驚きの目を見張った。

ちっちゃな、ちっちゃな黒いパンティ。お尻が剥き出しになっていて、たてに一本ひもがはしっ

ているだけ・・・

今度の転校生、Tバックはいてる・・・黒のTバックよ・・・すごい・・・

ね、どんなだった・・・?お尻、丸見え・・・すごい、エッチ・・・喰いこんでた・・・

え? どこに? どこに・・・?ば、ばか・・・!女生徒の口から口へ噂が広まる。

4時間目が終わるころには、女子生徒はもちろん男子生徒のあいだにも、志帆が黒いTバックを

穿いていることが広まっていた。

見てえな・・・ああ、見てえ・・・おまえ、スカートまくってこいよ・・・

バカ言え、おまえがやってこい・・・ああ、スカートまくってくれる度胸のあるやついねえのか

よお・・・!

生徒たちの期待が高まっていく。

そして、期待は、まもなく応えられることになる。

5時間目の水泳の時間が終わって更衣室に戻ったとき、志帆はスカートがなくなっているのに気

がついた。由紀と和美がクスクス笑っている。

志帆は、全員の視線を浴びながら、濡れた水着を脱ぎ、Tバックとブラジャーを着けた。

すごい・・・エッチな下着・・・カレシの趣味・・・?かもね・・・ヘアがはみ出してる・・・

いやらしい・・・わあ、お尻に喰いこんでる・・・!

あそこ、どんなかんじなんだろね・・・?

きもち、いいのかなあ・・・?

チエ、はいてみたら・・・?

いやだあ・・・!

