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                                             作 沼 隆(NEKO改め)

* 登場する人物名、団体名は架空のものであり、実在のものとはいっさい関係ありません。

 

ジュディス・オークランドは、38階のボタンを押した。

三田銀行の担当者との会合を予定よりずいぶん早く切り上げて、スティーブ・ハッチンソンの部

屋で10日ぶりの激しいファックを楽しんできたところだ。

わずか1時間のあいだに、何回イッたことだろう。

イクときの自分の痴態を思い出すと、頬が朱に染まる。

もっとしたい・・・スティーブがジュディスのからだに残したものが、垂れてパンティを汚して

いる。

オフィスに戻ってパンティを穿き替えよう。

おしっこにもいきたい・・・11時にはオフィスに着きたくて、スティーブの部屋でトイレにいか

なかった・・・乳房に、スティーブがしゃぶった感覚がよみがえる。

カントも・・・スティーブは襞の隅々まで舐めまくり、クリトリスを擦りあげ、なんどもいかし

てくれた・・・もっとしたかった・・・一晩中・・・パンティを濡らしているヌメリは、スティ

ーブのものだけではなさそうだ・・・このところ仕事に追われて、セックスをするひまがなかっ

た。

日本の会社が、こんなにこき使うとは思わなかった・・・時計は午後11時を回っている。

仕事を終えてオフィスを出るのは、午前零時を回りそうだ。

21階でエレベーターが止まり、制服を着た女子社員がふたり乗り込んできた。

ドアが閉まる。総務課の女子社員がこの時間まで残っているなって・・・エレベーターが上昇を

始める。

すぐにスティーブとのファックがよみがえる。

このところ忙しくて、ご無沙汰だった・・・じゃあ、今夜は、たっぷりいかせてあげるよ・・・

スティーブは繊細な指使いでわたしのからだの隅々を愛撫した・・・大好きなフェラを求めるこ

ともなくわたしをいかせることに一生懸命で・・・・・・エレベーターが止まる。

ドアが開かず、だれも乗ってこない。

故障・・・?ジュディスは不安になる。こんな時間に、エレベーターに閉じ込められるなんて・

・・

「非常ボタン、押したらどうかしら」

「・・・」女たちは、ジュディスに返事をせず、ゆっくりと振り返った。

どちらも見覚えがない顔だ。

この会社には女子社員が多すぎる。

役にも立たない連中が、何のためにいるのかわからない連中が、トイレや給湯室や廊下の隅でぺ

ちゃくちゃぺちゃくちゃ、ひそひそ、ひそひそ、無駄話ばかりして、時間をつぶしている。

わたしが朝から晩まで、書類を調え、ひとと会い、交渉し、会議に出て、随分業績を上げている

のは、こんなバカ女たちを食べさせるためじゃない・・・

「ばいた、いんばい・・・」「・・・?」ジュディスが知らない日本語だ。

小柄なほうの女が低いくぐもった声で言う。

「ビッチってことだよ」

「なんですって?」

「おまえが、ビッチ、って言ってるんだよ」

「ビッチの意味がわかっていってるの?」

「だから、いってるだろ。おまえは売女、淫売なんだよ」

「おまえが部長になったのは、重役のチンポしゃぶりまくって、はめまくったからだって、みん

な知ってるんだからね」

「・・・」

「重役室や会議室で、オ○ンコしまくってるだろ」

