『女秘密捜査官、堕ちる』 二次元世界の調教師:作 第2話 恐怖の肉体改造 ーーああ、クリがドクドクと疼く! もう駄目だ、早くこの授業を終えて望月に会い にいかなければ本当に頭がおかしくなりそうだ。何て、惨めな…… そこまで回想してしまい、禁断症状一歩手前の凄まじい勢いで脈動し解放を望む改造 クリトリスの疼きに白旗を揚げそうになった私は、なぜあの男を一撃で倒して自分も自 害しないのか、と幾度となく考えた問い掛けを自問自答する。 やつらの肉体改造のせいで二十四時間発情を強制されているような私だが、今なら少 なくとも一週間は理性を保っていられるし、個体が殺人兵器に近かった捜査官時代より 大幅に低下した格闘能力でも、私の「ご主人様」面をしてヘラヘラしているあの男を葬 る事など児戯に等しいのだ。 望月は自由を奪った女性をいたぶって懐柔する事しか能がない小男なのだから。 だが始業のチャイムと同時に、廊下から教室に入った途端掛けられた凛々しい声が私 の迷いを払拭する。 「スタンダップ!……バウ!」 それはこのクラスの学級委員を務める愛娘美菜子の声である。 他のクラスならこちらが促す必要のある号令も間髪を入れずに掛けてくれるし、他の生 徒達も私語をやめ一糸乱れず起立、礼、と美しい授業開始の挨拶をしてくれる理想的な クラスだ。 わが娘ながら褒めてやりたいくらい美菜子は人望が厚く、クラスを上手に統率している のだろう。 この学校では山崎姓を名乗って私の娘である事は隠しているのだが、夫が亡くなった 時まだ年端もいかぬ少女だった美菜子はこうして立派に成長し、誰が見ても文句の付け ようがない優等生だと思う。 今では並の男性より高い私の身長さえ追い越す長身で、この学校のバレー部のエース アタッカーである彼女は、勉学の方も優秀で、おまけに親の目から見てもほれぼれする ような美少女なのである。 彼女は常々、大学に入ったら留学して語学力を磨き、将来は私のような学校の英語教 師になりたいと言う夢を語っているのだが、十分に可能だと思うし、親として可能な限 り支援してやりたい。 自惚れが過ぎるかも知れないが、夫と私の優れた遺伝子を受け継いだように思われる この娘を、私は女手一つで大切に育んで来た。私にとってこの世で一番大切な、かけが えのない宝物なのである。 彼女がいるからこそ、私は死を選ばずやつらの慰みものとなる屈辱に甘んじているのだ。 美菜子にとってたった一人の肉親である私がいなくなるわけにはいかない事もあるが、 組織はもっと直接的に私を脅迫しているのだ。 たとえ私は遠からずやつらの性奴隷に堕とされる運命であっても、この娘にだけは指一 本触れさせるわけにはいかない。 美菜子を守ると言うのが、今恥辱にまみれて生かされている私が自害しない唯一の理由 である。 組織に監禁された数週間、私は何度死のうと思った事か。 やつらは殺そうと思えばすぐにも殺せる私を死なせようとせず、あろう事か誇り高い秘 密捜査官の私を自分達の歪んだ性欲の捌け口となる「性奴隷」にしようと企んだのだ。 「うう~んっ!」 「あ~ら、どうしたのかしら、捜査官さん。ちょっと目隠しされて首筋舐められただけ で、やけに色っぽい声出しちゃって、意外とスケベなのかしらね」 「くすぐったいだけだ!」 「さあ、皆さん。夫に先立たれてオナってた未亡人の捜査官さんをかわいがってあげま しょ。はーい、まずはお注射よお」 そうして始まったやつらのいたぶりは夫とのノーマルな性行為しか知らなかった私の 想像を絶するものだった。 やうらの言葉を借りれば「セックス中毒」になると言う、組織が扱っていた怪しげな薬 物を毎日打たれ、起きている間は、休息時間に視聴を強要された無修正アダルトビデオ とやらそのまま、いやもっと下劣でおぞましい多人数による性的拷問を繰り返された。 やつらが闇で捌いて暴利を貪っていた薬の効果は確かであり、しかも決して性急でな く優しく全身の性感帯を目覚めさせる段階から手順を踏む「調教師」望月の手管もあっ て、夫と死別してから孤閨を囲っていた私の体は信じられない程燃え上がってしまう。 初日の調教で早くも私は憎い男達のぺニスで女性器と口を同時に犯されながら数え切 れない絶頂を迎え、何度も気絶しては叩き起こされて、普通の女性が一生かけても経験 しないであろう性の深淵を覗かされた気分になった。 だがそれは組織の性奴隷調教のほんの序の口に過ぎなかったのである。たとえ薬の作 用で一時的に女の恥を晒してしまったとしても、薬物中毒に抗う訓練まで受けていた秘 密捜査官の私が屈する筈はないし、まして一生やつらの性奴隷として仕えるなどあり得 ない話だったろう。 