「だれか、わたしのスカート、知らない?」全員が慌てて視線をそらす。

みんな、誰がやったか、知っている。

和美が、授業の開始に少し遅れて来た・・・

「和美、スカート返して!」

「志帆、なに言ってんだよ! わたしが、あんたのスカート、どうにかしたって言うわけ?」

「ひどいっ! 志帆、あんた、人を疑りやすいたちなのね! きのうだって・・・」

「由紀、そのことは、わたしたち、秘密のはずでしょ! ねえ、志帆、わたし、あんたのスカー

トなんか知らない!」

「そうよ、きっと、変態がとっていったんだよ」

「志帆、美人だもんね。スカート盗られても、仕方ないかもね」

「パンティがあっただけでも、助かったんじゃない?」

「そうよ、ノーパンで授業受けなくてすむもんね!」

「パンティ穿いてれば、授業くらい受けられるよ、ね、志帆」

志帆は、悔しさと憤りで真っ赤になっていた。

それから、お尻丸出しで授業を受ける姿が目に浮かんで、あまりにもみっともない格好に、恥ず

かしさで泣き出したくなった。

泣いたりしたら、3人組の思う壺だ・・・志帆は、6時間目の始業ベルが鳴るのを待って、更衣

室から教室まで駆けて行った。

下半身剥き出しにして駆けて行く志帆の姿は、何人もの教師や生徒に目撃されていた。

羞恥に責めさいなまれながら志帆は走りつづけ、息を切らせながら、自分の教室に入る。

数学の授業は始まっていた。

教室の後ろのドアから静かに入ったのだが、志帆が遅れていることはみんなとっくにわかってい

るから後ろを振り向き、教室の中にどよめきが広がる。

下半身が剥き出しで、可愛らしいお臍が見えており、その下には、なんと! 黒い三角ビキニパ

ンティが見えたのだ。

数学担任の郷田軍治は、一瞬おや、という表情を浮かべ、それから卑しい表情に変わった。

志帆が自分の席に進むにつれ、志帆の後姿を目撃した生徒たちは驚きの声をあげ、教室は騒然と

した雰囲気に変わっていった。

志帆の尻は、丸出しなのだ。

「静かに!」志帆が席につき、ほとんどの生徒からは志帆の尻が見えなくなって、騒ぎが少し収

まった。

「静かにしないか! いつまで騒いでる! 暑さボケで、スカートを穿き忘れるものもいるよう

だが、おれの授業をいいかげんにするやつは許さんぞ! わかったな!」

志帆は、屈辱に真っ赤になりながら、耐えていた。

「では、指名されたもの、黒板に解答するように。沢木は転入生だったな。どれくらいできるか知

りたいから、やさしい問題をやってもらおう」生徒たちがざわつき始める。

志帆が、あの格好で黒板の前に立つのだ。自分たちに剥き出しのお尻をむけて・・・

「1番、富田林、2番、田部井、・・・7番、沢木」

生徒たちは、教室の前の黒板に当てられた問題の解答を書き始めた。

志帆は愕然とした。きのう、教科書をもらったばかり、その上、全部の問題の中で1番難しい問

題を当てられたのだ。

「先生・・・」

「なんだあ、沢木」

「わたし、この問題、解けません」

「沢木、おまえは転入生だから知らんだろうがなあ、おれの授業で、わかりません、とか、解け

ません、とか、やってませんとか、通用せんのだよ。さっさと黒板の前に立って、解けえ!」

生徒たちには、郷田の悪巧みが見え見えになり、くすくす笑いが広がっていく。

「ばかものどもお! なにを笑っておるかあ!」

志帆は、立ち上がると通路を前に進み、黒板の前に立つ。

生徒たちに、どよめきが広がった。

志帆の尻は、キュンとしまっていて、愛くるしかった。

奇麗に日焼けした小麦色の肌に、そこだけ白いビキニのあとが、クッキリと浮き上がっている。

それを左右に区切るように、T字の黒い卑猥なひも状の下着があった。

志帆は、全身から火が噴きでるほど、恥ずかしい気持ちにさいなまれ、教科書の文字が読めなく

なっていた。

髪がもっと長かったら・・・お尻が隠れるくらい・・・ないものねだりだ。志帆の髪は、胸に届く

ほど長いのだが・・・お尻は隠せない。

「せんせい、わたしこの問題、どうしてもわかんない・・・」

「田部井、おまえ、ちっとは脳みそを使えよなあ」

「だって、和美、数学にがてなんだもん・・・」

「なにがとくいなんだあ? エッチかあ?」わあっ、という笑い声が教室に広がる。

「せんせい、いやだあ、そんなこと言って・・・和美、泣きたくなるよ・・・」

「先生、田部井さん、数学ほんとにだめなんですよ。九九だって言えないんです」

「ほんとか、浜部、じゃあ、おまえと一緒じゃないか」もっと大きな歓声が教室に広がった。

「わかった、じゃあ、田部井、席にもどってよし!・・・沢木、まだかあ!」

結局、郷田は志帆の辱めを授業の終了までとかなかった。

志帆は、下半身には黒いTバックを着けただけの尻を丸出しにした姿で1時間黒板の前にたちつ

づけたのである。

普通のパンティをかばんに入れて来るんだった・・・こんなひどい辱めにあうなんて、想像もし

なかった。

自分の愚かさが悔やまれる。

ホームルームが終わったら、おうちに電話して、着るものを持って来てもらおう・・・

でも、なんて説明したら・・・

ロッカーを開けると、スカートがあった。

好奇のまなざしを向けつづけるクラスメートのなかで、志帆は、急いでそれを身につけた。

和美と由紀が、あざ笑うように志帆を見ている。

沙智には、どんな報告をするんだろう・・・

第3章

「志帆、待てよ、一緒に帰ろうぜ」

卓也が声をかけてきた。チッ、と舌打ちをする音が聞こえる。沙智たち3人組が、靴箱の陰から、

志帆を見ている。

「久しぶりだね」

「3年・・・卓也くん、ますますかっこよくなったね」

「志帆も、ずっと綺麗になったよ」

「ふふ、ありがとう。黒くなったでしょ?」

「ああ、インドネシアにいたんだって?」

「そう。だから、いっぱい日焼けしたの」

「志帆、もともと健康的だもんな」

「ふふ、ビキニのあとがクッキリなんだよ・・・」

「ええっ! すごいなあ・・・」志帆は卓也と見詰め合った。

それからキスをした。

あのときみたいに・・・

3年前、志帆がインドネシアに出発する前の日、お別れを言いに来て、この部屋でしたのと同じ

ように・・・

ここは、卓也が両親と住むマンション。

あの時、志帆は卓也と同じくらいの身長だった。

今、卓也は、志帆より20センチは高そうだ。

卓也に抱かれるようにして唇を重ねる。

胸が触れる。

エアコンが効いているのに、一気に温度が上がったみたいだ。

「胸、大きくなった・・・?」

「う・・・いやだ・・・卓也くん・・・」

「だいぶ、ふくらんだみたいだ・・・あのときより、ふっくらしてる」

「あのときよりはね・・・」ふたたび唇がかさなる。

卓也の指が、セーラー服のうえから、志帆の乳房を包むように触る。

志帆の胸が高鳴る。

どきどきする心臓の音が聞こえそう。

卓也は、志帆を抱きかかえるようにしてベッドに横たえた。

それから、志帆の髪を掬うようにしてなんども撫でた。

「見ていい?」

「え?」

「ビキニのあと」

「う、うん・・・」志帆は起き上がると、セーラー服の上着を脱ごうとした。

卓也が手を添える。

日焼けした小麦色の肌が美しい。

真っ白いブラジャーが乳房を隠している。

卓也は、志帆の背中に手を回し、ホックをはずした。

志帆は、恥ずかしくなって、卓也の胸に顔をうずめるようにして隠した。

今脱いだばかりのブラよりも小さなビキニのあとが、小麦色の肌に白くクッキリとついていた。

「ほんとだ」志帆は、急に恥ずかしくなって、腕で乳房を隠すようにした。

3年前、あの時は、キスだけ・・・わたし、どうしたんだろう・・・

卓也くんの前で、裸になってしまって・・・なんてこと、してるんだろう・・・

志帆は、今日1日、学校でさんざ恥ずかしい思いをさせられた。

和美や由紀だけじゃない・・・

担任の内野先生も、数学の郷田先生も、とてもひどい人たち・・・

どうして・・・?どうして、わたしをいじめるの・・・?

わたしが何をしたっていうの・・・?