「あんたたち、なんなの? だれなの?」

「おまえからみたら、かすみたいなもんさ」

(そう、かすだわ・・・仕事の席で見たことがない顔だもの・・・)背の高いほうは、日本人の

女にしては身長がある。

ジュディスとほとんど違わない。

真正面からジュディスを見据えている。

整った顔立ち、つやつやした長い黒髪、美人というだけで採用された、頭のいかれた女・・・

「どういうことなの・・・?」

「おしおきさせてもらうよ」

「おしおき・・・?」

「痛い目にあってもらう、っていうことだよ」小柄なほうがジュディスの脇に回り込むのを目で

追って隙を見せた瞬間、背の高いほうがジュディスの髪を掴み、床に引き摺り倒す。

「こんなこと、ゆるさないわよ」

「ばーか」ジュディスは首に衝撃を感じて、そのまま気を失った。

「気がついたね」ジュディスは猿轡をされて、椅子に縛り付けられている。

オートクチュールのビジネススーツが脱がされて、下着だけにされている。

スーツは足もとの床に投げ捨てられている。

クソ、5千ドルもししたのに・・・目の前の椅子には、三宅真美が縛られている。

真美はジュディスの秘書だ。

猿轡をかまされているが、ジュディスが目を覚ますと、助けを求めるように上体を捩ってうめいて

いる。

こちらだって縛られて、身動きが取れないのだ・・・部屋の明かりは消してある。

スポットライトがジュディスと真美に当てられて、二人の縛られた女体だけが、暗闇にぽっかりと

浮き上がっている。

ジュディスに見えるのは真美の姿だけ。

エレベーターにいた小柄なほうの女が顔を突き出す。

「ゆっこ、ジュディス、気がついたよ」

「むこうの連中を呼んでくるよ」もっと仲間がいるのか・・・!

部屋に残った小柄なほうの女が、ジュディスの乳房をブラジャーの上から力任せに握った。

苦痛のあまりジュディスはうめき、涙がにじんだ。

「かわいがってやるからね・・・さすが、高給取りは下着から違うわね。このパンティ、高いんだ

ろ?」

そうよ、2百ドルしたわ・・・あんたなんかには買えないものよ・・・チビ女・・・

「パンストなんか、穿かないんだね。ストッキングのほうが脱ぎやすいってわけ?」

ジュディスは、パンストを穿いたことがない。

シームの入ったストッキングをガーターベルトで吊っている。

学生のときからずっとそうだ。

パンストなんて、お間抜けなものは穿きたくない。

アレは、ずぼら女が穿くものだ・・・

ゆっこが女を二人連れて入ってくる。

ふたりは顔を隠している。奇妙な黒いマスク。

思い出した、ウィルシャー街のSMショップでビルが買って、強姦ゲームを楽しんだときに使った

マスク・・・

ビルはあのマスクをつけて、ハイドパークの暗闇でわたしを犯した・・・・・・

顔を隠すということは、わたしが知っている女たち・・・

二人は部屋のすみの闇に溶け込むようにして、椅子にかける。

「はじめるよ」ゆっことチビ女が目の前に立つ。

どういうわけかいつのまにか下着だけの姿になっている。

通販で売っているような安物のブラとパンティ。

そして、奇妙な形の、SMショップで売っているようなラメ入りのアイマスク。

これからSMショーでもはじめようというのか・・・?!

「かずみ、準備はいいね」

チビ女の名前は、かずみ・・・かずみがジュディスの前に立つ。

手にナイフを握っている。戦慄が走る。

何をするというの・・・?いや! 傷つけないで・・・!