監禁初日が終わろうとし、ボロボロになってようやく与えられた休息時間もどぎつい ビデオを鑑賞させられていた私に、組織は嫌な話をした。 「お母ちゃんが帰らないで娘が心配するといけねえからな。ちゃんと手を打っておい たから心配するな」 「ど、どういう事だ……」 「お前の学校の校長に圧力を掛けて、急な出張で当分帰れねえ、と言う事にした。娘に も連絡してやったよ」 「な、何で、そんな事が」 「ハハハ、俺達の仲間は一杯いるってことさ」 実際秘密捜査官仲間にさえ工作員が紛れ込んでいたくらいだから、私はその話を信じ るよりなかった。 そして見くびっていたやつらが実はとんでもない一大犯罪組織である事がわかって来た のだが、時既に遅し、であった。 「ほらよ、娘に電話を掛けてやりな。話を合わせねえと、すぐに娘もここに連れて来 るぞ」 「お、いいっすね。ジョシコーセーの娘とお母ちゃんの親子丼……」 「やめてください! 掛けるから……」 やつらの話ぶりと、忌々しい事に我が家に夫の弔問に訪れて住む家も美菜子の美少女 ぶりも知っている裏切り者捜査官の存在から、それがただの脅しではない事は明白であ った。 「ほう~ら、アタシのおちんちん食べさせてアゲルわ。良い子だから、こちらが言っ た通り美菜子ちゃんに伝えてね」 「も、もうやめて……」 「何言ってんのよお。あなたのエッチなオマンコちゃん、又キュッと締まったわ。仲良 くしましょうよ、捜査官さ~ん」 やつらが私の所持品から勝手に取り出した携帯電話で美菜子を呼び出していると、何 と望月が休憩時間も性器丸出しの拘束を解かれない私を、又もや貫いて来たのだ。 ようやく休む事を許されたと思った私の女性器は初日だけで何度も執拗に犯され、調教 師らしい巧みなテクニックで弱点を突き極めさせられたやつの凶器に、悔しいが順応し てしまい持ち主の意識とは無関係に淫らな反応を示してしまう。 こんなゲス野郎に感じてなるものか、といくら意地を張り体を石にしようとしても、 望月の剛直が無造作に挿入を深めて来るだけで快楽の炎に炙られる私の頭はピンクに霞 み、切なく慄えてしまう声で異常を悟られぬよう美菜子に応対するだけで精一杯だった。 「はい、良く出来ましたあ。ご褒美にたっぷりアタシの種付けしてアゲルう~」 「な、何だって! 話が、ち、ちが……うああっっ!!」 「うふふ、ジョークよお。でも捜査官さん、すっかりアタシのおちんちんが気に入って くれたみたいね、嬉しいわあ。中に出されると素敵でしょ? 子種がないのが残念だわ あ」 軽口を叩きながら望月がナヨナヨした外見と正反対に力強いストロークを送り込んで 来ると私は一直線に望みもしない絶頂へと押し上げられ、あれだけ射精した筈なのに無 尽蔵に思える冷たいザーメンが燃え盛る体内に掛けられると凄まじいオルガスムスが爆 発してもう何も考えられなかった。 望月を初めとして、私を輪姦して中に出した男達は去勢手術を受けているから大丈夫 だと言った。 今後組織の性奴隷として仕えさせるために、妊娠は避けるのだそうだが、本当だろうか? もしかすると生殖能力を失った方がむしろ強精になるのかも知れない。 望月に指摘された通り、私の体はおぞましい筈の膣内射精を歓待してしまうまでに、 一日にして淫らに調教されてしまったのだった。 そして一日の終わりに望月に中出しセックスされながら美菜子に虚偽の電話を掛けるの は私の日課となった。 二日目からは、この世にこんな身の毛もよだつ不道徳な性行為が存在したのかと、想 像する事すら出来なかった処置が施された。 股間の飾り毛はレーザーで永久脱毛され、排泄器官を性器化するのだと毎日浣腸されて から尻穴を拡張する訓練が加えられた。 ここでも色事に長けた調教師望月の手管は巧妙で、後述するクリトリスの調教やGス ポットを刺激して潮を吹かされるのと同時に、舌や指から始めて徐々に太くなるアナル 責具で私がハッキリと尻穴に快感を覚えるまでじっくりと拡張されたものだから、いつ しか私の後穴は第二の性器どころか女性器より優秀な快楽源と化してしまう。 そのため今貞操帯の下に装着されている二穴バイブは動かず存在するだけで悩みのタ ネであり、とりわけ刺激突起付きアナルバイブからは淫密な快感が常時ヒタヒタと背筋 を這い上がって、私を身も心も性奴隷へと貶めようとするのである。 だが排泄器官に優秀な性感帯が存在する事は私も知っていたし常識の範囲内だ。 そんなレベルでなく、私に一生消えないダメージを負わせたのは、やつらの言葉で言え ば「性奴隷にふさわしい体に改造する」処置であり施術であった。 