志帆は、涙が沸いてきて、とまどって、卓也に見せたくなくて、こらえようとして、泣いていた。

「志帆、どうしたの?」

「・・・」

「いやなのかい?」

「ううん、そうじゃない、そうじゃない・・・」

志帆は、1日のつらいできごとを、卓也が癒してくれる、と思った。

卓也だけが、志帆の味方だ、と思った。

けさ、誰一人挨拶を返してくれない教室に入って、重苦しい気持ちになりかけたときに声をかけ

てくれたのが卓也だった。

「卓也くん、ありがとう・・・」卓也は志帆の唇を吸い、舌を絡ませてきた。

志帆は、卓也の舌に自分の舌を絡ませた。

卓也が、志帆の乳房を優しく掴み、それから指先で弾力を確かめるように、揉んだ。

卓也は志帆の乳首を舐め、それから、軽く噛んだ。

「ん・・・」志帆は、目を閉じた。卓也の指が、スカートのホックにかかり、それからスカート

を下げようとしたとき、恥ずかしいパンティを穿いていることに突然気づいた。

「あ、だめ!」卓也は、怪訝そうな顔をする。

「だめって・・・」

「だめなの、ごめん、卓也くん・・・だめなの」

「ひどいよ、志帆、ここまで許しといて・・・」

「ごめんなさい。卓也くん、ごめんなさい・・・」志帆は、忌まわしい黒いTバック姿など、卓

也に見せたくなかった。

卓也は、優しかった表情が、突然不機嫌になった。

「わかった、いいよ、志帆の気持ち、よくわかった・・・」

志帆はブラジャーを着け、セーラー服を着ると、卓也のマンションを逃げるように出た。

卓也は見送らなかった。

「志帆、エッチ、どうだった?」

「道岡くん、うまい?」エントランスホールの柱の陰に、沙智と和美と由紀が待っていた。

「ねえ、道岡くんのエッチ、どうだった、ってきいてるんだからね! 返事すれば!」

「卓・・・道岡くんとは、そんなことしてない」

「へえ。卓也って呼んでるんだ!」

「ね、ね、志帆って、平気でうそつくって思わない?」

「調べたらわかるよ」

「あ、そうだね」「志帆、付き合って」

「いやよ!」

「いや、なんて言っていいの?」

「そうよ、沙智に逆らわないほうがいいんじゃない?」

「和美、あんたそんな言いかたして、わたし、ひどい女みたいじゃない?」

「あ、ごめん、沙智」

「志帆、いっしょに来るよね」

第4章

志帆は、和美が母親とふたりで暮しているモルタル造りのおんぼろアパートに連れて行かれた。

「はいって」

「お母さんは?」

「オトコんとこ」

「ふうん・・・」

「エアコン、ないの?」

「故障中なんだ」

「ゲッ、来るんじゃなかったよ」

「じゃあ、どこに行くんだよ」

「・・・」

「じゃ、ここで我慢するしかないね」

「志帆、道岡くんとなにやったか、話して!」

「・・・なにもしてない!」

「うそついたって、わかるんだからね」

「剥いじゃおうよ」

「やめてっ!」沙智と由紀のふたりがかりで、志帆が足をばたばたさせるのを押さえ込みながら、

和美はスカートを剥ぎ取った。

「このパンティ、大好評だったよね」

「郷田なんか、よだれ垂らしてたよ。沙智に見せたかった」

「あ、いやっ!」和美はパンティを毟り取る。

小さな布切れは、スルリと脱げて、志帆のヘアが丸出しになる。

「すっごおい!」

「真っ黒!」

「うらやましい!」

「由紀、ちょろ毛だもんね」

「ひどおい、沙智ったらあ!」

「あっ! なにするのよ!」

「ここ、調べるの!」

「いやっ!」和美は、志帆の割れ目に指を挿しいれた。

志帆は、必死で閉じようとするが、和美の指は容赦なく侵入する。

和美の指が、志帆の入り口を探し当てる。

「あ」志帆のからだがぴくりとする。

「濡れてる」

「やっぱり・・・」

「うそつき・・・道岡くんとエッチしたくせに!」

「なんにもしてないなんて・・・!」

「許さない!」

「こらしめてやろうよ」

「そうね、おしおきしなくちゃ」

「剥いちゃいなさい」沙智の指図で、和美と由紀は志帆のセーラー服を剥ぎ取り、ブラジャーも

毟り取った。

志帆は、ソックスだけを残し、全裸にさせられた。

「いやあっ! やめてっ!」志帆は、両腕で乳房を隠すようにしながら、部屋の隅に逃れようと

した。

「沙智、もってきた?」沙智はうなずく。

体操着が入っているはずのバッグから、沙智は志帆が見たことがない道具を取り出した。

「押さえてて」和美と由紀が、志帆を押さえ込む。

「いやあっ! やめてっ!」

「うるさいなあ」沙智は、手にした道具で沙智の口をふさぐ。

それは、SMプレー用に売られている猿轡で、ピンク色をした玉を志帆の口に咥えさせ、首の後

ろで固定する、というものだ。

「これで、おとなしくなるよ」

「口がきけないもんね」

「うぅ、うぅ、うぅ・・・」

「沙智、これ、いつ買ったの?」

「きのう、美奈子が届けてくれたんだ」

「これ、なに?」由紀が。バッグの中を覗き込む。

「これから使うよ」美紗はそれを取り出すと、志帆の両腕に取り付けた。

志帆は必死で抵抗するが、3人がかりでは、かないっこない。

あっという間に両腕が背中の後ろで拘束されてしまう。

「志帆、逃げたかったら、逃げていいよ。この格好でこの辺の街中走ったら、狂犬みたいな男が

ごろごろしてるから、襲われるかもね」

「ぐぅぅ・・・ぐぅぅ・・・」

「どうする?」

「毛、剃っちゃおよ」

「つるつるにしようよ」

「おもしろそう!」

「んぐ・・・んぐぐぅ・・・」

「剃刀、ある?」

「あるよ・・・」

「まって! 毛剃りはやめるよ」