猿轡の下で、ジュディスはうめいた。

かずみは、ジュディスの胸を飾る黒いレースのブラジャーの中央の部分にナイフを走らせた。

ブラジャーが左右にわれ、乳房がこぼれだす。

「いい形してるじゃない」

「整形じゃない?」

「シリコンかしらね」ゆっこが指先ではじきあげるようにしてジュディスの乳房を揺らす。

ゆっこは苛立ちの表情を浮かべて、憎憎しげにジュディスの乳首をちからいっぱい捻り上げた。

激痛が走る。猿轡が悲鳴を遮る。

ジュディスは、ゆっことかずみの背後に、覆面をしたふたりの女がビデオカメラを構えているのに

気がついた。

美しく撮ってちょうだい・・・カメラを前にジュディスの背筋がぴんと張る。

あんたたちには、負けないわよ・・・かずみが、ブラジャーと揃いの黒いレースのパンティをナイ

フで切り裂き、毟り取った。

「見てよ、パンティ、ぐしょ濡れだよ」ニヤニヤ笑いながら、パンティを鼻先に持っていく。

「なによこれ! ザーメンじゃない! こいつ、外出さきで、オ○ンコしてるんだよ」

そのとおりよ・・・あんたたちが仕事をサボってバカ話をやってる最中に、わたしはセックスを

楽しむのよ・・・

かずみは、ジュディスの猿轡をはずす。

そして、固く口を閉ざし、いやいやをして抵抗するジュディスの口をふたりがかりで開けさせる

と、そのパンティを丸めて口に押し込んだ。

スティーブのザーメンと、自分の分泌した粘液の臭いが口いっぱいに広がる。

パンティのレース地が口の中の水分を吸い取って、苦しい。

吐き出そうとすると、ゆっこの平手打ちが飛んできた。

バシ!ジュディスの左の頬が見る見る赤く染まる。

かずみとゆっこがジュディスの両足を左右に大きく開き、ロープで鉄枠のようなものに固定する。

ストッキングが裂ける。

洗濯バサミを取り出して、乳首を挟んだ。

グェッ!パンティが喉につかえ、吐きそうになる。

ゆっこがパンティを引き出した。

楽に呼吸ができるようになり、ほっとする。

肩で大きく息をしている。

「大きな声を出してもいいんだよ。ここなら、だれにもおまえの声は届かないからね」

「何が目的なの?」

「おまえをいじめることさ」

「なぜ?」

「ふん、おまえがきらいなんだよ」

「おたかくとまってるだろ」

「わたしたち女子社員をバカ扱いしてるよね」

「おまえなんか、だいっ嫌いなんだよ」

「これから、おまえの恥ずかしいところを撮って、ばらまいてやるんだ」

「恥ずかしくて、エレベーターに乗れなくしてやるからね」

「会社におれなくしてやるからね」

「そこのふたりは何なの?」

「なかまだよ」

「顔を見せられないんだ」

「やかましい!」ゆっこの平手打ちが飛ぶ。

こいつらの目的はなんだろう・・・?

ビデオを撮って、なんに使うんだろう・・・?

わたしを辱めるため・・・?

わたしを脅すため・・・?

わたしに何の恨みがあるのか?