毎日薬物を注射されるだけでなく、「媚薬風呂」と言う白濁した乳液状の薬で満たさ れた浴槽に四肢を緊縛したまま漬けられ、大勢の手で股間の二穴も含めた全身にくまな く薬をすり込まれると、日を追って着実に体中の性感帯が研ぎ澄まされてしまうのがわ かった。 今私は情けない事にとても電車に乗る勇気はない。 以前なら即座に締め上げて警察に連行してやったであろう痴漢に万一尻でも触られよう ものなら、途端に目が潤み呼吸が乱れて捕まえるどころか何も考えられないくらい官能 を乱されてしまうのが目に見ているのだから。 いや尻だけではない。 今私はほとんど体中が優秀過ぎる性感帯と化してしまっているのだ。 股間には逆に刺激を与えられぬよう貞操帯が嵌められているのだが、乳房や尻はもちろ んの事、何でもなさそうな箇所に衣服が擦れるだけでエロチックな気分に陥ってしまう。 こんな状態で謹厳な女教師の仮面を被り続けるには鉄の意志が必要で、だからこそ今 私にとって唯一の救いで生き甲斐となっている愛娘のいるクラスは心の拠り所なのだ。 さて、全身の性感帯化も大きな問題だが、さらに辛いのは本来の性感帯の変容と改造 手術である。 連日の媚薬漬けで乳房や膣内、そして恥ずかしいアナルの中までどんどん感度が向上し てしまい、今や放っておいてもそれらの箇所がジーンと甘く疼き上がって刺激を求めて しまう。 両の乳首は常にピンと石のような勃起が治まらず、明らかにサイズまで増大してしま った乳房にブラを着ける事すら出来ない。 乳頭が衣服と擦れてしまったら途端に恥ずかしい反応が起こって我を忘れてしまいそう なのだ。 今貞操帯にガードされた股間を慰める事の出来ない私は、家で美菜子の目を盗むと、 浅ましく乳房を揉み股間に含まされた二穴バイブを締め上げて暴走する性欲を発散しな いではいられない。 もちろん学校、とりわけ授業中生徒達の見ている前でそんな恥を晒す事は出来るわけが ない。 そして最悪なのが女性にとって最大の泣き所であるクリトリスに加えられた鬼畜な仕 打ちである。 監禁されて早々に包皮を切除されて、それだけでもたまらない状態なのに、毎日ホルモ ン注射を打たれ数日おきにシリコンを注入して巨大化が図られた。 それに加えて望月に二穴を責められつつ、手指や口唇、そしてさまざまな器具や装置 を用いて執拗にマッサージを施された結果、ほとんど男性器と見紛う程に膨れ上がって しまったのだ。 もちろんクリトリスであるから感度も凄まじいし、常に勃起状態で刺激すると膿みの ような体液を「射精」までしてしまうのである。 まるで股間に快楽の爆弾を抱えているようなもので、もう二度と戻る事のないこんな恥 ずかしい体にされてしまっては死んだ方がましなのは言うまでもない。 私はただ、娘の美菜子を守る、と言う一心で屈辱に耐えて組織の慰み者に身をやつし、 生を全うする覚悟を固めているのである。 鬼畜な男達が約束を守ってくれる保証はどこにもないのだが、私がギブアップすればや つらはすぐさま美菜子に手を伸ばすだろう。 遠からず堕ちてしまうであろう奴隷として、淫魔のように改造された浅ましい肉体で 男達の邪欲を満足させてやれば、絶対娘に手を出す事はしない。 そう何度も約束を口にした組織を信じるよりないではないか。 そしてその前にもう一つ。まだ後一月ほどはなぜか猶予を与えられている私は、美菜子 を連れて逃亡すると言う望みも捨ててはいない。 学校も家も組織に監視されているに違いなく、貞操帯調教で正気を失いつつある私に 不可能である事は十分承知しているのだが。 家ではどうしてもオナニーに狂ってしまう私が、どうやって組織の目を逃れ美菜子と一 緒に逃避行すれば良いと言うのか。 いくら考えても頭の中は堂々巡り。今はただ少しでも破滅の時が訪れるのを後伸ばし にするために、これから最後の授業を全うするよりないのであった。 美菜子は本当に申し分のない「良い子」であり、彼女がまとめているこのクラスも落 ち着いた良い雰囲気だ。 普通に授業をしていればまず注意する事はなく、猛烈に疼く体が限界に近付いている今 娘のクラスで授業が出来るのは地獄に仏だった。 だが私はやつらの「調教」をまだ甘く見ていたのである。 これまで一週間耐えられたからと言って、今度も大丈夫だと言う根拠にはならない。 肉体改造のおぞましい効果がどんどん増幅して来ているのは自覚している。 やはり無理をせず昨日望月を訪れるべきだったのだ。 この作品は「新・SM小説書庫2」管理人様から投稿していただきました。 |