「沙智・・・」

「浣腸しよう!」

「んぐ・・・んぐぐぅ・・・」

「やめてよう、ここ共同トイレだから・・・やばいよ」

「つまんないなあ」

「志帆のあそこ、見ようよ」

「んぐ・・・んぐ・・・んぐ・・・」

「これ、クリだね」沙智が、最初に志帆のその部分を覗き込んだ。

和美と由紀が、志帆を押さえ込んでいる。

「皮、かぶってる・・・」沙智の指が、包皮を剥いて、クリトリスを剥き出しにする。

「ピンク色・・・」

「たってる?」

「ううん、小さい」

「ねえ、クリって、たつの?」

「由紀って、ほんと、バカなんだから・・・なあんにも知らないんだ・・・」

「お、おちんちんみたいに・・・立つの?」

「そう」

「由紀、あんた、オナニー知らないとか・・・」

「知ってるよお!」

「まって」和美は机の引出しから小さなケースに入った道具を取り出した。

「なに、それ?」

「由紀、やっぱり、何にも知らないんだね」

「ピンクローター」

「なに、それ?」

「オナニーの道具よ。見てて、やって見せたげる・・・」和美は、スイッチを入れると、小さく

振動するピンクローターを志帆のクリトリスにあてがう。

「んっ」志帆は小さくうめいて、腰をぴくりとひくつかせる。

「見た?」

「気持ち、いいんだ!」

「あとで、使わしたげる」

和美は、手先を細かく動かして、志帆のクリトリスに刺激を与えつづける。

志帆の頬が紅潮し、目がうつろになってくる。

「見て、ここ・・・おつゆが出てくる・・・」

「ほんと・・・」

「ん・・・んっ・・・んっ・・・」

「志帆、気持ちいい?」

「きまってるよ」

「由紀、見てみな。クリが大きくなったから」

「えっ、どこ? わかんないよ」

「さっき、皮に隠れてたけど、今は、赤くなって膨れて、飛び出しるだろ?」

「こんなもんなの?」

「・・・! 由紀、どうなるって思ってたわけ?」

「ば、バカなんじゃない?」

「だって、立つって言うから・・・」

「見て、すごい・・・どんどんおつゆが出てくる・・・」

「じゅるじゅる・・・」

「志帆って感じやすいんだ」

「うらやましい!」

「ね、もっと太いもの、入れてみようよ」

「ぐぅぅ・・・ぐぅぅ・・・」

「ふふ、いやがってるよ」

「バイブ、持ってないの?」

「ないよ・・・! ママのがある・・・」

「それ、持っといでよ」

「入れるよ」沙智は、黒くて太いバイブレーターを、志帆のそこにあてがい、先端を押し込んだ。

ちゅぷ・・・「うぐ・・・うぐぐ・・・」

「ね、もっと入れてみて」ちゅぷ、くちゅ、くちゅ・・・

「うぐぐぅぅ・・・ぐぐぅぅぅ・・・」

「志帆、気持ちいいだろ?」

「見て、乳首が出てきてる・・・」

「由紀、おっぱい揉んでやりなよ」

「う、うん・・・」

「根元まで入れたら、沙智?」

「うん・・・」

「うぐぅぅ・・・ぐぐぅぅぅ・・・」猿轡を噛まされて、声をあげることができずに、志帆はか

らだを捩って逃れようとするが、胸を由紀につかまれ、腰を和美に押さえつけられて、どうする

こともできない。

それに・・・バイブレーターと由紀の指が、志帆のからだの中に、思いもかけない感覚を呼び覚

ましていたのである。

志帆の淫裂から、蜜が流れ出していた。 

そのとき、入り口のドアに鍵が挿し込まれ、ガチャガチャいう音がする。

「マ、ママだ!」

「ええっ! なんで! 帰ってこないんじゃなかった?」沙智は手早く志帆の拘束具を解くと、

バッグに仕舞いこむ。

「志帆、早く着なよ!」由紀は、ただおろおろしている。

「あんたたち、こんな暑い日に、部屋を締め切って、何やってるの。早く遊びにでも行ってちょ

うだい!」

けばけばしい服装をして、狭い部屋中にきつい香水の臭いを撒き散らしている、どぎつい化粧の

和美の母親が顔を出して言った。

和美の母親とひと目でわかる下駄に目鼻の顔立ちである。

志帆は、ブラジャーもスカートのホックも止めないまま、上着だけを何とか着おおせていた。

小さなごみくずのように黒いパンティが畳の上に落ちている。

和美の母は、それに目を留めたけれど、何も言わなかった。

「おじゃましました」居間には、脂ぎった禿げ頭の中年の男が照れくさそうに座っていた。

第5章

沙智は志帆を帰さなかった。

「あした、志帆が着るもの、調達しに行くから」

「どこに?」

「ザイエーがいいよ」

「あそこ、警備、ゆるいから」

「あんたたち、また・・・」

「るさいんだよ」

「志帆は黙ってついて来たらいいんだよ」4人はザイエーに入る。

「志帆、ブラのサイズ、いくつ?」

「・・・」

「言いなさいよ。黙ってても、しょうがないんだから」

「黙ってるんだったら、トイレに連れて行って、脱がせちゃうよ」

「C75よ」

「ゲ・・・」和美がつぶやく。

「スカートは?」

「58センチ」

「志帆、ついといで」和美は、手際よくブラジャーを万引きしてきた。

あっという間のできごとだった。

制服売り場に行くと、膝うえ25センチのスカートを見つける。

和美は、3枚のスカートを志帆に持たせると、試着室に押し込む。

志帆は、和美に命じられていた通り、一番丈の短いスカートを自分のスカートの下に重ねて穿い

た。

和美は、試着室からでてきた志帆から2枚のスカートをさりげなく受け取ると、元の売り場に戻

す。

別れ際に、沙智は真っ赤なブラジャーとパンティを志帆に渡しながら、あしたはこれを着て来る

んだよ、言わなくてもわかってるだろうけど、といって、去って行った。

 