恨み?ジュディスは営業部長という要職にある。

社長の星野宣一、じきじきのヘッドハンティングでこの会社に引き抜かれた。

恨んでいる、妬んでいる人間はいくらでもいるかも・・・

「わあ、パックリ開いてる! クリもむけてるよ」

「カメラのほうに見せてやって」プーンというかすかなモーター音がする。

目の前に、グロテスクにふてぶてしい、ディルドーが突きつけられる。

「これでおまえをイカしてやるからね」

「さあ、お舐め、舐めるんだよ!」ゆっこが、ディルドーをジュディスの口にねじ込む。

グイッ、と挿し込まれてジュディスはむせ返り、咳き込む。

「しゃぶって!」

「よく濡らすんだ、おまえのあそこに入れるんだからね」

「ほら、もっとしゃぶって」ジュディスの唾液でディルドがべとべとになる。

ゆっこはジュディスの淫裂の正面に屈みこむ。

「かずみ、見て。ここ、グチュグチュに濡れてるよ」

「こいつ、やられたがってっるの?」

「まさか。こわくて、小便ちびったんだろ」

「恥ずかしくないのかしらねえ」ゆっこは、ディルドーをグイッ、と挿し込んだ。

ちゅぷ「もっといれてやって」「こんなふうに?」ゆっこはディルドーをジュディスの膣にねじ

込んだ。

んっ・・・「きもちいいかい?」ゆっこは手首を捻って、ディルドーでジュディスの膣を捏ねま

わす。

Oh!・・・Oh!・・・Aha!・・・

「こいつ、よがってるよ」

「ほんとだ・・・汁がどくどく出てくる・・・」

「クソ、なんてやつだ・・・」

「どずけべ女!」

もっとやって、やってちょうだい・・・!ジュディスはかろうじて口を閉ざした。

女たちの目の前で晒し者になり辱められることで激しく快感を感じ、淫裂から蜜を溢れさせてい

たのである。

ビルがジュディスを痛めつけたやり方に比べれば、こんなことはお遊び、真似事に過ぎない。

ただのSMごっごだ。

ビルはジュディスを鞭打ち、踏みつけにし、逆さ吊りにしたのである。

それなりに節度があって、数週間もたてば尻と腰にかすかに傷跡が残る程度のものでしかなかっ

たのであるが・・・おまえたちのはお遊びだよ・・・

「よがらせても仕方がない、真美のほうをやるか」

「そうね、それがおもしろそうだわ」真美は、目に恐怖をうかべ、激しくいやいやをした。

「おねがい、許して・・・」真美の目から大粒の涙がこぼれる。

「顔から、オ○ンコ、アップで撮っといて」

「おねがいです・・・やめてください・・・」

「うーんと恥ずかしい目にあわせてあげるからね」

「おまえも、会社から追い出してやるからね」

「こいつ、たしか山光工業の野口とかいうやつと付き合ってるんじゃなかった?」

「そいつにこのビデオ送ったらどうなるかしらね」

「・・・やめて・・・おねがいです・・・」

「あ、パックリ開いた!」

「こいつ、元カレは、うちの営業にいたんじゃなかった?」

「そう、久長ナントカ・・・」

「康平よ、久長康平」

「そいつにも送ってやろうか」

「こいつ、ずいぶん男ふってきたみたいだから、このビデオ送ったら、喜ぶ男がいっぱいいそう

だよね」

「ねえ、ゆっこ、これ、後ろの穴にも入れてやろうよ」

「えぇ? だいじょうぶ? 太すぎない?」

「やってみればわかるよ」

「オ○ンコの汁でベチョベチョになってるし・・・やってみるか」

「いやっ! やめてっ!」ぐえっ!というすさまじい悲鳴が響き渡る。

ゆっことかずみは、息を殺してディルドーがどこまで侵入するか見つめている。

「いたい1 いたいっ! やめてっ! いたいっ!」

ゆっことかずみの目には冷たい狂気が宿っている。

真美の悲痛な叫びは聞こえていないかのようだ。

「やめなさい、あんたたち、やめなさい」

覆面女のひとりがジュディスに近づきざま、激しい平手打ちをくわえた。

ジュディスの口の中に血の臭いが広がる。

口の中が切れたようだ。

ジュディスは覆面女がつけている香水の臭いに気がつく。これは・・・この香水は・・・

「おしっこしたくなった」

「ええっ! かずみ、なんてこというの」

「いいじゃない、わたし、する」

「ここで?」

「人間便器よ」

「・・・」

「ジュディスに飲んでもらう。ゆっこ、あんた、手伝って」

「わ、わかった」

「ばかなこと、いわないで。いやよ」

「ゆっこ、しっかりこいつの頭を押さえてて」

「いや、いや、やめて・・・ぐ、ぐ、ぐぇ・・・ぐぇ・・・」

かずみは、ゆっこの手をかりて仰向けにしたジュディスの口をめがけて放尿する。

「お飲み!」かずみは、ジュディスの鼻をちからいっぱい摘む。

苦しくなったジュディスは、むせ返りながらかずみの尿を飲み込んでしまう。

ゆっこは、足元に落ちていたジュディスの高価なスーツを拾いあげ、腕にかかった尿をふき取っ

た。

「今度は、わたしの番」

「やるの?」

「うん、やる」

「ふふ、負けず嫌いね」真美は、泣き疲れて声がかすれている。

いま目撃したことが、かずみがジュディスの顔面の放尿するという恥ずべき行為が、今度はわが

身に降りかかってくる、そのことが理解できずに、呆然としている。

かずみに頭を押さえられ、ゆっこが剥き出しにした陰部を近づけてきたとき、ようやく何が起こ

ろうとしているかを理解し、大きな悲鳴をあげた。

ゆっこは真美の顔面をめがけて容赦なく尿を浴びせ掛けた。

ゲームは始まったばかりだ。

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