第2回 作・沼 隆

登場人物   沢木 志帆 蔭樹学園高校2年(転校生)     梶原 沙智 同級生    

         田部井和美 沙智の仲間             浜部 由紀 沙智の仲間  

      内野久美子 蔭樹学園教諭 英語教師 志帆の担任 

      郷田 軍治 蔭樹学園教諭 数学教師     

      杉本 高文 蔭樹学園教諭 生徒指導 

      末延 権蔵 蔭樹学園教諭 生物教師第

第6章

志帆は、家を出る直前に着がえをした。

パパは会社に出かけたし、お勤めに出るママも後片付けに終われている。

パパやママに、こんな格好を見せられない。

なんて説明したらいいの?真っ赤な下着・・・

そして、パンティが見えてしまいそうなミニスカート・・・

こんな短いスカート、はいてる子、いないわけじゃないけど・・・

真っ赤なパンティがちらちら見えそうなミニスカートで登校するのは、とても恥ずかしかった。

行き交う人たちが、みんな自分のスカートのすそを見ているような気がして、駆け出して、かえ

って真っ赤なパンティを人目に曝したのである。

登校してきた生徒たちのあいだに、次第に噂が広がっていった。

志帆の下着の話で持ちきりだった。

夏の白い薄地のセーラー服の下に、真っ赤なブラジャーがクッキリと見えている。

女子高生が学校にしてくると思えない、真っ赤なブラジャー・・・

もしかしたら、パンティも・・・誰もが、志帆のスカートの中に興味をそそられている。

教室に上がっていく志帆を下から覗き込もうと、男子生徒たちが階段下に群がった。

あまりの恥ずかしさに、志帆は真っ赤になっていた。

けれど、何とか冷静さを見せようとしていた。

階段を上がるとき、志帆は下から見上げられても大丈夫なように、通学かばんを後ろ手に持って、

スカートのすそを隠したのである。

しかし、そのことが、沙智を怒らせた。志帆を辱めようと思って、あれこれ考えているのに、ぶ

ち壊しにされてはたまらない。

1時間目が終わると、沙智は志帆をトイレに呼び出した。

「志帆、誰がスカートのすそを押さえろって言った?」

「・・・」

「みんなに志帆が穿いてるパンティ見せてあげなさいよ」

「そんな・・・そんな破廉恥なこと、できない!」

「なにが破廉恥よ、よく言うわね、パンティ万引きしたひとが・・・」

「わたし、やってない!」

「まだ言ってる、仕方ないね。志帆があのいやらしい黒のTバック万引きしたこと、公表しよう」

「そうよ沙智、それしかないよ」

「最初から、そうすればよかったんだ」

「ひどい・・・やめて、お願いだから、やめて・・・」

「だめよ、志帆、わたしたちにいちいち反抗するもん」

「どうしたらいいの?」

「パンティ、隠さなかったらいいよ」

「・・・わかった」志帆は屈辱に打ちのめされながら、沙智の命令に従うことにした。

きのうのパンティに比べたら、今日のほうがずっとましだ・・・

お尻はちゃんと包まれている・・・

「志帆、トイレに入って」

「え?」

「言うこと、ききなさいよ」志帆は尿意を催したわけでもないのに、トイレの個室に入った。

「いまよ」沙智の声がして、志帆の頭上に大量の水が降り注いだ。

和美と由紀が用意しておいたバケツの水を志帆に浴びせ掛けたのだ。

志帆はずぶ濡れになった。

セーラー服の白い上着が濡れて、真っ赤なブラジャーがクッキリと透けて見える。

それが、沙智のたくらみだった。

ハンカチでは、長い髪を十分に乾かすことなどとてもできないけれど、しずくが滴り落ちてくる

のはとめなくてはならない。

始業のベルが鳴り、トイレに誰もいなくなった。

志帆は悔し涙がこぼれた。

教室に戻り、ロッカーのタオルで拭きながら席についた。

国語の柴崎が、志帆の様子をちらちらと盗み見てはいたが、直視することができないまま、授業

を進めて行った。

日ごろ教卓そばの椅子に座ったままずぼらに授業を進める柴崎であったが、やがてゆっくり立ち

上がると教室の中を巡回し始め、志帆のそばに来ると、美しい赤いブラジャーに見とれ、ため息

をついた。

確かにセクシーであった。

第7章

3時間目の英語の時間、内野久美子は今日の授業は自習にすると告げた。

静かに自習をしなかったら、罰として、プール掃除をさせます、と付け加えた。

「沢木さん、すぐ、生徒指導室に来なさい」生徒たちが、なんだ、なんだ、とざわめくと、内野

は、さっき注意したこと、忘れたの! と叱りつけた。

「沢木さん、けさのホームルームでは、注意する時間がなかったんだけど、あなたのその下着は

なに? そんなきわどい下着、女子高生が着けるものじゃないよ! 大人だって、そんな下着を

着けるのは特殊な女よ。普通の女性は、そんなけばけばしい下着を着けたりしないよ! まさか、

風俗でアルバイトしてないよね! とにかく、上着を脱いで、見せなさい」

生徒指導室に入ったとたん、内野久美子のヒステリックな叱責が志帆に飛んできた。

志帆には口を開く隙を与えなかった。

「さあ、上着を脱いで!」

「え、あの・・・」

「さっさと、脱ぎなさい!」内野は、廊下まで聞こえるほど大きな声で命じた。

志帆は、セーラー服を脱いだ。

志帆の愛らしい表情には似合わないセクシーな真っ赤なブラジャー。

「ま、いやらしい! 沢木さん、あなた、よく、恥ずかしくないわね!」

「でも・・・」

「わたし、こんないやらしい下着つけて、人前にでるなんてこと、できない!」

「先生・・・!」

「だまりなさい! みっともない! こんなブラジャー、脱ぎなさい!」

色鮮やかなブラジャーは、志帆にも恥ずかしい下着である。

しかし、脱げといわれても・・

「さからうのね! なら、こうしてやる!」

内野は、志帆のブラジャーをむりやり引き剥がそうとした。

そのとき志帆の乳房を鷲掴みにした。

「いたい!」志帆は、ブラジャーを脱いだ。担任の女教師とはいえ、乳房をその目に曝すことは

恥ずかしかった。

腕で隠そうとした。

「乳房を見せるのが恥ずかしくて、この下着は恥ずかしくないの? 沢木さん、あなたって子は

・・・まさか、パンティもこんな色じゃないでしょうね・・・まさか・・・まさか・・・き、き

のうの話、聞いてるわよ・・・黒い、いやらしいパンティ穿いてたって・・・沢木さん、スカー

ト、脱いで!」

「せ、先生・・・」

「脱ぎなさあい!」志帆は、全身を羞恥に赤らめながら、スカートを脱いだ。

「さわきいい! あんたって子は!」扉が開いて、数学担任の郷田軍治が入ってくる。

ニヤニヤ、薄笑いを浮かべながら、胸を両腕で隠しながら、真っ赤なパンティ1枚になって立っ

ている志帆の周りをゆっくりと一周する。

「郷田先生、邪魔しないでください」

「いや、どうも、どうも、内野先生のお声が、あんまり激しいもんだから、何ごとかと思って。

へ、へ、へ。生活指導は、びしびしやりませんと、いけませんですわな。いひ、いひ、いひ。な

んなら、お手伝いさせていただいても、ようございますですよ。えへ、えへ、えへ」

「あんたら、なにしてるの?」扉を開けて、出っ歯の教師が入ってくる。

「あ、杉本先生」

「これは、これは。生徒指導の先生、じきじきのお出ましですな」

「あたりまえです。生徒を正しいほうへ導くのがわたしの仕事です。郷田先生、内野先生、おふ

たりを、わずらわせて、申しわけありませんなあ・・・おやおやおや、どうしたんです、この子。

パンテー1枚で・・・きれいはパンテーですなあ」

「杉本先生、この子、わたしのクラスの、沢木志帆といいます。転校してきたばかりなんですが

・・・きのうも今日も、こうして下品な下着をつけて来て、風紀を乱しているんです」

「ほう、ほう・・・あ、きのう、見さしてもらいました。

下半身剥き出しで、更衣室から駆け出してきた、あんた、あの子やな。かわいい、おケツでした

な」

「杉本先生!」

「あ、すみません。で、内野先生、どうするつもりですか」

「きちんとしつけませんと」

「そのとおりです。内野先生。わたくし、郷田もまったく同感です。ま、内野先生は、厳しい道

徳教育で知られる鶯谷教育大学ご卒業ですから、ご熱心になられるのも当然でしょうな。かく言

う私も、鶯教大の出身ですがね。おほ、おほ、おほ」

「しつけは厳しくしとかんと、本校に通ってきても意味がありませんからな」

「そうです、杉本先生」「じゃあ、始めなさい」

第8章

志帆は、3人の教師がぺらぺらと好き勝手なことをしゃべっている間、ずっとパンティ1枚の姿

で部屋の中央に立たされていた。

羞恥に頬が紅潮している。両腕で、乳房を隠すようにしている。

教師たちの目は、志帆のからだの隅々まで舐めるような視線でくまなく観察しつづけている。

まるで、郷田と杉本の視線で犯されているような気がする。

志帆は、どうしようもない事態に追い込まれていた。

「沢木、そのみっともなく下品なパンティ、脱いでしまいなさい」

「え!」志帆は、内野の思いもよらない命令に、驚き、聞き間違えたかと思った。

「パンティ、脱ぐのよ」

「先生、許してください・・・そんなこと、できません」

「恥ずかしがることないわ。そんな下品なパンティ、脱いだほうがよっぽど恥ずかしくないよ」

「い、いやです・・・先生、いやです」

「なんだって! 沢木は、先生の言うことが聞けないの?」

「学校に来て、先生方の指導に従えんでは済まされんぞ」

「いやです・・・わたし、いやです・・・脱げません・・・」

「反抗的ですあ。親御さんに、来てもらわんと、いけませんな」杉本は立ち上がって、出て行こ

うとした。

「待って、待ってください・・・脱ぎます・・・」

志帆は、最後の一言を消え入るような声で言った。

教師たちに背中を向けると、パンティを脱いだ。

背中に、教師たちの視線が痛いほど感じられる。

「パンティ、渡しなさい」志帆は、屈辱と、恐怖とで、全身をわななかせながら、片方の手でヘ

アを隠し、内野にパンティを差し出した。

郷田と杉本の視線が、志帆のヘアのあたりに集中している。

「制服、着なさい」志帆は、下着を奪われ、素肌に直接セーラー服を着けるよう命じられた。

スカートに手を伸ばす。

「待て、沢木。先生が調べたいことがある」

「なんですか、郷田先生」

「沢木は、2日続けて、破廉恥な猥褻下着を着けてきた生徒です。初登校の日だって、どんな下

着を着けていたか、わかったものじゃありません。沢木の私生活が乱れていないか、調べさせて

ください」

「内野先生、どうですか」

「郷田先生にお任せします」

「それでは、郷田先生、調べなさい」

「はい。徹底的に調べさせていただきます。沢木、始めるぞ!」

郷田は、志帆に向き直ると、テーブルの上に横になるように命じた。

志帆は、会議用テーブルの上に上がろうとして、足がすくんでしまう。

全裸の志帆が片足を上げると、股を大きく開くことになり、教師たちに性器が丸見えになる、志

帆は、慌てて反対側の足を上げ、テーブルにあがろうとする。

すかさず、郷田がしんせつにも手を貸して、志帆の足をことさら大きく広げるようにしてテーブ

ルに載せた。

郷田は、桃色をした志帆の秘肉を目にすることができ、にんまりした。

杉本がゴクリとつばを飲み込む。

仰向けに寝かされた志帆は、左の腕で胸を、右手でヘアを隠そうとしたが、郷田はそれを払いの

ける。

「乳首は、オトコに吸わせた経験はあまりなさそうですな」郷田は、志帆の乳首を撫でたり摩っ

たり、しまいに摘んだりした。

(あっ、いやあ!)志帆は、必死で叫びたいのを押さえている。

杉本は悔しそうな顔をしている。

(生徒指導は、ワシや! 郷田のやつ、平教員のぶんざいで! 勝手なまね、しくさって!クソ

タレ!)はらわたが煮え繰り返る思いで、顔を真っ赤にしている。

「ここも、検査する」郷田は、志帆の下腹部に手をかけた。

「足をこっちに向けろ、それから膝を立てて」志帆は、郷田のたくらみに気がついて、全身に鳥

肌がたつ。

郷田は、志帆の性器を覗き込もうとしているのだ・・・

「先生、いやです・・・わたし・・・できません・・・」

「なんだと」郷田の声が怒気を帯びる。

「おまえは、教師に逆らうのか。生活指導を拒むんだな」

「い、いいえ」

「じゃあ、言われたとおりにしろ。おれを舐めるな!」

志帆は、半泣きになりながら、かたく膝を閉ざして向きを変える。

「膝を開け!」

「い、いやあ、いやです・・・・先生・・・許して・・・許してください」

志帆は泣き声に変わっている。

「開かんというなら、おれが開いてやる」郷田は、力づくで志帆の膝を左右に開いた。

志帆には、郷田の力の前になすすべもなかった。

淫裂が、郷田の目に曝される。

(いや・・・ううう・・・いやあ・・・ううう・・・)郷田の頭が、志帆の両膝に割り込む。

ふん郷田の鼻息が、志帆の陰部にかかる。あまりにいやらしい状況に、志帆は身の毛がよだつ思

いである。

「やめて・・・先生・・・いやあ・・・やめて・・・」郷田は、指先で志帆の淫裂を左右に開く。

「いや・・・いやあ・・・いやああ・・・」志帆は両手で顔を覆った。

郷田は、志帆のピンク色をした秘肉を眼にしていた。

秘穴に顔を近づけると、親指で、左右の陰唇をさらに広げる。

「ああ・・・いやあ・・・やめて・・・いやあ・・・」秘穴が口を開く。

狭い肉の通路が、奥に続いている。

郷田は、右の中指を、そこに挿しいれた。ぷちゅ・・・

「ほ、ほう、ほう、ほう、ほほう・・・」

「ご、郷田先生・・・」

「ちゃんと調べてやるのが、教師の務めです、内野先生・・・」

ぷちゅ、くちゅ、くちゅ・・・

「あはっ・・いや・・・いやあっ・・・」

郷田は、挿し込んだ指で志帆の肉の壷を丹念に調べた。ごくりとつばを飲む。

それから、名残惜しむかのように、指をグイと回転させながら、引き抜いた。

郷田は勃起している。

「郷田先生、どうなんですか!」杉本がいらだって尋ねる。

「杉本先生も、お調べになりますわな」

「当然でしょう! わたしが生徒指導主任なんですぞ!」

「そ、そうでした・・・失礼しました・・・交代します」志帆は、嗚咽していた。

もう拒む気持ちを失い、ただ泣くばかりである。

抗ったところで、聞く耳を持たない人たちであることが、志帆にはわかったのである。

じっと我慢するしかない・・・凌辱の時間が、いつ果てることなく続くような気がした。

杉本も、郷田に負けてなるものか、とでもいうように、志帆の性器を弄りまわした。

「あまり、使い込んでおらんようですな」

「そうですかあ? 杉本先生、甘いからなあ」

「そんなこと、ありませんよ。なんなら、もう一度よく御覧なさい」

杉本は、しまった、口が滑った、という顔をし、郷田は、ムヒムヒと卑猥な笑みを浮かべた。

3時限目終了のチャイムが鳴る。

「わたしは、4時間目の授業がありますので、失礼します」

杉本が、それなりに満足げな表情を浮かべて出て行くと、郷田と内野が残る。

「郷田先生、これ以上、調べるわけにはいきませんでしょ」

「ええっ、まあ、そうですわな・・・残念ですが・・・沢木のためにも、とことん調べてやるべ

きでしょうがね」

「沢木、制服を着て、教室に戻りなさい。この猥褻な下着は、没収します」

志帆は、郷田と杉本の節くれだった指に犯された屈辱をからだの内側に感じながら、生徒指導室

の片角で、セーラー服を着た。

第9章

志帆が教室に戻ってきた。

男子生徒たちは、真っ赤なブラジャーの蔭が消えていることにがっかりした。

しかし、すぐに、ノーブラで、乳首が透けていることに気がついて大喜びし、騒ぎが大きくなっ

た。

4時間目は末延権蔵の生物の時間だが、末延が教室に入っても騒ぎは静まらなかった。

末延はかんしゃくを起こした。

「おまえたちは、なっておらん! まともに授業ができるか! 見て見ろ! 教室中が汚らしい!

 おまえたちの精神が歪んでいるからだ! 今日は授業は中止! ごみためみたいな教室を、ち

りひとつないきれいな教室にするんだ! 大掃除、はじめ!」

女子生徒たちは、窓ガラス拭きを命じられた。

男子には、床掃除が待っていた。全員が床の雑巾がけをすることになった。

男子は、ぶつくさ言いながら、両手を床について、雑巾がけをはじめた。

小柄で青白い瓦林が、突然、何ごとかに気がついたように、オッ、という低い声をあげ、まわり

にいる男子に小声で知らせた。

窓際に並べた机にあがって、窓拭きをしている志帆のミニスカートの中が、下から覗き込めるの

である。

「ノーパンだ・・・」

「えっ、ノーパン?」

「沢木、ノーパン・・・」あっという間に、教室の床に這いつくばるようにして雑巾がけをしている男

子に広がった。

「かわれよ・・・」

「まだ、よく見てねえよお・・・」

「交代で見るしかねえだろうがよお・・・」

「沢木、足開かねえのかよお・・・」

「あそこ、みせてくれえ・・・」

「おまえらあ、なに、やってるんだああ!」末延の怒声に、男子は一箇所に集まっていたのが、

蜘蛛の子を散らすように教室中に散らばった。

「交代だぞ・・・」

「いいな・・・」

「ああ・・・」男子は、ゆっくりと円を描くようにして雑巾がけを続けた。

志帆の足もとをめぐる円陣ができ、それが教室の床をぐるぐると這いまわっている。

志帆は、男子がなにをやっているか気づいたとき、あまりのことに、めまいを感じた。

しかし、机の上に踏みとどまって、窓ガラスを拭きつづけた。

剥き出しのお尻りは、クラスの男子に、昨日の数学の時間に見せてしまっている・・・そう思え

ば、我慢できる・・・

男子のほうにお尻をむけ、前は隠すようにして、ガラスを拭きつづけた。

「ねえ、高いとこ、志帆にやってもらおうよ」

「そうだね、こんなことになったの、志帆のせいだもんね」和美と由紀が大きな声で言った。

ウォっ!という歓声が男子から上がる。

「おれ、それ、賛成! 騒いだの、沢木がもとだもんな」

いつもぼんやりしていて、あらゆることに意見などあるはずがない瓦林が率先して和美たちに同

調した。

クラスいち成績の悪い男の出番である。

こういうときにこそ、クラスみんなの役に立ちたい、と思ったのであろうか。

こんなときしか、役に立たない男なのだ。天井に近いところに志帆の手が届くように、机が2段

に積み重ねられた。

「おれ、沢木が落ちるといけないから、机、支えるよ」

「おれも・・・」「おれも・・・」

「志帆、さっさとあがんなさいよ」

「そうだよ。いつまでも、窓拭きやってらんないだろ?」志帆は、足を広げずに机によじ登ろう

とした。

両足をそろえたまま、机に乗りかかるようにして、あがろうとしていた。

同級生たちに、性器を見られたくない・・・

どうにかして、見えないようにしなくちゃ・・・

じっと後ろで静観していた教師の末延が出てきた。

「沢木、おれが手を貸してやるぞ」志帆の真後ろに回ると、もたついている志帆の両足首を掴み、

グイと押し上げた。

末延は、志帆の淫裂を目にしていた。

(毛深い子だ・・・)末延は、黒いヘアに縁取られた左右のぷっくりとした陰唇を、確かめるこ

とができた。

淫裂の内側の秘肉までは、見れなかったのだが・・・志帆が窓ガラスを拭き終わるまで、足もとに群

がっている男子生徒は、見えただの、見えないだの、騒ぎつづけた。

男子の後ろから取り巻いている女子たちも、志帆が移動するたびに足を開いて曝してしまう場所

を、ひそひそ批評した。

通学かばんの底にしまってある白いパンティを穿いたのは、掃除が終わって、4時間目終了のチ

ャイムがなった後のことである。

下校時清掃の時間が終わろうとしていた。

志帆は、ミニスカートの中を覗かれないように腰をかがめて一箇所に集めたごみを塵取りに集め

ようとしていた。

背後に人の気配を感じて振り向きざま、雑巾を使ったあとの汚水を全身に浴びせかけられた。

「ああっ、ごめんねぇ、志帆」薄笑いを浮かべた和美が、いかにもわざとらしいし口調で言った。

志帆は、和美の頬に平手打ちを加えていた。

和美の下駄のようなか青が見る見る赤く染まり、憤怒の形相で志帆をにらみつける。

教室中の空気が凍りついた。

しかし、和美は、志帆に一瞥を投げかけると、からになったバケツを手に、教室から出て行った。 

志帆 被虐の悦び 第3回作・沼

隆登場人物

  沢木 志帆 蔭樹学園高校2年(転校生)      梶原 沙智 同級生

  田部井和美 沙智の仲間              浜部 由紀 沙智の仲間      

  内野久美子 蔭樹学園教諭 英語教師 志帆の担任  

  郷田 軍治 蔭樹学園教諭 数学教師        荒巻 辰夫 3年生 沙智の仲間  

                           田原 剛太 3年生  々    

                           鬼塚 源治 3年生  々     

                           道岡 卓也 同級生

第10章

「これ、使えよ」浴室の扉を開けて、卓也がバスタオルを差し出す。

「ありがとう」卓也のマンションで、シャワーを使ったところだ。

和美が浴びせた汚水を、洗い落として、浴室から出た。

「これでいいかい?」卓也が、シャツを手渡す。

志帆は卓也のシャツを着る。

裾が長くて、志帆のお尻を隠している。

パンティが覗けることはない。

ノーブラの乳房が、シャツの胸の部分を膨らませている。

セーラー服を洗って、浴室乾燥機のスイッチを入れる。

「すぐ、乾くと思うよ」

「うん・・ありがとう」

「いいだろ・・・志帆?」志帆は、コクリとうなずいた。

着たばかりの卓也のシャツを脱いで、ベッドに横たわった。

「きれいだよ、志帆のおっぱい」

「いやあ・・・恥ずかしいよ・・・」チュ卓也は、志帆の左の乳首にキスをして、吸い始めた。

右手の指先に力をくわえたり、ゆるめたりしながら乳房を揉む。ん・・・

志帆は、甘い吐息を漏らす。

卓也は、優しく志帆を愛撫し続けた。志帆に乳首が勃起している。

卓也は、右手を志帆の淫裂に挿し入れる

。十分に潤っているのを確かめると、卓也は怒張した肉棒を挿し込んだ。

志帆は、もう一度シャワーを浴びて、汗と、卓也の精液を洗い流した。

「帰る・・・」卓也は、戸口まで見送った。別れ際に、キスをした。

第11章

日曜日、志帆は黄金町にある梶原沙智の豪邸を訪れた。

3千坪の広大な敷地に、プールを備えた、梶原の邸宅がある。

黄金町という地名は、実際には梶原の邸宅そのものを示している。

数日前、沙智の誕生パーティの招待状を受け取ったとき、何も知らない母は、プレゼントには、

何をあげればいいかしらね・・・などと、のんきなことを言っていたのだが、沙智がなにをたく

らんでいるかわかったものではない、と志帆は感じていた。

「必ず来るんだよ・・・来なかったら、ひどい目にあわせるから・・・」和美から、なんども電

話があった。

パーティはプールサイドで催されるので、そちらへ、と使用人に案内されて、まちなかにあると

は思えない、静かな、樹木に囲まれたプールサイドに連れて行かれた。

和美と由紀のほかに、見知らぬ男たちが招かれていた。

「タツオ、ゴウタ、ケンジ」沙智が3人を紹介した。

いかにもワルといった感じの男たちで、志帆は恐怖した。

しかし、卓也も招かれているはずである。

「この子が、志帆よ」

「・・・よろしく」3人は、蔭樹学園の3年生で、沙智が頼りにしている先輩たちだ、という。

「お昼まで、時間があるから、プールで遊ぼう」

「水着、もって着てないけど・・・」

「心配しなくていいよ。志帆の水着、用意してあるから・・・」

男たちは、着ているものを脱いで、水泳パンツ1枚になると、プールに飛び込んでいった。

「志帆、これを着て」

沙智に渡されたものは、ハイレグで、背中が大きくくれた、白いワンピースの水着である。

志帆たち4人は、木陰で着がえた。

沙智、和美、由紀は、ビキニを着た。

和美も由紀も、ビキニがかわいそうになるほど不細工な体型である。

沙智は、さすがに、自分になにがにあうか心得ていて、青白い肌がセクシーに見える黒いビキニ

を着た。

志帆の水着は・・・乳首も臍もヘアも尻の割れ目も、透けて見えるほど薄い生地のワンピースで

あった。

「志帆、奇麗じゃん」和美の顔には、薄汚い皮肉な笑みが浮かんでいる。

由紀は、黒い蔭がクッキリと浮かび上がった志帆の下腹部をまじまじと見つめながら、さも汚ら

わしいものを見てしまったというような表情をつくって見せた。

プールの中から女たちを見上げたタツオたちは、志帆の水着に驚き、それから、にたにたと歯茎

を剥き出しにして、喜んだ。

志帆は、男たちのおぞましい表情に身の毛がよだった。

背後からプールに突き落とされた志帆は、しかし動じることなく泳ぎだしていた。

水泳は得意なのだ。

背後で、沙智たちが水に入るけはいを感じながら、プールの反対側に泳ぐ。

しかし、数本の腕が志帆の体に触れてきて、それから水中にひきづり込まれた。

男たちの手が執拗に志帆のからだを撫でまわす。

乳房、下腹部、尻、そして淫裂に、情け容赦なく触れてきた。

背後から、乳房を鷲掴みにされる。

淫裂を撫でまわしていた指が、股からグイッと肉壷に侵入してくる。

足をばたつかせると、息が切れそうで、激しく動かすことができない。

前にまわった男が、勃起してはいないが、ズルリとしたペニスをパンツから引き出して、志帆の顔

に押し付けてくる。

前後から3人の男に抱きかかえられるようにして水中でもがいているばかりである。

このままだと息が切れて、おぼれてしまう・・・志帆は、恐怖に襲われた。

もがけばもがくほど体力を消耗し、苦しさが増すばかりである。

志帆は、もがくのをやめて、3人の男たちに身をゆだねた。

ぐったりしたと勘違いをした男たちは、慌てて志帆の頭を水面に押し上げる。

志帆は、ようやく大きな呼吸ができた。

目の前に、タツオのへらへらとした卑しい笑い顔があった。

背後から、ゴウタが乳房を執拗に揉みつづけ、ゲンジが、性器に指を挿し込んで、かき回しつづ

けている。

タツオは、志帆の唇を求めてきて、志帆が顔をそむけると、怒りの形相に代わり、志帆の頭を、

グイと水中に沈めこむ。

3人の不良学生は、交代で水面にあがって呼吸した。

しかし、志帆は水中に沈めたままで、志帆は気を失っていた。第

12章

そこは、大きな屋敷の2階部分にある、窓ひとつない物置のような部屋だった。

部屋の中は、中央の部分にスポットライトがあたっているほかは、闇が支配していて、部屋の隅

の暗がりになにがあるのか、はっきりとは見えなかった。

志帆は、気を失っているあいだに全裸にされていた。

3人の男によって、この部屋に運び込まれた。

志帆は、中央のスポットライトの中に引き出され、それから、両手両足を大の字に広げられて、た

った姿勢のまま、何か鉄枠のようなものに固定された。

「志帆、おまえにお仕置きをしてあげるからね」闇の中から、SMの女王然とした黒いコスチュ

ームを身につけた沙智が現れて、そう告げた。

「志帆、おまえのほかにも、お客さんがきているのだよ」

「ぐ・・・うぐ・・・」男の呻き声が闇の中から聞こえる。

「ごらん、志帆!」もうひとつのスポットライトが点けられ、強い光の中に、志帆同様、鉄枠に

固定され、猿轡をかまされた卓也の姿が浮かび上がる。

「卓也くん・・・」「ぐ・・・ぐぐ・・・ぐぐ・・・」卓也も全裸であった。

それまで、闇の中でじっとしていたが、志帆の前に屈辱的な姿を曝されて、卓也は見を捩ってい

た。

志帆も、自分のおぞましい姿を卓也の目に曝していると思うと、恥ずかしさのあまり、身もだえ

して、いましめから逃れようとするが、無駄な試みであった。

両手首、足首が、がっちりと固定されていて、卓也の視線から裸体を隠すすべはないのである。

「はやくはじめろ」闇の中から男の声がする。

おとなの・・・男の・・・聞き覚えのある声・・・だれなんだろう・・・

「タツオ、任せたから」沙智は、スポットライトの明かりの輪から闇の中に退いた。

退いた沙智に代わって、パンツ1枚の荒巻タツオが光の輪の中に姿をあらわす。

にたにたといやらしい笑みを浮かべたタツオの顔が目の前に迫ってきた。

ぼってりとした肉厚の唇をペチャペチャと音を立てて舌なめずりしながら、志帆の唇をおおう。

(いやぁ)逃れようとする志帆の後頭部をしっかりと掴んで、タツオは志保に口づけし、それか

ら、舌で志帆の顔を舐めまわした。

志帆の下腹部には、タツオの怒張した肉棒が触れる。

「ゴウタ、乳、揉んでやれ」志帆の背後に回った田原剛太は、いきり立った肉棒を志帆の尻に突

きつけながら、乳房を鷲掴みにする。剛

太は、弾力のある乳房の感触を味わうように揉んだ。

「ああ・・いやあ・・・やめてぇ・・・」志帆の後頭部に剛太のハアハアという荒い息が吐きか

けられる。

タツオは、志帆の淫裂を指先で広げ、クリトリスを剥き出しにした。

「濡れてるぜ・・へへ」志帆の下腹部に顔をうずめ、音を立てて舐め始める。

「た、タツオ、おれもいいか・・・?」

「ああ、好きにしろ・・・ゲンジ」鬼塚ゲンジは、先ほどタツオが舐めまわした志帆の唇を吸い

始める。

前後から、3人の上級生に慰みものにされ、羞恥のあまり、志帆は涙を流している。

タツオは、淫裂から溢れる蜜を啜っている。

剛太は乳房を揉みしだきながら、志帆のうなじに唇を這わせている。

「ああ、いやあ・・・やめて・・・いやあ・・・」タツオが挿入しようとパンツを脱ごうとした

とき、闇の中から男の声がした。

「おれがさきだ、荒巻・・・」凄みのある、よくとおる声に、志帆は聞き覚えがあった。

数学教師の郷田の声・・・

「だめよ、あんた・・・」闇の中にいる女が、郷田を思いとどまらせようとする。

「やめて・・・その子とするなんて・・・」

「うるさい・・・口出しするんじゃない!」

闇の中の女は、担任の内野久美子だ!ふたりは・・・沙智とぐるだった・・・

志帆は、逃れるすべのない罠に捕らえられて、沙智の悪巧みのいけにえとして、郷田に犯されよう

としていた。

自分を救い出してくれると待ち望んでいた卓也は、目の前に、自分と同じ姿になって、全裸の張

りつけの姿勢で・・・その陰茎を沙智が音を立ててすわぶっていた。

沙智は、志帆によくみえるように、卓也の勃起を扱いて見せた。

闇から、マスクをつけた男が現れ、志帆を弄りまわした。

「いい思いをさせてやるぞ・・・ふふふ」郷田は、低い不気味な声で志帆の耳元でささやく。節

くれだったどす黒い中年男の肉棒が、志帆の淫裂に挿し込まれた。

「あああぁぁぁっ・・・・!」志帆の意識は、ぼんやりとしている。

郷田の肉棒に激しく犯されたあと、3人の上級生が、交代で志帆を犯した。

部屋の隅から、郷田と内野の交わる声が聞こえてくる。

沙智は、卓也と交わっていた。

鉄枠を床に倒して、寝かされた卓也に、またがるようにして沙智は交わっていた。

時折、沙智は喜悦の表情を浮かべて志帆を見つめた。

志帆の表情に、かすかに喜悦が浮かんでいた。

志帆は、男たちに次々に犯され、辱めを受けていることに、いつしか喜びを感じていた。

口には出さなかった。

しかし・・・(もっと・・もっと・・お願い・・・)心の中で、志帆は叫んでいた。

卓也との交わりで得られなかった、どこまでもどこまでも上昇してゆくような快感が、志帆のか

らだの芯を捕らえていた。

(して・・・もっと・・して・・・!)

猿轡の下から、うううっ・・・という呻き声をあげながら、卓也が沙智の中に射精したとき、志

帆の口から、誰もが思ってもいなかった言葉がこぼれだしていた。

「やって・・・お願い・・・もっと・・私を・・・犯して・・・」

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